こんにちは、みみたまボーイです。
何の因果か2回もアメリカに赴任させられ、カリフォルニア・オレゴンと2つの州で運転免許を取得しました。どちらも筆記試験・路上試験を経験し、いずれも1発合格!2つの州で試験を受けた経験を持つ人は意外と少ないのではないでしょうか?
アメリカで運転免許を取るのは難しそう…と感じる方もいるかもしれません。でも実は、正しい準備さえすれば誰でも一発合格が可能です。
なぜなら、筆記試験は練習問題とほぼ同じ内容が出題される上、路上試験も日本で運転経験があれば運転技術は問題ありません。唯一のハードルは英語ですが、これもコースの下見で克服できます。
今回は、私が実際に体験した「アメリカ運転免許取得のコツ」を詳しく解説します。さらに、過去に入手した日本語対応の練習問題も特別に公開!この記事を読めば、筆記試験も路上試験も安心して挑めるはずです。
では、早速いってみましょう!
アメリカでの運転免許取得方法
まずは、アメリカでの運転免許を取得するプロセスと注意点をお伝えします。
運転免許取得までの流れ
アメリカでの免許取得(筆記・路上)はDMV(Department of Motor Vehicle)で行われ、日本と同じで、「筆記試験」合格後、「路上試験」という流れ。
「筆記試験」に受かると、いわゆる「仮免」で、運転免許を取得している同乗者がいれば公道を走れます。そして、路上試験に合格して、初めて独り立ち。
- オンラインで筆記試験予約(Pre-Application)
- DMVで筆記試験受験
- 路上試験受験(DMVか第三者機関)
筆記・路上試験の予約方法(予約サイトや必要書類を解説)
住んでいる州のDMVのホームページにアクセスすると、筆記試験の予約ができます。例えばオレゴン州のDMVだと、「Get a Driver License」をクリックして筆記試験の予約に進む感じ。
運転免許を取得する際に必要な書類は州によって若干異なりますが、一般的に以下のものが必要です。Social security number(SSN)はオレゴンは不要でしたが、州によっては必要かもしれません。DMVのサイトで確認しましょう。
- 身分証明書(パスポート)
- ビザ(パスポートに付いてる)
- I-94(オンラインで最新版を印刷)
- 居住証明の郵便物(2通)
居住証明は現住所を確認するために必要で、一般的には以下の書類を持って行きます。
- 公共料金の請求書(電気、水道、インターネットなど)
- 銀行の明細書
- 家賃契約書や住宅ローンの契約書
予約時の注意点
予約する際は、DMVの営業終了時間を確認し、余裕を持った時間帯で予約しましょう。なぜなら、DMVの営業終了時間までに筆記試験に回答しきらないと強制終了させられます。
予約が4時半から取れるにもかからわず、5時になったら強制終了。実際に、私は4時からの予約で行ったところ、DMVの窓口で「筆記受けてもいいけど、5時までに回答できるか?」と聞かれた事があります。
それなら4時からの予約枠を作るべきではないと思いますが、DMVはそんなところです。
予約なしでも筆記試験を受けれる
これを書いてしまうと、元も子もありませんが…DMVは予約せず飛び込みで行っても、筆記試験を受けれます。
ウェブで予約しようとして、全然空いてなかったら、多少の待ち時間を覚悟の上でDMVに直行しましょう。朝イチはアメリカ人は殆ど動いておらず、待ち時間ゼロで筆記試験を受けれたりします。
日本の運転免許の書き換えだけで済む州の一覧
州によっては、日本の免許を保持していれば、書き換えだけで済ませてくれる州もあります。例えば、私の住んでいるオレゴン州など(私が赴任した時は、まだ書き換え不可でした)。
ただし、「書き換え」と言っても、「筆記・路上、両方免除」になる事もあれば、「路上のみ免除」の場合もあります。住んでいる州のDMVで最新情報を確認しましょう。
個人的には、交通ルールは違うので筆記試験が免除されようが各州の交通ルールは把握しておくべきだと思います。
