こんにちは、みみたまボーイです。
この記事は、アメリカに2回も赴任させられ、カリフォルニア、オレゴンと2つの州で運転免許を取得した私の経験を元に書いています。
2つの州で、筆記試験、路上試験を受けた人も少ないのではないでしょうか。
そして、私、いずれの州でも、筆記・路上試験、共に1発合格しています。
それなりの人が落ちてしまうアメリカ運転免許取得で、どのようにして私が一発合格を成し遂げたのか…
今回はアメリカ運転免許の攻略法を教えます!
とはいえ、攻略法と言っても、しっかり準備すればいいだけです。
英語で試験受けるなんて…と、色々と不安でしょうが、日本で運転できているわけなので、運転技術は問題ないハズ。
あとは、アメリカ運転免許試験の肝を抑えて準備すれば、100%合格できます。
心配ない!
せっかくなので、私が過去に入手した筆記試験の練習問題(日本語版)も添付しておきました。
では、いってみましょう。
アメリカでの運転免許取得方法
まずは、アメリカでの運転免許を取得するプロセスと注意点をお伝えします。
なお、日本の免許からの書き換えについては後の章で開設しています。
運転免許取得プロセス
まず、アメリカでの免許取得(筆記・路上)はDMV(Department of Motor Vehicle)で行われます。
アメリカに住んでいると「DMVの対応は最低だ」と散々な噂を耳にしますが、個人的には酷い対応を受けた事はありません。
全然普通
運転免許取得のステップは日本と同じで、「筆記試験」合格後、「路上試験」という流れ。
- Pre-Application手続き
- DMVで筆記試験受験
- 路上試験受験(DMVか第三者機関)
「筆記試験」に受かると、いわゆる「仮免」で、運転免許を取得している同乗者がいれば公道を走る事ができます。
そして、路上試験に合格して、初めて独り立ち。
そんなわけで、免許取得の為に、まずはDMVのホームページで筆記試験の予約を行いましょう。
筆記試験の予約方法(Pre-Application)
DMVのホームページに行くと、アメリカ運転免許取得に向けた第一関門である「筆記試験」の予約ができます。
自分の住んでいる州のDMVのホームページにアクセスしてみてください。
私の場合だとOregon DMVにアクセスすると、以下のように予約画面に移って行く事ができます。
じつは予約なしでも筆記試験は受けれる
これを書いてしまうと、元も子もありませんが…
DMVは予約なしで飛び込みで行っても、筆記試験を受けさせてくれます。
な、なんだと!
ホームページから予約すると、2週間後しか予約枠が空いていなかったり、ひどい時だと2か月先とかしか空いていなかったりします。
そんな時は、多少の待ち時間を覚悟の上でDMVに直行しましょう。
朝イチとかアメリカ人は殆ど動いていないので、ほぼ待ち時間ゼロで筆記試験を受けれたりします。
よ、予約システムとは…
予約を取る際の注意点
予約するにしても飛び込みで行くにしても、1点だけ注意点があります。
余裕をもってDMVに行け
なんと、DMVの営業終了時間までに筆記試験に回答しきらないと強制終了させられます。
予約が4時半から取れるにもかからわず、5時になったら強制終了。
どーなってんねん
私、4時からの予約で行ったところ、DMVの窓口で…
5時に閉めるけど、それまでに回答できる?
