こんにちは、みみたまボーイです。
何の因果か2回もアメリカ赴任になり、1回目はカリフォルニア、2回目の現在はオレゴンでアメリカ生活を送っています。
今となっては、すっかり慣れたアメリカ生活。
しかし、そんな私も、最初のアメリカ赴任の時は、全てが手探りで、赴任後の生活立ち上げも四苦八苦。
ただ、1回経験すると違うもので、2回目はかなりスムーズに全て立ち上げる事ができました。
何事も経験ですね
そんなわけで、今回はアメリカで2回も生活立ち上げを経験した私が、渡米直後にやる事を時系列でまとめました。
渡米直後は、ただでさえ慣れない環境の中、やる事も多くてバタバタするので、やる事を事前に把握して、計画的に処理していく事が大切。
最初の2週間が勝負
この記事が、あなたのスムーズなアメリカ生活立ち上げに役立てば嬉しいです。
では、いってみましょう。
渡米直後~1週間でやるべき事
期待と不安が入り混じった状態でアメリカの空港に降り立ったら、まずはホテルでゆっくりしましょう。
ただ、翌日からは怒涛の生活立ち上げがスタートですけどね(笑)。
最初は、マジでシンドイ
それでは、渡米直後~1週間の間にやらなければいけない事を見ていきましょう。
レンタカー取得
アメリカに着いたら、まずは当面の足となるレンタカーを借りにいきましょう。
海外赴任なら会社が手配してくれているでしょうから、指定されたレンタカー屋に行けばOK。
ただし、レンタカー屋によっては、アメリカの携帯電話番号を聞かれたり、保険の話など不慣れでしょうから、可能なら現地事情を把握している駐在員と一緒に行った方が良いでしょう。
なお、レンタカー屋に持っていかないといけないモノは、以下の通り。
- パスポート
- 国際免許証
- 携帯電話
- クレジットカード
- 他の駐在員(可能なら)
渡米直後の事故に注意
私の経験では、渡米直後に事故を起こす人が、相当数いるので、マジで注意しましょう。
割と多い
つい先日も新たに赴任してきた2名が、立て続けに事故を起こしてしまいました…。
ただ、事故と言っても、渡米直後の事故で多いのは、他の車との事故ではなく、駐車場で柱に擦ったり、サイドミラー破損といった自損事故。
慣れないアメリカでの運転で気が張っていて、道路での事故は少ないものの、気が緩む駐車場で自損事故を起こすのが、赴任者あるあるです。
気持ちはわかる
とはいえ、ただでさえ忙しい渡米直後に事故対応までやるのはシンドイので、車のエンジンを切るまで、しっかり集中して乗りましょう。
銀行、クレジットカードをアクティベート
銀行、クレジットカードのアクティベートも渡米後すぐにやりましょう。
すぐに使うからね
アクティベートって何?
日本にいながら作れるアメリカの銀行口座「USバンク」、アメリカ現地のクレジットカードとして「ANA Card USA」や「JAL USA Card」を作って渡米する人が殆どだと思います。
ただ、いずれもアメリカ到着後に、コールセンターに電話してアクティベート(本人確認)しないと使えません。
私の時は電話して音声案内に従うだけでしたが、銀行やクレジットカード会社から送られてくる手引きに従って、アクティベートしましょう。
アメリカは現金文化ではないのでクレジットカードか、デビットカードがないと生活できませんからね。
現地で銀行口座開設も可能
私が1回目に赴任した時は、渡米後に現地で銀行口座を開設しました。
ただ、銀行口座開設にはSocial Security Number(SSN)の提示、居住住所が必要なので、渡米後しばらく銀行口座が開設できませんでした。