日本免許から書き換え可能な州 | オレゴン | ワシントン | テキサス | バージニア | フロリダ |
---|---|---|---|---|---|
筆記試験 | 免除 | 免除されない | 免除されない | 免除 | 免除 |
路上試験 | 免除 | 免除 | 免除 | 免除 | 免除 |
居住者は国際免許証で運転できない
ここで、あなたに悲しい事実をお伝えしなければいけません。アメリカに赴任する際、全ての駐在員・及び家族が「国際免許証」を持ってくると思います。
そして、「国際免許証が切れるまでの1年の間に現地免許を取ればOK」と思っているでしょうが、多くの州で居住者になった人が国際免許証で運転できる期間は1年ではない。
例えば、私の住むオレゴンでは、国際免許証で運転できるのは「居住者となってから30日間」だけ。
オレゴン州の居住者で運転する者は、居住者となってから30日以内に同州の運転免許証を取得することが求められています。
在ポートランド領事事務所HPより抜粋
ちなみに、カリフォルニアはもっと厳しくて10日。
カリフォルニア州法は、「州内に住居を定めた日から10日以内に州政府の発給した運転免許証を取得しなければならない」旨規定しています。
在サンフランシスコ日本国総領事館HPより抜粋
赴任後、たった10日で現地アメリカの免許を取得するのは、ほぼ無理ですが、できるだけ早く現地の運転免許を取得する必要があります。筆記試験に受かれば仮免が発行されるので、それで凌ぐしかない。
筆記試験の攻略方法
この章ではアメリカの筆記試験に100%合格する方法をお伝えします。DMVによると日本人の筆記試験合格率は50%を切っているようですが、断言しましょう。
筆記試験は勉強さえしておけば、間違いなく合格できます。なぜなら、練習問題とほぼ同じ問題がでるから。
筆記試験は練習問題と同じ内容(日本語対応も!)
まず、アメリカは連邦制なので、州によって交通ルールが異なります。例えばオレゴンは赤信号で右折可能ですが、ニューヨークでは右折禁止といった感じです。
つまり、筆記試験の内容も州によって異なる。ただ、どの州に行こうが筆記試験の攻略法は同じで、以下の2点で1発合格間違いなし。
- 州の発行している教本を読み込む
- アプリで練習問題を解く
まず、筆記試験の勉強の基本は、各州が発行している教本を読み込むこと(オレゴンなら、これ→Oregon DMV Handbook)。ただ、結構な量なのでまともに勉強すると1週間くらいかかります。
そこで私のお薦めは、筆記試験用のアプリで練習問題を解きまくる事です。カリフォルニアでもオレゴンでも本番はアプリと、一言一句、同じ問題が出ました。言い回しを変えて…とかはありません。
完全に同じ。
こうなってくると、もう落ちようがありません。「練習問題を解いて、間違ったら教本を読む」を繰り返せば、3日もあれば合格レベルに達するでしょう。
- オレゴン:Oregon DMV Permit Practice
- カリフォルニア:DMV Genie permit practice test app
- ワシントン:WA DOL Driver Permit Test Prep
- イリノイ:Illinois DMV
- ネバダ:Nevada DMV Test License Prep
- アリゾナ:Arizona DMV Permit Test
- ニュージャージー:New Jersey MVC DMV Test Guide
- ニューヨーク:New York DMV NY
- マサチューセッツ:Massachusetts RMV Permit test
- ハワイ:Hawaii Driver License
日本語でも受けれるが、お薦めは英語
DMVでは筆記試験を受けるパソコンの言語切り替えで、筆記試験を日本語で受ける事もできますが、私はお薦めしません。
ヘンテコな日本語に変換されて、むしろ間違う可能性があるのと、アプリの英語と一言一句同じ問題が出るなら、そのまま英語で受けた方が合格率が高いからです。
日本語の練習問題と解答を公開!