と、衝撃の質問を受けたことがあります。
そんな質問するくらいなら、4時からの予約枠なんて最初から設定するなよ…と思いますが、DMVなのでしょうがありません(笑)
とにかく、DMVの閉まる1時間前までには筆記試験を開始できるように、早めにDMVに行きましょう。
居住者は国際免許証で運転できない
ここで、あなたに悲しい事実をお伝えしなければいけません。
アメリカに赴任する際、全ての駐在員・及び家族が「国際免許証」を持ってくると思います。
現地ですぐに車を運転しないといけないので、「国際免許証」は海外赴任の必須アイテム。
そして、多くの人が思っているんです。
国際免許証が切れるまでの1年の間に現地免許を取ればOK
No…
国際免許証の有効期限は確かに1年。
しかし、多くの州で居住者になった者が国際免許証で運転できる期間は1年ではありません。
な、なんだと⁉
例えば、私の住むオレゴンでは、国際免許証で運転できるのは「居住者となってから30日間」だけ。
領事館のHPでも明確に明記されています。
オレゴン州の居住者で運転する者は、居住者となってから30日以内に同州の運転免許証を取得することが求められています。
在ポートランド領事事務所HPより抜粋
ちなみに、カリフォルニアはもっと厳しくて10日。
カリフォルニア州法は、「州内に住居を定めた日から10日以内に州政府の発給した運転免許証を取得しなければならない」旨規定しています。
在サンフランシスコ日本国総領事館HPより抜粋
赴任後、たった10日で現地アメリカの免許を取得するとか、ほぼ無理なのですが、できるだけ早く取得する必要があるという事実に気付いてもらえればと思います。
とりあえず、筆記試験だけ受かれば仮免が発行されるので、それで凌ぐしかない。
いずれにしても、あなたに残された時間は、残念ながら長くはありません。
筆記試験の攻略法
この章ではアメリカの筆記試験に100%合格する方法をお伝えします。
DMVが公表している上の表によると筆記試験の合格率は50%を切っているようですが、断言しましょう。
筆記試験は勉強さえしておけば、間違いなく合格できます。
簡単!
全く同じ問題が出る
まず、アメリカは連邦制なので、州によって交通ルールが異なります。
例えばオレゴンは赤信号で右折可能ですが、ニューヨークでは右折禁止といった感じです。
つまり、筆記試験の内容も州によって異なる。
ただ、どの州に行こうが筆記試験の攻略法は同じで、以下の2点で1発合格間違いなし。
- 州の発行している教本を読み込む
- アプリで練習問題を解く
まず、筆記試験の勉強の基本は、各州が発行している教本を読み込むこと(オレゴンなら、これ→Oregon DMV Handbook)。
ただ、結構な量なのでまともに勉強すると1週間くらいかかります。
英語だし
そこで私のお薦めは、筆記試験用のアプリで練習問題を解きまくる事です。
と、言うのも、カリフォルニアでもオレゴンでも本番はアプリと、一言一句、同じ問題が出たからです。
言い回しを変えて…とかはありません。
完全に同じ
こうなってくると、もう落ちようがありません。
「練習問題を解いて、間違ったら教本を読む」を繰り返せば、3日もあれば合格レベルに達するでしょう。
筆記試験のアプリは以下のようなものです。
- オレゴン:Oregon DMV Permit Practice
- カリフォルニア:DMV Genie permit practice test app
- ワシントン:WA DOL Driver Permit Test Prep
- イリノイ:Illinois DMV
- ネバダ:Nevada DMV Test License Prep
- アリゾナ:Arizona DMV Permit Test
- ニュージャージー:New Jersey MVC DMV Test Guide
- ニューヨーク:New York DMV NY
- マサチューセッツ:Massachusetts RMV Permit test
- ハワイ:Hawaii Driver License
日本語でも受けれる
DMVにある筆記試験を受けるパソコンで、言語を日本語に切り替えれば日本語で筆記試験を受ける事もできます。
ただ、日本語での受験をお薦めするかと言われると、そうではありません。
と、言うのも、ヘンテコな日本語に変換されて、むしろ間違う可能性があります。
さすがに不正確な翻訳がそこまで多いわけではないですが、変な日本語のせいで不合格…は避けたいですよね。
この記事を読んでいる人は、アプリで勉強しまくって行くでしょうから、英語でそのまま受けた方が確実だと思います。
とはいえ、「やっぱり日本語で受けたい!」という、あなたのために、私が過去に入手した日本語の問題集を添付しておきます。
上記ファイルは、あくまで参考なので合格を保証するものではありません。
また、私が受けた時の情報なので最新交通ルール改正には対応していません。
でも、DMVの試験のイメージは掴めると思います。
筆記試験の体験談
それでは、オレゴンでの私の筆記試験体験談をお伝えします。
私はちゃんとネットで予約をしてDMVに行きました(別の駐在員は予約無しで行った人もいます)。
DMVの入り口で日本の郵便局のように整理券を取り、待つ事、20分。
窓口のおばちゃんのところに行き、筆記試験を受けに来た旨を伝え、必要書類を提出。
- パスポート(ビザが添付されているもの)
- I-94(入国記録カード)
- 居住を証明する書類(銀行、水道など、なんでもいいが自分の名前と住所が書いているもの)
- 申請料
- *SSN:オレゴンはSocial Security Numberが無くても運転免許を取得できますが、州によって異なる可能性があります。
必要書類を提出し、お金を支払うと、窓口のおばちゃんが指紋の採取、視力確認をしてくれます。
その後、身長、体重、目の色を聞かれるので、5フィート5インチ、145パウンドとか答えます。
フィート、ポンドでの回答が出来ずに焦る人が続出しているので、事前に調べてから行きましょう。
なお、オレゴンでは運転免許を取得する際に「通常免許」か「リアルID」かを選ぶ事ができます。
- 【通常免許】:運転免許として使用可能。アメリカで運転するだけならこれでOK。
- 【リアルID】:運転免許として使用可能、更にアメリカ国内線にパスポート無しで乗れる。
私は「そりゃ、リアルIDでしょ!」と思って、「リアルIDでお願いします」と言ってみました。
リアルIDで!
