こんにちは、みみたまボーイです。
思いもよらずオレゴンに住むことになった、あなた。

みみたまボーイと同じですね!
カリフォルニアでも無い、ニューヨークでもない。
アメリカの片田舎「オレゴン州」。
それほど情報も無い中で、手探りで移住準備を進めていると思います。
今回の記事は、そんなあなたに送るオレゴン基礎情報。
私自身、よくわからないままオレゴンに赴任して、はや3年。
基本的には安全なオレゴンですが、家に卵投げられたり、色んな事がありました。
そんなわけで、今回は治安、気候、観光はもちろん、オレゴンの住宅事情まで、リアルなオレゴン情報をお届けします。
これからのオレゴン生活に胸をときめかせながら、読んでみてください。
では、いってみましょう。
そもそも、オレゴンってどこ?

オレゴンはアメリカ西海岸、カリフォルニア州の北、ワシントン州の南にあります。
アメリカ西海岸にある3州の真ん中と言えば、暖かそうにも感じますが、オレゴン州の州都セイラムは札幌くらいの緯度。
じゃあ雪国なのかと言うと、そうでもありません。

札幌ほど寒くはない
もちろん、冬は寒いものの0℃前後の日が多く、雪が降るのは年に数回。
日本の冬を乗り切れているなら、オレゴンの冬の寒さは余裕でしょう。
最大の都市はポートランド
オレゴンの州都はセイラム(Salem)ですが、最大の都市はポートランド(Portland)です。
州都が一番大きな街ではないというのは、アメリカではよくある事です。
ポートランドは「全米一住みやすい街」にも輝いたことがある素晴らしい街です!…と言いたいところですが、普通の街です。
何か特別凄いのかと言われると、特に何も凄くない。
大都会というわけでもなく、ソコソコなサイズの地方都市。
誤解のないように書いておきますが、別にネガティブなところもありません。

ただただ、普通
ポートランドダウンタウンに限って言えば、一部、治安が悪い場所もありますが、それはどの都市でも同じです。
ポートランド周辺なら日本食は食べれるので、日本食難民にならないでいいのは助かるところ。
日本人が多いのはビーバートン
オレゴンに住むとなると、まずはポートランドが頭に浮かぶとは思いますが、実際に多くの日本人が住んでいるのはビーバートン(Beaverton)です。
ポートランド市内は家賃も高いし、オレゴンの大きな会社の多くはビーバートンにあったりするので、職場に近くて家賃もソコソコ、それでいて安全なのがビーバートン。
ビーバートン以外に住んでいる人は、非常に稀だと思いますが、州都セイラムやOregon State UniversityのあるCorvallisあたりに住んでいる人もいますね。
日本との時差

オレゴンは、サンフランシスコやシアトルと同じで、いわゆるPST(Pacific Standard Time)のゾーンです。
オレゴン州と日本の時差は17時間。
サマータイム(Daylight saving time)だと時差は16時間。
オレゴンにはサマータイムがある
オレゴンでは3月中旬~11月にかけて、サマータイムが採用されています。
開始、終了日は毎年変わりますが、基本的に日曜日に始まり、日曜日に終わります。

サマータイムの期間の方が長いじゃないか!
ちなみに、アメリカではサマータイムとは呼んでおらず、「Daylight saving time」という呼ばれています。
サマータイムと言っても通じるでしょうが、一般的ではありません。
日本とコミュニケーションできる時間帯
時差のイメージは、オレゴンの夕方が日本の朝です。
日本と仕事をする人は、夕方4時頃(日本は朝9時)になると日本からの電話・メールがいっぱい来ます。

夜、忙しくなる!
仕事内容にもよりますが、「深夜に日本と打ち合わせ…」という事も、もちろん発生します。
また、日本の月曜がオレゴンでは日曜なので、日曜の夕方からバンバン日本からのメールなどが届きます。

日曜の昼過ぎから、とても憂鬱(笑)
逆にオレゴンの金曜日は、日本の土曜日と言う事で、金曜日はとても気楽です。
もちろん、アメリカ現地の仕事はあるのですが、駐在員にとって金曜日はとてもリラックスできる日です。

半分休みみたいなもん
- オレゴンと日本の時差は17時間
- サマータイムあり
- 日本との仕事は夜が本番!
- 金曜の夜が、超憂鬱
オレゴンへの行き方、主要空港

オレゴンの主要空港は「ポートランド国際空港(PDX)」。
昔は日本との直行便があったのですが、今は無くなってしまいました。
そんなわけで、オレゴンに来るには、アメリカのどこかの空港を経由してくる事になります。
多いのは「サンフランシスコ国際空港」、「ロサンゼルス国際空港」、「シアトル・タコマ国際空港」経由。
ポートランド国際空港は、オレゴン最大の都市であるポートランドのすぐ近くに位置しており、ポートランドダウンタウンまでなら車で15分で到着。
比較的便利な位置にある空港だと思います。
日本人が多く住んでいるビーバートンまで行っても40分くらいなので、それほど遠くは感じませんね。
一方、州都セイラムまで行こうと思うと1時間半くらいかかるので、まあまあシンドイ。
ポートランド国際空港からの移動については、この記事を参考にしてください。