英語での受験をお薦めするものの、「やっぱり日本語で受けたい!」という人もいるでしょうから、私が過去に入手した日本語の問題集を添付します。
私がオレゴンで受けた時の情報なので州によってはルールが異なりますが、DMVの試験のイメージは掴めると思います。
路上試験の攻略法
筆記試験に合格すると、路上試験を受験できるようになります。さすがに路上試験は飛び込みでは無理なので、オンラインで予約しましょう。
筆記→路上試験は確定の流れなので、その場ですぐに予約できれば良いのですが、私の経験では筆記試験合格後にDMV窓口で「予約したい…」と言うと、「ネットでやれ」と冷たく言われます(笑)。
なお、筆記試験に比べて、路上試験は落ちる人が続出。間違いなく、アメリカ運転免許取得における最難関。でも、しっかりと事前準備をすれば、ほぼ間違いなく合格できます。
路上試験の内容
実技試験は、試験官と一緒に車に乗り込み、DMVを出発。近所をグルっと一周する間に、運転技術を確認されるのが一般的な試験方法。主な確認ポイントは以下の通り。
- 一時停止(All stop含む)
- 車線変更
- ウインカー
- 路上駐車
- 速度(学校区など)
試験官のチェックシートには、“Improvement area”と“Immediate Failure”の欄があります。”Improvement area”は減点されるだけなので、気にしないで大丈夫。Improvement areaの蓄積で落ちる事は、まずないでしょう。
私の同僚で過去に一人だけImprovement areaの蓄積で落ちた人がいますが、本当に運転技術そのものに問題があるので、そんな人は運転してはいけません(笑)。
我々が注意しないといけないのは、一発アウトの”Immediate Failure”。
容赦なく、マジで一発アウトです。”Immediate Failure”で落ちた人、数知れず。このファイルが実際の採点表。何が”Immediate Failure”に当たるか事前に確認しておきましょう。
これまで私が聞いた、駐在員、配偶者のImmediate Failureの事例は以下の通り。「スピード遅すぎ」はImmediate Failureでは無い気がしますが、一発アウトにされたらしい。
- 一時停止で止まらなかった
- 指示を無視した(曲がれと言われたのに曲がらなかった)
- スピードが遅すぎた
路上試験の対策
路上試験は、2~3回落ちて普通と言われるほど、本当に落ちる人が続出。落ちると精神的ダメージも大きいのですが、やる事さえ事前に把握していれば合格率は極めて高くなります。
なぜなら、路上試験に落ちる原因は「指示が聞き取れなかった」、「慣れない道で失敗した」というのが大きな理由だからです。日本で運転できていたなら、運転技術は間違いなく大丈夫です。
そんなわけで、路上試験に当たっての、私のアドバイスは2点。
- 都心部のDMVを避ける
- 想定ルートで事前練習
都心の路上試験は難しい
都心部は車も多く、周りの車からのプレッシャーも感じつつの路上試験になるので、避けた方が無難。一方、田舎のDMVは路上試験のルートに車が殆どいないので、他の車を気にすることなく試験に集中できます。
私は初めてカリフォルニアで実技試験を受けた時は、あえて家から離れた「ここ人、住んでるの?」くらいの田舎のDMVで実技試験を受けて一発合格。
なお、筆記試験と路上試験は同じDMVで受ける必要はありません。
予想されるルートで事前練習
これ、最重要です。事前に路上試験を受ける前に予想されるルートで試走しましょう。
試走する事で、「試験官の指示を聞き逃すんじゃないか」という不安が薄れ、また、一発アウトの定番「Stopサインを見逃す」ことも無くなります。
路上試験のルートは、「最寄りのDMVの名称+Drive test route」で検索すると発見できる事があります。私の場合、「Beaverton DMV Drive test route」ですね。
実際に私も試走してから路上試験を受けたところ、ルートは完全一致ではないものの、9割同じルートで難なく一発合格!