しかし、窓口のおばちゃんが強硬に「通常免許」を推してくるではありませんか。
通常免許にしとけ!
おばちゃんが言うには、通常免許の方が以下の理由でお得との事。
- 発行手数料が安い(60ドル)。*リアルIDは+30ドル。
- 有効期間が6年と長い。リアルIDは2年。
しまいには、「お前、子どもはいるのか?子どもがいるなら、国内線に乗る時はどうせ子どものパスポートは持っていかないといけないぞ」と言い出す始末。
DMV的にはリアルIDの方が儲かるハズで、こちらもリアルIDを求めているにも関わらず、凄まじい剣幕で通常免許を推してくる窓口のおばちゃん。
圧に負けて、私は通常免許にしました(笑)。
実際、通常免許で困った事は無いので、今考えるとおばちゃんは正しかった。
Good job! おばちゃん!
おばちゃんとの漫談を終えると、筆記試験のコンピューターのところに案内されて、ついに筆記試験開始です。
オレゴンの場合、選択式の問題35問中、28問以上正解すると合格。
35問全部解かないでも、28問正解した段階で「合格!」と画面に表示されて試験終了。
効率的!
DMV内で顔写真を撮られて、仮免許が交付されます。
仮免許は当日紙で交付され、後日、登録した住所にプラスチックのちゃんとした仮免が届くという流れ。
初めてのアメリカでの筆記試験で緊張はするでしょうが、正直なところ、筆記試験は簡単です。
しっかり準備すれば落ちる事はありません。
絶対大丈夫
路上試験の攻略法
筆記試験に合格すると、路上試験を受験できるようになります。
さすがに路上試験は予約が必要なので、オンラインで予約しましょう。
筆記試験に受かった後、DMVで路上試験の予約をしようと思い、窓口で「予約したいんだけど」と言うと、「ネットでやれ」と冷たく言われます。
なんじゃそりゃ
筆記試験に比べて、駐在員本人、配偶者、路上試験は落ちる人が続出。
マジで落ちる
どう考えても路上試験がアメリカ運転免許取得の上での最難関。
しかし、こっちもしっかりと事前準備をすれば、ほぼ間違いなく合格できます。
路上試験の内容
実技試験は、試験官と一緒に車に乗り込み、DMVを出発。
近所をグルっと一周する間に、運転技術を確認されるのが一般的な試験方法です。
主な確認ポイントは以下。
- 一時停止(All stop含む)
- 車線変更
- ウインカー
- 路上駐車
- 速度(学校区など)
なお、試験官のチェックシートには、”Improvement area”と”Immediate Failure”の欄があります。
“Improvement area”は減点されるだけなので、正直、恐れるに足りません。
と、言うか、Improvement areaの蓄積で落ちる場合は、本当に運転技術そのものに問題があるので、しっかり練習しましょう。
日本で運転してた人なら、まず大丈夫
我々が注意しないといけないのは、一発アウトの”Immediate Failure”!