当時は、住所も決まってなく、ホテル住まいの段階でしたが、Citi Bankは暫定で会社の住所でも口座を作らせてくれましたね。
まあ、日本でUS Bankを作ってくるのが、変な心配をしなくて良いので、一番楽だと思います。
現地クレジットカードは、すぐは作れない
日本にいながら作れるANA Card USAやJAL USA Cardを除いて、アメリカ現地のクレジットカードはすぐには作れません。
クレジットヒストリーが必要
クレジットヒストリーは、クレジットカードの使用履歴でスコア付けされており、スコアは、いわゆる信用度を表しています。
当然、我々はアメリカのクレジットカードを使った事はありませんので、クレジットヒストリーもなく、現地のクレジットカードは作れません。
そんなわけで、アメリカ生活で最初にお世話になるのは、基本的に「ANA Card USA」か「JAL USA Card」。
ただし、AMEXだけはGlobal transferでアメリカのクレジットヒストリーなしでもカードを作れるので、Amexユーザーはやってみてください。
なお、「ANA Card USA」にはアメリカ生活の初期に相当お世話になったのですが、現地カードに比べて還元率がお得ではありません。
そんなわけで、私は、1年経ってクレジットヒストリーが溜めた後に、現地クレジットカードに切り替えました。
家の内見を予約
運転免許取るのに住所が必要なので、家の内見はすぐに動いた方がいい案件です。
ホテル暮らしも早く終わらせたいし
アメリカで家探しと言えばZillowのアプリを使うのが一般的。
マップ上に家賃が示され、写真も大量にに出てくるのでイメージしやすく、内見の予約もアプリ上からできます。
内見の連絡をすると、多くの場合、その日の内に担当者から連絡が来て、早ければ当日、翌日には内見というスピード感。
また、アメリカの家と言えば、大きく分けると3つのタイプがあり、私のお薦めは以下。
- 一軒家:子連れなら、絶対コレ
- タウンハウス:夫婦2人ならコレ
- アパートメント:単身赴任ならコレ
なお、我々、駐在員はいつ日本に帰任する事になるかもわかりませんので、家の契約をする際は必ず「Early termination」を盛り込みましょう。
↓家選びの詳細はこちら↓
車の下見・購入
車の購入も早く終わらせてしまいましょう。
大きな買い物だな
高いんだよなぁ
アメリカで乗る車の選択肢は、以下の3つ。
- 新車
- 中古車
- リース
新車・中古車は、予算や好みの問題なので、どちらが良いという事もありません。
リースは駐在期間が明確ならアリですが、不明確の場合、早期解約のリスクがあるため、私はお薦めしません。
なお、車は、住所が決まってなくても、Social Security Numberが無くても購入できます。
新車ならディーラーのHP、中古車ならCar Faxなどの中古車サイトで目星をつけて、ディーラーに行くか、HPからコンタクトしてみましょう。
一般的に、車のディーラーは非常に積極的で一度見に行くと積極的に連絡してきます。
決めた?明日には他に売れちゃうかもよ?
そんなわけねーだろ
↓車選びの詳細はこちら↓
保険に加入
車を運転する前に、保険に入らないといけないので、車の購入が決まったら、すぐに保険に入りましょう。
アメリカで保険契約なんて…と、私は不安で、最初は日本語でやり取りのできる代理店を使って契約していました。
英語で事故対応とか嫌だし…
もちろん、間に入ってもらうので、保険料は高めですが、安心を買っているつもりで。
しかし、実際に事故をしてみると、なんと最初のやり取り以降、全て英語!