↓ルートは、こんな感じでネット上に落ちています↓
第三者機関を利用して簡単合格!その方法と費用
更に合格率を高める方法として、「DMVが委託している第三者機関で路上試験を受ける」手段があります。
第三者機関は圧倒的に合格率が高い。
試験後に教官に対するアンケートがあったりして、悪い点を付けられると、教官もクビですからね。評判悪いとお客さんも来ないし。
要は、落とす気が無い(笑)
なお、私の妻は第三者機関で受け、教官が日本語を喋れるという奇跡に遭遇し、もちろん一発合格。
第三者機関は試験料金が80ドルと、DMVの9ドルと比較すると圧倒的に高いのがデメリットですが、一発合格がほぼ確約されていると思えば、安いものです。
ちなみに、私の妻が受けた第三者機関はここ→Pacific Driver Education。あなたの近所にもきっと第三者機関があるはずです。
第三者機関で実技試験に合格すると、データがDMVに送ら、翌日以降にDMVに行くと正式な運転免許証が交付されます。
オレゴンでの運転免許取得体験談
この章では、オレゴンで免許を取得する方法と、私が実際にオレゴンで運転免許を取得した体験談を詳細に書いていきます。
オレゴンで免許を取得する方法
まず、我々日本人がオレゴンで運転免許証を取得する方法は2つです。
- DMVで筆記試験、路上試験をパスする
- DMVで日本の運転免許証から書き換え
私は①の方法で、筆記試験、路上試験に合格して晴れて運転免許証を取得。
一方、2022年11月から日本とオレゴンで運転免許試験の相互免除が開始され、②日本の運転免許証を持っていれば、筆記試験、及び路上試験無しでオレゴン州の運転免許を獲得できるようになりました。
1年以内なら免許が切れていても書き換え可能
オレゴン州は、なんと寛大な州なんでしょうか。なんと、日本の免許証の有効期限が切れていても、1年以内であればオレゴンの免許証に書き換えてくれるそうです。
日本とオレゴン州の間の運転免許試験の一部相互免除に係る協力覚書に基づき、日本の有効な運転免許証又は有効期間経過後1年以内の運転免許証を保有している方が、オレゴン州の運転免許証を取得する場合には、オレゴン州の法令に従い、運転免許試験のうち、学科試験及び技能のデモンストレーションを免除することになっています。
在ポートランド領事事務所のHPより
日本の免許からオレゴン運転免許に書き換え
これからオレゴンに移住する人は、基本的に免許書き換えになるでしょうから、最近赴任してきた駐在員と一緒にやった運転免許書き換えの流れを紹介します。以下の4ステップ。
- 書類の準備
- オンラインで事前申請
- DMVに行き、書き換え手続き
- 領事館で日本免許回収
①書類の準備
まずは書き換え申請に必要な書類を準備します。必要なのは以下の書類。
- 身分証明(パスポートでOK)
- 住所証明2通(自分宛ての郵便物)
身分証明書はパスポートで大丈夫です。I-94でも代用可能(I-94の記事はこちら)。住所証明は、オレゴンに住んでいる事を証明する為に必要です。
住所証明の郵便物は、通常免許の場合1通で良いのですが、DMVの受付が2通出せとか言ってくる事があり、DMVで無駄な戦いをしないためにも2通持っていくのがおススメ。
②オンラインで事前申請
次に、DMVのサイトに行き、免許書き換えの事前申請をします(Pre-Application)。下のリンクからDMVのサイトに入って申請してください。初めてだと30分くらいかかるかもしれません。
DMVのサイトに入って、まずはClick hereを押して、次のページに行き、以下の手順で必要情報を記入していってください。
- License, Permit & ID部分の「Apply for a licence/Permit/ID cards」をクリック。
- 「このページはオレゴン在住者対象です…」といった一般的なページが出てくるだけ。Next。
- 「既にオレゴンの運転免許を持っていますか?」といったYes/ No質問に回答して、Next。
- 「名前」や「Social Security Number」を記入し、Next(SSNは必須ではない)。
- 「どの免許ですか?」と聞かれるので、Driver licenceを選択。「リアルIDにするか?」と聞いてくるので、Yes/Noで回答して、Next。