これは、容赦なく、マジで一発アウト。
“Immediate Failure”で落ちた人、数知れず。
このファイルが実際の採点表です。
何が”Immediate Failure”か事前に確認しておきましょう。
これまで私が聞いた、駐在員、配偶者のImmediate Failureの事例は以下の通りです。
正直、一番下の「スピードが遅すぎた」はImmediate Failureでは無い気がしますが、一発アウトにされたらしく、試験官次第のところもありそうです。
- 一時停止で止まらなかった
- 指示を無視した(曲がれと言われたのに曲がらなかった)
- スピードが遅すぎた
路上試験の対策
路上試験は、2~3回落ちたという人もいるくらい、本当に落ちる人が続出しています。
落ちると精神的ダメージも大きい。
ただ、多くの場合、運転技術が足りないというか、「指示が聞き取れなかった」、「慣れない道で失敗した」というのが大きな理由。
そんなわけで、路上試験に当たっての、私のアドバイスは2点。
- 都心部のDMVを避ける
- 想定ルートで事前練習
都心の路上試験は難しい
じつは、筆記試験と路上試験は同じDMVで受ける必要はありません。
都心部は車も多く、周りの車からのプレッシャーも感じつつの路上試験になるので、自信が無いなら避けた方が無難。
一方、田舎のDMVは路上試験のルートに車が殆どいないので、他の車を気にすることなく試験に集中できます。
私は初めてカリフォルニアで実技試験を受けた時は、あえて家から離れた「ここ人、住んでるの?」くらいの田舎のDMVで実技試験を受けて一発合格。
ビビりすぎだろ
受かれば良し
さすがにオレゴンの時は自信があったので、一番近いDMVで受けましたが。
予想されるルートで事前練習
2点目のアドバイスは「事前に予想されるルートで練習する」です。
これが一番重要
私の肌感覚では、事前練習をしておけば、ほぼ100%受かります。
日本で運転しており、我々の基礎的な運転技術は間違いなく合格レベルにあるからです。
自信を持って臨めば100%受かる
予想されるルートを見つけれるかどうかが鍵で、私の場合、最寄りのDMV(Beaverton DMV)のDrive test routeとかで検索したら、ネット上で出てきました。
試験当日は、完全一緒ではなかったものの、9割同じルートで難なく一発合格!
この対策は非常に有効で、「そろそろ曲がるな」とか予想できるので、試験官の英語の聞き逃しも少なくなります。
言われる事、予想できてるからね
ちなみに、私はカリフォルニアの時も事前にルートを調べ、1週間前や前日に練習して一発合格。
ビビりすぎだろ
受かれば良し
↓こんな感じでネット上に落ちていました↓
ルートは複数ありますが、大きくは変わらないので、事前に練習しておくのはマジでお薦め。
裏ワザ:三者機関で実技試験を受ける
更に、合法的に合格率を高める方法として、「DMVが委託している第三者機関で路上試験を受ける」という手段があります。
第三者機関は圧倒的に合格率が高い。
試験後に教官に対するアンケートがあったりして、悪い点を付けられると、教官もクビですからね。
評判悪いとお客さんも来ないし。
落とす気が無い
なお、みみたまボーイ妻は第三者機関で受け、教官が日本語を喋れるという奇跡に遭遇。
もちろん、一発合格。
第三者機関は試験料金が80ドルと、DMVの9ドルと比較すると圧倒的に高いのがデメリットですが、一発合格がほぼ確約されていると思えば、安いものです。
金の力で解決してる…
みみたまボーイ妻が受けた第三者機関はここ→Pacific Driver Education。
あなたの近所にもきっと第三者機関があるはずです。
第三者機関で実技試験に合格すると、データがDMVに送られるので、翌日以降にDMVに行けば正式な運転免許証が交付されます。
仮免と同じでDMVでは紙の免許が発行され、後日、正式な免許証が発行されます。
アメリカでの運転で注意すべき事
これからアメリカで運転をするあなたに、私が感じる注意点をお伝えします。
アメリカでの運転で私がヤバいなと感じるのは、「太陽」、「夜道」、「雪」。
車の運転に必須な保険については、こちらの記事を参照ください→日本語対応可能なアメリカの自動車保険
太陽が眩しすぎる
広大な土地を有するアメリカならではでしょうか。