意味ないやん
そんな経験を経て、現地の大手保険会社に切り替えたら、何と年間1,000ドルも安くなりました。
そんなわけで、あなたが保険を契約するなら、最初から現地の保険会社と契約した方が良いでしょう(State FarmやGeico)。
ちなみに、やってみるまで私も知りませんでしたが、現地の保険会社と言ってもオンラインで全て完結できるので、全く難しくありません。
最初からやっとくべきだった
なお、家を借りる時も保険に加入しますが、車と同じ保険会社で後から追加できます。
渡米後1週間~2週間でやるべき事
続いて、渡米後1週間~2週間でやる事です。
SSNの取得
SSNはSocial Security Numberの事で、日本で言うところのマイナンバー。
税金の管理などで使用しますし、住宅、携帯電話、電気・ガスなどの契約時に必要となる事が多いため、早めに入手しましょう。
なお、SSNの入手に必要な最新I-94情報(出入国記録)のシステムへの反映に数日かかるため1週目~2週目にしましたが、早く反映されていれば、1週目に入手しておいて損はありません。
それくらい重要
SSNの入手は、必要書類(以下)を持って最寄りのSocial Security Officeに行くだけ。
コロナ時は予約が必要でしたが、今は予約なしで直接行けばOK(混むので朝イチがおススメ)。
SSNの申請が終われば、数日でSSNの番号が記載されたカードが送られてきます。
とても重要なので、金庫に保管しておきましょう(無くすとヤバいので、持ち歩かないのが◎)。
ちなみに、駐在員本人はSSN必須ですが、配偶者がアメリカで働く意思がなければ、配偶者のSSN取得は必須ではありません(車の免許はSSN無しでも取れる)。
殆どの人が取るけど、無くてもいい
住居契約(ユーティリティ&保険含む)
1週目に内見を終えたら、2週目には家の契約を済ませましょう。
別案件ですが、運転免許を取得するのに居住証明の為、郵便物(手紙でOK)が必要となります。
運転免許に住所が必要
そんなところに効いてくるのか…
また、一軒家の場合、賃貸契約と同時にユーティリティ(電気、ガス、水道、ゴミ、インターネット)、及び家の保険の契約が必要になります。
ユーティリティ関係は、基本的には地域ごとに契約すべき会社が決まっており、連絡先を教えてもらえるので、個人で契約(タウンハウスなどの場合は、水道だけとか、やや簡易)。
契約してアカウントを作成すると、支払い方法の設定もできるので自動支払い(Auto pay)の設定など、一気にやってしまいましょう。
また、保険は車の保険で契約した会社に家の追加を依頼すれば済みますが、アンブレラ保険(車+家を合わせる事で保証額アップ)がおススメ。
保険屋に「アンブレラ保険にして!」と言えば、すぐにやってくれます。
↓必要な家具も合わせて買いましょう↓
アメリカSIM取得(スマホ契約)
会社から支給される携帯電話で済ますなら、何もする必要が無いのですが、個人でスマホを持つなら、早々にスマホ契約をしてしまいましょう。
アメリカ3大キャリア(AT&T、ベライゾン、T-mobile)も良いのですが、月額>60ドルと高いので、アメリカ格安SIM「Tello」がお薦め。
「Tello」はデータ通信量と無料通話の組み合わせで複数のプランがあり、うちは5GB×100分無料通話で、なんと月額11ドル。
や、安いな…
格安SIMだから繋がり難いという事も無く、日常で使うなら、問題ないクオリティ。
Telloで十分
下の紹介リンクから申し込むと10ドル割引になって更にお得なので、良ければ使ってください。
ほぼ一カ月無料!
紹介リンクから申し込めば10ドルも割引!
\eSIMもあるよ/
紹介コード「P3JZDNGH」
あと、携帯はアメリカ節約生活に必須です。
と、言うのも、アメリカでは、日常生活での買い物、予約(ホテル等)でキャッシュバックを受けれます。
日本でいう、ポイ活の感覚
登録料も年会費もかからず、無料アプリをダウンロードして使うだけで、年間5~10万円のキャッシュバックがあり、使わないとマジで損。
私は赴任後1年ほど、キャッシュバックの事を全く知らずに損してました。
あなたは取り逃しがないように携帯を入手したら、すぐに使い始めてください。
やっちまった…
在留届提出
ついつい、忘れそうになるのが在留届ですが、住所が決まったらすぐに出してしまいましょう。
海外に住む場合、3カ月以内に提出する事が求められています。
出さなくても罰則ないけど
在留届を出すことによる主なメリットは、以下。
やはり「緊急時の対応」や、「地域の重要情報のシェア」が一番大きなメリットです。
- 緊急時の安否確認、連絡が来る
- 地域の重要情報のシェア
- パスポート更新の電子申請が可能
- 在外選挙制度の申請ができる
- ジャパン・レール・パスが買える(在留期間10年以上で対象となる)
例えば、コロナ流行中に、日々変わるアメリカ(州により異なる)、日本の入国ルールの変化をタイムリーにメールで連絡してもらえます。
在留届は、電子申請が可能になり、オンラインで簡単に終わらせる事ができるので、忘れずに登録しましょう(→オンライン在留届)。
渡米後3週間以降でやるべき事
最後に一区切りのとなる3週間目以降にやる事。
ここまでくれば、重要案件は、ほぼクリア。
お疲れ様です!
