こんにちは、みみたまボーイです。
海外生活も丸9年。
アメリカ、台湾、またアメリカと海外を転々とする生活をしています。
そんな私、つい最近、日本に住んでいる友人から「新たに海外赴任する人がいるんだけど、餞別のプレゼントって何がいい?」と質問されました。
「3回も海外赴任しているんだから良く知ってるだろ」
友人は、そんな気持ちで聞いてきたんだと思いますが、改めて考えてみると、確かにナカナカ難しい。
そんな事を思いながら、自分がこれまで貰ったものを見返してみました。
日本を離れる時に餞別でもらった名前入りの焼酎グラス、台湾を離れる時に現地の同僚から貰った万年筆など、どれも見るたび・使うたびに、今でも私の心を奮い立たせてくれます。
今回、せっかくなので周りの駐在員50人にもアンケートをとってみました。
そんなわけで、今回は「現役駐在員が選ぶ海外赴任の餞別で本当に嬉しかったプレゼント」。
海外赴任を控える同僚・友人に最高のプレゼントをしたい。
そんなあなたの参考になれば嬉しいです。
では、いってみましょう。
海外赴任・転勤時のプレゼントを選ぶ4つのポイント
まず、海外赴任という割と特殊な環境にある人に送るプレゼントを選ぶに当たり、ポイントを抑えておきましょう。
私の思うポイントは以下の4つ。
- かさばらないモノ・軽いモノ
- 思いを込めたモノ
- 現地で手に入らない(入りずらい)モノ
- 自分では買わないけど、使ってみたいモノ
かさばらないモノ・軽いモノ
海外赴任する人にプレゼントを贈るなら、かさばらず、軽いモノにしてあげてください。
なんで?
引っ越し荷物、送っちゃってる
海外赴任となると引っ越しの段取りも、割と早く進んでいて、赴任の2~3週間前には引っ越し準備を終えています。
赴任直前に頂くことが多い餞別のプレゼントですが、かなり高確率で「手持ち」になります。
とはいえ、赴任時のフライトで持ち込む荷物は、赴任直後に使用する日用品など含め、それなりの量。
もちろん餞別のプレゼントは嬉しいのですが、ハンドキャリーできる荷物の数量制限、重量制限のある中、かさばるモノ、重いモノは頭痛の種になります。
もう入らねー
そんなわけで、赴任者の負担を考慮して、かさばらず、軽いモノにしてあげてください。
思いを込めたモノ
声を大にして言いたいのは、何でもいいので、とにかく、あなたの思いのこもったモノを贈ってあげてください。
と、いうのも、海外赴任・海外生活というのは、やはり日本とは違って不自由な事が多いものです。
特に赴任直後なんて、言葉もロクに通じず、日本でできてた仕事の半分以下のパフォーマンスしか出せず、精神的には辛い時期になります。
外には出さなくても、多くの人が赴任初期には弱気になったりするものです。
もう、日本に帰りたい…
そんな時、もらったプレゼントを見ながら、日本から期待を持って送り出してくれたあなたを思い出し、弱った心を奮い立たせたりしています。
私はネーム入りの焼酎グラスをプレゼントに貰って、それを見ながら「最初の半年、このプロジェクトの最初の区切りに達したら、このグラスで祝杯だ。それまでこれは使わない!」と、プレゼントをくれた人の顔を思い浮かべ、自らを奮い立たせていました。
離れているけど、我々は時にあなたの事を思い出し、また、あなたに支えられているんです。
そんなわけで、ぜひ、あなたの気持ちを込めたプレゼントを贈ってあげてください。
苦しい時、必ず、心の支えになるはずです。
現地では手に入りにくいモノ
これは必須では無いですが、現地で手に入らない(入りにくい)モノであると喜ばれます。
日本では一般的に売られているモノでも、海外だと手に入りにくかったりします。
例えば、アメリカに住む私の例だと、5本指ソックスですかね。
例がマニアックすぎるだろ
猛烈に欲しい!