遮るものも何もなく、日の光が直接ドライバーを襲ってきます。
死ぬほど眩しい
特に夕方に西に向かって運転する時は最悪です。
眩しすぎて本当に何も見えないレベル。
危険極まりない
更に辛いのは、太陽に向かって走らなければいいのかと思いきや、バックミラーに映る太陽ですら眩しすぎる。
なんなんだ、アメリカ。
そんなわけで、本当に事故に繋がる可能性があるので、アメリカでの運転ではしっかりしたサングラスは必須。
日本から持ってこれるなら、絶対持ってきた方がいいです。
もし日本から持ってこなかった…という人は、すぐに買った方がいいです。
夜道
夜道の何が嫌って、照明灯が無いんです。
めっちゃ、怖い。
日本は道路に煌々と光る照明灯があるじゃないですか。
アメリカは、照明灯が全然ありません。
オレゴンの幹線道路である「I-5」など、高速道路は、まだマシです。
照明灯は少ないものの、交通量も多いので何とかなる。
怖いのは田舎道、住宅街。最悪なのは山道。
自分のヘッドライトだけで進んでいきます。
車線すら見えない!
対向車がいない時は車線が見えにくく、対向車がいる場合は、すれ違うタイミングで車線が全く見えなくなる。
どっちも地獄。
更に、危険を感じてゆっくり走ってると、後ろから地元の車がプレッシャーをかけてくるので、ストレスたまる。
対策は難しいのですが、「そもそも夜道を避ける」、「プレッシャーを完全無視」の2つでしょう(笑)。
夜道の運転を避けろ
極力、夜に田舎道を走るのはやめましょう。
自ら危険地帯に飛び込む必要はありません。
走らず済むなら、走らない。
後ろからのプレッシャーを完全無視
山道は、携帯の電波の届かないところも多いので、事故したら本当にヤバいです。
しかし、安全のためにゆっくり走っていると、後ろから巨大ピックアップトラックが猛スピードでやってきてプレッシャーを感じる事が多々あります。
気にせず、完全無視しろ
安全第一ですからね。
とはいえ、後ろを大渋滞させるのは申し訳ないので、道の脇に寄れるときなどは、しっかり寄って、後ろの車に先を譲りましょう。
夜道のいいところ
アメリカの夜道が嫌いな私ですが、ひとつだけ好きなところがあります。
星がめっちゃきれい
街灯が少ない、全くないため、田舎に行くと星がめっちゃ綺麗に見えます。
オレゴンだとクレーターレイクに向かう山道とか、路肩に止まって空を見上げると、日本では見れない、満天の星空。
雪の恐怖
通勤など日常なら天気予報も確認しつつ、雪の運転に備えたり、回避したりすることもできます。
しかし、極まれに出くわすのが、旅行先などでの思わぬ雪。
私、グランドティトン国立公園に車で行ったのですが、途中の山道で雪がちらつき始め、超怖かったことがあります。
最初は気にならないくらいの雪だったのが、山頂に向かうにつれ徐々に強めの雪になる。
スノースタイヤでもなく、ここで立ち往生したら終わってしまう…という恐怖心に駆られながら、命からがら山頂を突破した、あの時の安堵を忘れる事ができません。
あとから知ったのですが、アメリカの多くの道路にカメラが付いており、ネット上でRoad Conditionを確認できます。
雪が降るかも、降ってるかも…という時は、事前にRoad Conditionを確認しましょう(オレゴンだと、このサイトで見れます→Trip Check)。
普段、雪が降らないところに住んでいるならスノータイヤまでは不要でしょうが、万一の予期せぬ雪に備えて、チェーンか雪用のタイヤカバーは車に積み込んでおいた方が良いですよ。
無いとマジで焦る
日本から持ってきても良し。
アメリカで買っても良し。
オレゴンでの運転免許証取得方法
ここからは、オレゴン州での運転免許取得方法詳細について書いていきます。
地域限定ですが、アメリカの他の州でも同じようなプロセスだと思うので、雰囲気を感じ取ってもらえればと思います。
オレゴンで免許を取得する方法
まず、我々日本人がオレゴンで運転免許証を取得する方法は2つです。
- DMVで筆記試験、路上試験をパスする
- DMVで日本の運転免許証から書き換え
みみたまボーイは①の方法で、筆記試験、路上試験に合格して晴れて運転免許証を取得しました。
一方、2022年11月から日本とオレゴンで運転免許試験の相互免除が開始され、②日本の運転免許証を持っていれば、筆記試験、及び路上試験無しでオレゴン州の運転免許を獲得できるようになりました。
朗報!