ユージーン空港もある
オレゴン南部にあるユージーン(Eugene)にも空港があります。
もしセイラム(Salem)に移住するならユージーンに降り立つのもアリです。
なお、移住後、アメリカ国内線を利用する場合、ユージーン空港は割と使えます。
PDXに比べて圧倒的に空いています。

ガラガラ!
直前に行っても、すぐセキュリティゲートを突破できます。
私はユージーン空港が結構好きで使っているのですが、ユージーン空港を使う場合、ひとつだけ注意点があります。
天候など、何らかの理由で遅れが発生する場合、ユージーン空港発着便は真っ先に遅らされる。
地方空港なので力が無いんです。
ポートランド国際空港とユージン空港発着便のどちらを遅らせる?となったら、もちろんユージンです(笑)。
アメリカ入国で恐怖の別室送り
私、サンフランシスコ国際空港の入国審査で、何度も別室送り(Secondary Inspection)になっています。
当時、E-2ビザでの入国でした。
「どこで働いてるの?」など、一連の質問を受け、ビザ書類を見せ、サッと入国かと思いきや、最後の質問で「名刺持ってるか?」と聞かれ、「いや、今回はじめてE-2で赴任するから、今は持ってない」と回答。

別室に行け!

なんでやー!
全く意味不明の理由で別室送りになりました。
ちょうど大統領選挙の時期だったからでしょうか。
単に私がアンラッキーだっただけかと思いきや、同じ列に並んでいた人の多くが別室送りになっていたので、アメリカの入国審査はナメてはいけません。
それ以来、みみたまボーイは、選べるなら「シアトル経由」にしています…。

ビビってる!
とはいえ、その後もやむなく利用したサンフランシスコ経由便で、また別室送りになったりしていますが。

もう、慣れた(笑)

オレゴン州の住みやすさ

オレゴンの気候、治安、観光地など、基本的な情報を見ていきましょう。
気候
まず、なんといってもオレゴンと言えば雨。
一年の内、9カ月は雨季と言ってもいいくらい、雨が多い。
土砂降りでは無く、しとしと降り続ける雨。

それが、オレゴン
10月から7月くらいまでが雨ですからね…気が滅入ってしまいます。
そんなオレゴンに住む人々、雨が降っても傘を差しません。
とにかく走る。

雨の中を走り始めたら、あなたも立派なオレゴニアン

目指してない!
とはいえ、不思議なもので、雨も住んでいれば慣れてきます。
そして、雨の合間に、端から端まで見える、完全な虹が見れたりします。
大自然の中に現れる虹は、思いのほかキレイで、はじめて見た時は思わず声がでてしまいました。
一方、気温に目を向けてみると、夏場の一番暑い時は40℃超えする事もありますが、基本的には寒い。
そして、年に数回ですが、雪が降ります。
雪が降ったら、交通はマヒ状態で、大変です。
当然、仕事なんて、ほぼ誰も来ない…。
「雪だぜ?まー、しょうがないよな」的な感じで処理されていきます。

これがアメリカンスタイル?
治安
全米平均と比べてオレゴンは安全です。
昔、フォーブスでポートランドが全米で3番目に安全な都市という評価を受けたようです。
今も3位なのかどうかはわかりませんが、実際住んでみて、危険を感じる事は殆どありません。
殺人とか凶悪犯罪のリスクは極めて低いでしょう。

窃盗はある
じつは、私、家の前に置いておいた自転車を盗まれたことがあります。
幸い、すぐ近くに乗り捨てられているのを見つけれたので良かったのですが、軽犯罪はおきますね。
あと、1度だけ、深夜に家の窓や壁にタマゴを投げつけられた事があります。
寝ていて全く気付いていませんでしたが、朝起きたら壁がタマゴの黄身で汚れていたりしました。

愉快犯だろうな
私の住む地域は、ビーバートンの中でも安全とされている場所で、近所の人も良い人ばかりなのですが、それでもたまにこのような軽犯罪は起きたりするので、気を抜きすぎず、生活しましょう。
オレゴンの治安の詳細は、この記事を参考にしてください。

観光地
オレゴンは大都会では無いので、観光するとなると大自然がメインです。
せっかくなので、私が選ぶオレゴンの観光地トップ5を紹介しましょう。
- スミスロック州立公園
- クレーターレイク国立公園
- シルバーフォールズ州立公園
- キャノンビーチ
- コロンビアリバーゴージ
スミスロック州立公園
岩の州立公園、それがスミスロック州立公園。
本場には全く及びませんが、ちょっとだけグランドキャニオンのような雰囲気を感じます。

個人的にはオレゴン最高の観光地。
オレゴンのロッククライミングの聖地としても有名。
クレーターレイク国立公園
言わずと知れたオレゴンの目玉観光地。
火口にできたカルデラ湖で、水の透明度は、なんと世界一。