- 「死亡した時にドナーになるか?」「二輪は運転するか?」「軍人ですか?」のYes/Noに回答して、Next。
- 「住所」を記入して、Next。
- 「性別」などを記入して、Next。
- 「別の国の運転免許を持っているか?」と聞かれるので、日本の免許情報を記載して、Next。
- 画面上にPre-Applicationの画面になり、PDFも送られてきます。
Pre-Applicationが終わったら、紙を印刷してDMVに持っていけるようにしましょう。
③DMVに行き、書き換え手続き
Pre-Applicationを持って、DMVに行きましょう。オンラインで予約できますが、予約なしで突撃すればOKです。ポートランドダウンタウンでもない限り、予約なしで行った方が圧倒的に早くて楽です。
持ち物チェック
DMVに行く前に、しっかり持ち物のチェックをしましょう。
- 身分証明書(パスポートかI-94)
- 居住証明の郵便物(2通)
- Pre-application
- 眼鏡、コンタクトなど(視力検査あり)
DMV到着~窓口での書き換え作業
DMV到着から書き換え手続きまでの流れは以下。
- 受付番号の書かれた紙を取る
- 窓口で必要書類を記入、追加質問に回答
- 窓口で視力検査
- 窓口で手数料支払い
- 免許の写真撮影
- 紙の免許を受け取る
1.入るとすぐに受付番号が出てくる機械があるので、紙を取る。自分の番号が呼ばれたら、窓口に行き、手続き開始です。日本の郵便局のような感じです。
2.名前や身長、体重などPre-Application申請時に書いたような内容を再度書かされ、日本の免許証を回収されます(後日、帰ってくる)。その後、手元の端末でいくつか質問(英語)に回答。「アルコールなどの影響で、運転に影響ありますか?」など。
3.備え付けの視力検査機で、視力検査。見えたアルファベットを読んでいくだけです。最後にライトが点滅するので、左右どちらが光ったか、もしくは両方かを回答。
4.リアルIDか通常免許かを聞かれ、手数料の支払い。
5.DMV内の別の場所にあるカメラで免許用の写真を撮影をします。
6.紙の免許を渡され、終了。正式なプラスチックの免許は、1週間ほどで登録した住所(自宅)に送られてきます。
④領事館での日本免許回収
日本免許証の受け取り可能になると日本領事館から登録してあるメールアドレスに連絡が来るので、領事館に免許の回収に行きます。回収場所は、DMVでは無く、ポートランドの日本領事館なので、注意。
免許を書き換えるあなたに注意喚起
日本の免許から無試験で書き換えとはいえ、現地の運転ルールは勉強しておいた方がいいですよ。
日本で運転していて、運転技術は心配ないでしょうが、ここはアメリカ。交通ルールは違います。右側走行だったり、赤信号で右折できたり。走っていれば慣れますが、慣れる前に事故したら終わりです。
- 右側走行
- 赤信号でも右折可能
- 踏切では止まらない
- All Way Stopは先に入った人から進む
- その他、色々
オレゴン運転免許筆記試験の教本へのリンクと、筆記試験の勉強ができるサイトを貼り付けておきますので、一度は見ておいてください。
事故したら本当に終わりなので、運転前にルールは把握しておきましょう。
オレゴン筆記試験&DMV体験談
それでは、オレゴンでの私の筆記試験体験談をお伝えします。
私はネットで予約をしてDMVに行きました。DMVの入り口で整理券を取り、待つ事、20分。窓口のおばちゃんのところに行き、筆記試験を受けに来た旨を伝え、必要書類を提出。
- パスポート(ビザが添付されているもの)
- I-94(入国記録カード)
- 居住を証明する書類(銀行、水道の郵便物を持参)
- 申請料
お金を支払うと、窓口のおばちゃんが指紋の採取、視力確認をしてくれます。身長、体重、目の色を聞かれ、5フィート5インチ、145パウンドと回答(自分の身長、体重をフィート、ポンドで回答できるようにしておきましょう)。
ここで、「通常免許」か「リアルID」か聞かれる。
- 【通常免許】:運転免許として使用可能。アメリカで運転するだけならこれでOK。
- 【リアルID】:運転免許として使用可能、更にアメリカ国内線にパスポート無しで乗れる。
ここで、私は「リアルIDでお願いします」と言ったのですが、窓口のおばちゃんが強硬に「通常免許」を推してくるではありませんか。おばちゃんが言うには、通常免許の方が以下の理由でお得との事。