もちろん、これまで通り、①の筆記試験、路上試験に合格する方法でも、オレゴンの運転免許証を取得する事もできます。
日本の運転免許から無試験での書き換えが可能になった!
1年以内なら免許が切れてても、書き換えてもらえる
オレゴン州は、なんと寛大な州なんでしょうか。
なんと、日本の免許証の有効期限が切れていても、1年以内であればオレゴンの免許証に書き換えてくれるそうです。
日本とオレゴン州の間の運転免許試験の一部相互免除に係る協力覚書に基づき、日本の有効な運転免許証又は有効期間経過後1年以内の運転免許証を保有している方が、オレゴン州の運転免許証を取得する場合には、オレゴン州の法令に従い、運転免許試験のうち、学科試験及び技能のデモンストレーションを免除することになっています。
在ポートランド領事事務所のHPより
マジかよ…
日本の免許からオレゴン運転免許に書き換え
これからオレゴンに移住する人が、最も多くするであろう、日本の運転免許証からの書き換え方法を説明していきます。
この制度適用後に赴任してきた駐在員と一緒にやったので、この通りやれば確実です。
日本の運転免許証からの書き換えは、以下の4ステップです。
- 書類の準備
- オンラインで事前申請
- DMVに行き、書き換え手続き
- 領事館で日本免許回収
①書類の準備
まずは書き換え申請に必要な書類を準備します。必要なのは以下の書類。
- 身分証明(パスポートでOK)
- 住所証明2通(自分宛ての郵便物)
身分証明書はパスポートで大丈夫です。I-94でも代用可能です。(I-94の記事はこちら)。
住所証明は、オレゴンに住んでいる事を証明する為に必要です。
そんなの無いよー
住み始めたばかりだと、郵便物自体が無くて困りますが、銀行、ガス、水道などユーティリティ関係の郵便物が使えます。
通常免許だと1通でいいけど、2通持ってる方が確実。
住所証明は、通常免許だと1通、リアルIDだと2通必要です。
通常免許だと1通で良いのですが、DMVの受付が、何を勘違いしたか2通出せとか言ってくる事があります。DMVで無駄な戦いをしないためにも2通持っていくのがおススメ。
②オンラインで事前申請
次に、DMVのサイトに行き、免許書き換えの事前申請をします(Pre-Application)。
下のリンクからDMVのサイトに入って申請してください。サクッとやれば10分、はじめてだと30分くらいかかるかもしれません。
DMVのサイトに入って、まずはClick hereを押して、次のページに行き、以下の手順で必要情報を記入していってください。
- License, Permit & ID部分の「Apply for a licence/Permit/ID cards」をクリック。
- 「このページはオレゴン在住者対象です…」といった一般的なページが出てくるだけ。Next。
- 「既にオレゴンの運転免許を持っていますか?」といったYes/ No質問に回答して、Next。
- 「名前」や「Social Security Number」を記入し、Next(SSNは必須ではない)。
- 「どの免許ですか?」と聞かれるので、Driver licenceを選択。「リアルIDにするか?」と聞いてくるので、Yes/Noで回答して、Next。
- 「死亡した時にドナーになるか?」「二輪は運転するか?」「軍人ですか?」のYes/Noに回答して、Next。
- 「住所」を記入して、Next。
- 「性別」などを記入して、Next。
- 「別の国の運転免許を持っているか?」と聞かれるので、日本の免許情報を記載して、Next。
- 画面上にPre-Applicationの画面になり、PDFも送られてきます。
Pre-Applicationが終わったら、紙を印刷してDMVに持っていけるようにしましょう。
③DMVに行き、書き換え手続き
Pre-Applicationを持って、DMVに行きましょう。
DMVの予約ってどうやるの?