これでもか!というくらい青い。
オレゴンに住んでてクレーターレイクに行かないとか、あり得ない。
シルバーフォールズ州立公園
圧巻の滝。シルバーフォールズ州立公園。
オレゴンの州立公園でNo.2でしょう(No.1はスミスロック)。
キャンプやBBQもでき、家族連れには最高の州立公園。
キャノンビーチ
オレゴンコーストを代表する観光地と言えば、キャノンビーチ。
太平洋に巨岩が立ちそびえる姿は爽快。

オレゴンのランドマーク!
近くで潮干狩りもできたり、シーフードも食べれたり、水族館もあったり、やることいっぱい。
コロンビアリバーゴージ
ドライブしてるだけでも心が洗われる美しさ、それがコロンビアリバーゴージ(Columbia River Gorge)。
有名なマルトノマの滝を始め、行き尽くせないほど多くのトレイルあり。
オレゴンの象徴、Mt. Hoodを見ながらラベンダー狩りなどもできます。
その他、オレゴンの良いところ
- 消費税が無い
- 運転免許の取得が簡単
オレゴンは消費税なし
自然を除けば、一番のメリットは消費税が無いこと。

な、なんだと⁉

物価の高いアメリカで、これは嬉しい。
みみたまボーイはカリフォルニアに住んでいた事もあるけど、カリフォルニアは高かった…。
運転免許の書き換えが楽ちん
次に良いのは運転免許の取得が楽なところ。
2022年から日本の免許証があれば、筆記試験、路上試験無しでオレゴン州の免許証に書き換えてもらえます。
通常、運転免許取得がアメリカ生活の最初の関門的なので、それをスルーできるのは、本当に助かります。

オレゴニアンの生活

雨が多く、たまに雪が降るオレゴンで、みんなはどんな生活をしているのか。
オレゴニアンの生態を見ていきましょう。
オレゴニアンの服装
オレゴンは寒い。
雪は降らなくても、寒いものは寒い。
冬は-5℃くらいになる事はあります。
夏場は、ごく稀に1~2週間だけ40℃を越えたりするが、平均すれば涼しい。
そんなオレゴニアンの服装は…
- 冬はダウンジャケット
- 夏は長袖、ジャケット無し
ただ、現地人は夏場は半袖半ズボンだったりするので、やはり我々とは体感温度が違うのか…。
オレゴニアンの移動
アメリカの他の都市と同じで、車社会です。
車無しでの生活は考えられません。
アメリカにいると長時間運転の感覚がマヒしてきて、3時間ドライブくらいは何も感じなくなります。
片道10時間かけてサンフランシスコに行ったり、14時間かけてイエローストーンに行ったり、16時間かけてグランドキャニオンに行ったり。
あなたにもそんな日がやってくるかもしれません。
たまに、「家族で車1台で生活できますか?」と聞かれるのですが、ほぼ無理です。
近所のスーパーに行くのにも車無しでは無理なので、大人ひとりにつき1台はないと、不便すぎると思います。
オレゴニアンの家
家族で住むなら、基本は一軒家。
駐在員で家族帯同の場合、ほとんどの人が一軒家を賃貸します。
たまに、タウンハウスを借りる人もいますが、ご近所様と騒音で問題になることもあるので、一軒家が無難です。
逆に単身赴任など、一人暮らしならアパートに住めばいいと思います。
なお、昨今のインフレで一軒家の賃貸料金は約$3000/月が相場。
アパートでも$2000/月前後はしますね。

た、高い…
車社会なので、一件家は当然、ガレージ付き。
一般的なガレージは、車を2台入れれるが、結構キツキツ。
多くの人が2台目は、路駐しています。
オレゴニアンの食事
最後に、オレゴニアンが食べているものを紹介します。
ハンバーガーです。肉です。とにかく、肉です。ハンバーガー、ステーキ、ウインナー。肉大好き。
アメリカン以外だと、メキシコ料理が多く、中華、ベトナム料理もあります。
我々にとっては、日本食の有無が気になるところ。

日本食…あります!
お値段は、普通の外食と変わらず。15ドル前後でしょうか(チップ入れて18ドル)。
でも、ポートランド周辺の話です。
セイラムより南に行くと、かなり少ない。
でも、ゼロでは無い(セイラムはある)。
オレゴン移住初期にやること
アメリカに来てから、1~2か月はやること満載です。
Social Security numberの取得、家の契約、電気・ガスなど生活インフラの契約、車の購入、学校の手続きなどなど。

落ち着くまで大変
そんなわけで、アメリカ赴任前の準備から赴任後の動きまで、大まかな流れを把握しておくとスムーズに動けます。
自分でも赴任後の一連のプロセスを経験した上で、数あるアメリカ赴任準備の本を読み漁り、一番まとまっていた本がこれ。
Kindle Unlimitedの30日無料体験でタダで読めます。
本の詳細レビューはこの記事に書いてあります。

まとめ
「住めば都」とは、良く言ったもので、慣れてしまえば日本と同じ。
冬場の雨も、その内にオレゴンらしくて好きになります。
さあ、あなたもオレゴニアンへの一歩を踏み出してください。
では、また。


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