運転免許証取得(筆記:仮免)
州によってルールが違うものの、遅かれ早かれアメリカの運転免許は必要になるので、仮免(筆記試験合格)は早めに済ませておきましょう。
と、言うのも、例えばカリフォルニアだと居住者は10日以内にカリフォルニアの運転免許を取得しなければいけません(国際運転免許ではダメ)。
オレゴンは30日以内なので、州により期間は異なりますが、それほど時間の余裕はないので、サッと終わらせておくのが◎。
まあ、3週間目って、カリフォルニアの場合、10日以上経過してますが、住所が決まらないと免許取れないし…
もう、しゃーない(笑)
とりあえず、筆記試験だけ終わらせれば仮免が発行され、実技試験は余裕を持って受けれます。
なお、筆記試験は最寄りのDMV(Department of Motor Vehicles)に行けば、予約なしの飛込でも受ける事ができます。
日本語で筆記試験を受けれる州もあれば、英語オンリーの州もありますが、しっかり勉強さえしていれば落ちる事はありません。
子どもの現地校への転入手続き
多くのケースで、子供は駐在員本人より、数か月遅れて渡米すると思います。
その時に備えて、子供が通う学校に連絡を取り、少しずつ転校の手続きを進めていきましょう。
アメリカの小学校に転校するためのアクションは概ね以下の通りです。
- (アメリカ)通う学校の確定
- (アメリカ)必要な予防接種の確認
- (日本)予防接種を受ける
- (アメリカ)学区と連絡を取りながら、転校準備
- (日本)成績証明書を入手、予防接種証明書も必要(母子手帳も可)
学校ですが、アメリカは地域ごとのSchool District(学区)が決まっていて、住む場所が決まれば通うべき学校も決まります。
州やSchool Districtによって、受け入れルールも異なるので、まずはSchool DistrictのHPを確認し、メールなどで担当者に連絡しましょう。
ここで一番やっかいなのが予防接種。
なんで?
日本とアメリカで義務となっている予防接種の種類が異なり、その年齢で必要とされる予防接種を受けていないと転校できない…という事も。
ただ、「3回打たないといけない予防接種の2回目までは打ててる(もしくは渡米までに打てる)」なら、現地校に通いながら接種してもOKといったケースもありますので、ここはSchool Districtの指示に従いましょう。
補習校入学手続き
駐在員の場合、いつかは日本に帰るかと思うと、子供の日本教育も手を抜けません。
住む地域にもよりますが、日本人学校や補習校があれば、そこに通わせてもいいでしょう。
通わせなくてもいいけど
補習校は週に1回(土曜日だけ)、国語・算数を集中して教えてくれるスタイルが一般的。
入学手続き等は日本語なので、余裕でしょう(笑)。
うちの子供たちも補習校に行っては、見た事も無い低い点数のテストを持って帰ってきています。
ダメじゃん
いつか目覚める(と、信じてる)
まとめ
今回はアメリカ生活立ち上げのために、渡米直後にやらなければいけない事をまとめてみました。
「英語も不安なのに、こんなにたくさん…」と不安になるでしょうが、一つ一つこなしていけば、何とかなります。
大変でしょうが、頑張ってください!
では、また。
10年前、右も左もわからぬ若造が、アメリカにやってきました。スムーズな生活立ち上げには程遠く、つまづきの連続、いや…全ての落とし穴に落ちた気もします。
しかし、失敗は隠せば汚点。共有すれば財産。
そんな思いで書いたこの体験談。これからアメリカで新たな挑戦の旅に出る、あなたのお役に立てれば、私はとても嬉しいです。
はじめてのアメリカ駐在 [たくみ]
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