予約しなくて大丈夫!
DMVですが…予約なしで突撃する事を強くお勧めします。
DMVのサイト内で予約可能なのですが、2か月後とか、かなり先まで埋まっています。
しかし、実際のDMVはガラガラ。
ポートランドダウンタウンでもない限り、待っても10分なので、予約なしで行った方が圧倒的に早いし、楽です。
Application完了後、次の日に行ってもいい。
DMVには予約なしで行こう!
持ち物チェック
DMVに行く前に、しっかり持ち物のチェックをしましょう。
- 身分証明書(パスポートかI-94)
- 居住証明の郵便物(2通)
- Pre-application
- 眼鏡、コンタクトなど(視力検査あり)
DMV到着~窓口での書き換え作業
DMV到着から書き換え手続きまでの流れは以下。
- 受付番号の書かれた紙を取る
- 窓口で必要書類を記入、追加質問に回答
- 窓口で視力検査
- 窓口で手数料支払い
- 免許の写真撮影
- 紙の免許を受け取る
1.入るとすぐに受付番号が出てくる機械があるので、紙を取る。自分の番号が呼ばれたら、窓口に行き、手続き開始です。
日本の郵便局のような感じです。
2.名前や身長、体重などPre-Application申請時に書いたような内容を再度書かされ、日本の免許証を回収されます(後日、帰ってくる)。
その後、手元の端末でいくつか質問(英語)に回答。「アルコールなどの影響で、運転に影響ありますか?」など。
ここで読み間違えて、Yesとかにすると、どうなるのかはわかりませんが、しっかり読んで回答してください。
3.備え付けの視力検査機で、視力検査。
見えたアルファベットを読んでいくだけです。最後にライトが点滅するので、左右どちらが光ったか、もしくは両方かを回答。
4.リアルIDか通常免許かを聞かれ、手数料の支払い。みみたまボーイは、ここでリアルIDと言ったものの、強く通常免許を薦められました。
5.DMV内の別の場所にあるカメラで免許用の写真を撮影をします。
6.しばらく待っていると、紙の免許を渡され、終了です。正式なプラスチックの免許は、1週間ほどで登録した住所(多くの場合、自宅)に送られてきます。
④領事館での日本免許回収
しばらくすると、DMVで回収された日本の免許を回収しに行きます。
回収場所は、DMVでは無く、ポートランドの日本領事館なので、注意してください。
回収できるようになると、領事館から在留届に登録した連絡先にメッセージが来ます。
免許を書き換えるあなたに注意喚起
日本の免許から無試験で書き換えとはいえ、現地の運転ルールは勉強しておいた方がいいですよ。
あなたの命の為に!
日本で運転していて、運転技術は心配ないでしょうが、ここはアメリカ。交通ルールは違います。
右側走行だったり、赤信号で右折できたり。
走っていれば慣れますが、慣れる前に事故したら終わりです。
- 右側走行
- 赤信号でも右折可能
- 踏切では止まらない
- All Way Stopは先に入った人から進む
- その他、色々
オレゴン運転免許筆記試験の教本へのリンクと、筆記試験の勉強ができるサイトを貼り付けておきますので、一度は見ておいてください。
事故したら本当に終わりなので、運転前にルールは把握しておきましょう。
最低限の交通ルールは勉強しましょう!
まとめ
今回は、アメリカで運転免許を取得する方法を徹底的に書いてみました。
運転免許の取得が、アメリカに来て最初の関門という人も多いと思いますが、しっかり準備していけば必ず一発合格できます。
がんばってください!
では、また。
10年前、右も左もわからぬ若造が、アメリカにやってきました。スムーズな生活立ち上げには程遠く、つまづきの連続、いや…全ての落とし穴に落ちた気もします。
しかし、失敗は隠せば汚点。共有すれば財産。
そんな思いで書いたこの体験談。これからアメリカで新たな挑戦の旅に出る、あなたのお役に立てれば、私はとても嬉しいです。
はじめてのアメリカ駐在 [たくみ]
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