- 発行手数料が安い(60ドル)。*リアルIDは+30ドル。
- 有効期間が6年と長い。リアルIDは2年。
しまいには、「お前、子どもはいるのか?子どもがいるなら、国内線に乗る時はどうせ子どものパスポートは持っていかないといけないぞ」と言い出す始末。
DMV的にはリアルIDの方が儲かるハズで、こちらもリアルIDを求めているにも関わらず、凄まじい剣幕で通常免許を推してくる窓口のおばちゃん。圧に負けて、私は通常免許にしました(笑)。
実際、通常免許で困った事は無いので、今考えるとおばちゃんは正しかった。おばちゃんとの漫談を終え、筆記試験のコンピューターのところに案内されて、ついに筆記試験開始。
オレゴンの場合、選択式の問題35問中、28問以上正解すると合格。35問全部解かないでも、28問正解した段階で「合格!」と画面に表示されて試験終了。
DMV内で顔写真を撮られて、仮免許が交付されます。仮免許は当日紙で交付され、後日、登録した住所にプラスチックのちゃんとした仮免が届いて終了。
アメリカでの運転で注意すべき事
これからアメリカで運転をするあなたに、私が感じる注意点をお伝えします。アメリカでの運転で私がヤバいなと感じるのは、「太陽」、「夜道」、「雪」。
車の運転に必須な保険については、こちらの記事を参照ください→日本語対応可能なアメリカの自動車保険
太陽が眩しすぎる
広大な土地を有するアメリカならではでしょうか。遮るものも何もなく、日の光が直接ドライバーを襲ってきます。
死ぬほど眩しい
特に夕方に西に向かって運転する時は最悪です。眩しすぎて本当に何も見えないレベル。バックミラーに映る太陽ですら眩しすぎる。
そんなわけで、本当に事故に繋がる可能性があるので、アメリカでの運転ではしっかりしたサングラスは必須。日本から持ってこれるなら、絶対持ってきた方がいいです。
夜道での危険回避法
夜道の何が嫌って、照明灯が無いんです。
めっちゃ、怖い。
日本は道路に煌々と光る照明灯があるじゃないですか。アメリカは、照明灯が全然ありません。高速道路は、まだマシですが、怖いのは田舎道、住宅街。最悪なのは山道。
自分のヘッドライトだけで走行するものの、対向車がいない時は車線が見えにくく、対向車がいる場合は、すれ違うタイミングで車線が全く見えなくなる。
どっちも地獄。
更に、危険を感じてゆっくり走ってると、後ろから地元の車がプレッシャーをかけてくるので、ストレスたまる。対策は難しいのですが、「そもそも夜道を避ける」、「プレッシャーを完全無視」の2つでしょう(笑)。
夜道のいいところ
アメリカの夜道が嫌いな私ですが、ひとつだけ好きなところがあります。
星がめっちゃきれい
街灯が少ないので、路肩に停めて空を見上げると日本では見れない満点の星空。オレゴンだとクレーターレイクに向かう山道とか、路肩に止まって空を見上げると、息を吞む美しさ。
雪道を安全に走るための準備と運転技術
山道で雪に見舞われると、もう最悪です。私、一度だけ、夜中の山越えで雪がちらつき、最高に怖かったことがあります。
スノースタイヤでもなく、ここで立ち往生したら終わってしまう…という恐怖心に駆られながら、命からがら山頂を突破した、あの時の安堵を忘れる事ができません。
雪が降るかも、降ってるかも…という時は、事前にRoad Conditionを確認しましょう(こういうサイト→Trip Check)。また、雪が降る地域に住んでいるなら、万一の雪に備えてチェーンがあると安心です。
まとめ
今回は、アメリカの運転免許試験に一発合格する攻略法を書いてみました。
運転免許の取得が、アメリカに来て最初の関門という人も多いと思いますが、しっかり準備すれば、必ず一発合格できます。がんばってください!
では、また。
10年前、右も左もわからぬ若造が、アメリカにやってきました。スムーズな生活立ち上げには程遠く、つまづきの連続、いや…全ての落とし穴に落ちた気もします。
しかし、失敗は隠せば汚点。共有すれば財産。
そんな思いで書いたこの体験談。これからアメリカで新たな挑戦の旅に出る、あなたのお役に立てれば、私はとても嬉しいです。
行くぞ アメリカ[たくみ]
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