アメリカだと何でもサイズがデカくて、小柄な私のサイズなんて、殆どないんです。
普通の靴下ですらないのに、まして5本指ソックスなんて…
そういう感じで、現地ではナカナカ手に入りずらいモノをプレゼントできると、非常に喜ばれます。
ただ、餞別のプレゼントに5本指ソックスはダメだと思う(笑)。
自分では買わないけど、使ってみたいモノ
これは、「海外赴任だから」という訳では無いでしょうが、貰って嬉しいものと言えば「自分では買わないけど、使ってみたいモノ」でしょう。
「評判は高いけど、お値段も高い」、「興味はあるけど、自分で買うのは躊躇する」
そんなモノを人から貰うと嬉しいものです。
高級5本指ソックスが猛烈に欲しい…
わかった、わかった
海外赴任する駐在員に贈る餞別のプレゼント5選
それでは、さっそく、駐在員本人に贈る餞別のプレゼントの投票結果を見てみましょう。
モバイルバッテリーなども投票されたものの、やはり上位に来たのは「自分だけのために用意してくれた」と感じれるモノたち。
そして1位は納得の、仕事で使えるアレ。
貰って気持ちが奮い立つ上に、更に実用的ですからね。
鬼に金棒
- ボールペン
- 湯呑み、タンブラー
- 寄せ書き
- 名刺入れ
- イヤホン
1位:ボールペン
1位は「ボールペン」です。
パソコンで仕事をする事が多い人でも、ボールペンは絶対に使いますからね。
もらって困る人はいない
じつは、私も台湾からアメリカへ赴任する際に、台湾人の同僚からボールペンをもらい、今も愛用しています。
私の場合、パソコンで仕事をする事が多く、ボールペンを使用する機会はあまりないのですが、逆にそれくらいの方が「あいつも頑張ってるかな」と昔を思い出して感傷に浸るには良い頻度です。
コンパクトで軽量ですし、名前を入れたり、メッセージを入れたりして、あなたの思いを込めてあげてください。
高すぎず、安すぎず、ちょうどいい価格帯が多いのも選ばられやすい理由です。
多くの票を集めたのも納得の一品。
種類も豊富なので、その人の雰囲気にあったモノを選んであげてください。
2位:湯呑み、タンブラー
日常で使えて、かさばらないものとして、湯呑み、タンブラーの類が2位にランクイン。
私、名入りの焼酎グラスを貰ったことがあるのですが、特別感があって、とても嬉しかった事を覚えています。
一生ものだな
また、ペア湯吞みは、特に家族帯同で海外赴任している人からの指示が高かったですね。
苦労の連続の海外生活・海外子育てにおいて、家族一丸となれるアイテムは喜ばれます。
湯呑みやタンブラーは、華やかなものから落ち着いたものまで様々なデザインがあり、その人にあったデザインを選べるのも◎。
自分では買わない・作らないけど、もらったら嬉しい。
まさに、プレゼントの鏡!
3位:寄せ書き
定番だけどやっぱり嬉しいのが「寄せ書き」。
3位も納得
同僚や友人からのメッセージが集まった寄せ書きは、やっぱり嬉しいですよ。
贈られる人に対する感謝や応援の気持ちが詰まっていて、これ以上、パーソナライズされた特別なギフトを私は知りません。
個別のプレゼントとは異なり、多くの人の想いが1つにまとめられているのも◎。
何度も言いますが、異国で孤軍奮闘する我々駐在員には、離れていても「あいつらが応援してくれている」と感じられるだけで大きな心の支えになります。
海外赴任という、新たな旅立ちを祝う最適な贈り物「寄せ書き」。
最近では電子データで贈る事もでき、いつでも見れるようになっているのも良いですね!
4位:名刺入れ
4位は「名刺入れ」です。
みんな持ってるでしょうが、海外赴任という大きな環境の変化に合わせて、新調する人は結構います。
とはいえ、じゃあ自分でコダワリの高いモノを買うかと言われると微妙…それが名刺入れです。
ただ、海外赴任となると日本より高い役職で派遣される人も多いでしょうし、海外事務所では、そもそも日本人の数が少ないので、思いもよらず顧客の上層部の人と会う機会もあります。
じつは、私はあまりこの辺に気をつけておらず、初めて赴任したアメリカでいきなり取引業者の常務と会食する事になり、あまりにカジュアルな名刺入れしかなく、焦った記憶があります。
明らかに場違いだ…
名刺入れはコンパクトですし、これも名前を入れたりもできますし、プレゼントにもってこい。
「名刺入れは2~3個持っていても困らないし」というコメントをしてくれた人もいました。
ビジネスにおける「いぶし銀」として喜ばれるプレゼントになると思います。
1位のボールペンとセットになっていると、ベストな組み合わせ。
これは欲しい!
5位:イヤホン
5位は「イヤホン」が入ってきました。
な、なぜ?
オンライン会議があるからね
海外駐在員となると、現地での仕事はもとより、日本とのブリッジとして非常に多くのオンライン会議に参加することになります。
私の住んでいるアメリカだと、アメリカの夜が日本の朝という事もあり、帰宅後に自宅からオンライン会議に参加する事も多々あり。
もっと言うと、日本をはじめとした出張も多くなり、時には(いや、結構な頻度で)、空港や外出先から会議に参加ということも発生します。
つまり、オンライン会議用のイヤホンは結構重要なアイテムなんです。
ワイヤレスでノイズキャンセリング機能付きの高機能のモノがあると便利なのですが、自分で買うとなると「そこまではいいか…」となってしまいがちです。
そんなわけで、しっかりしたイヤホンを貰えると、とても実用的で嬉しいものです。
個人的には、これがイチオシ
超小型で最強のノイズキャンセリング機能を持ったイヤホンが欲しい!
正直それほど嬉しくないプレゼント
おまけで、正直なところそれほど嬉しくないプレゼントも書いておきます。
具体的には食べ物とか消耗品とかですね。
Googleで調べると意外とこれらを推している記事を見かけるのですが、日本から来る人が出張でお土産に持ってきてくれるととても嬉しいのですが、赴任時の贈り物としてもらうとなると微妙です。
餞別の品としてはちょっと…
- 日本食(インスタント味噌汁とか)
- お茶
- 温泉の素
基本的に下の記事で挙げたようなものは、あなたが出張時のお土産で持っていくなら最適ですが、海外赴任・転勤時の餞別の品として渡すのはお勧めしません。
海外赴任に帯同する家族へのプレゼント4選
続いて、赴任する本人ではなく、帯同する家族に贈るプレゼント5選。
本人の時と同じで、気持ちを込めたものを贈ってあげて欲しいですが、家族となると「より実用的なもの」が喜ばれます。
1位:スーツケース
おすすめの1位は、「スーツケース」。
でかいやん
じつは、大きめのものを渡されても困るのは、駐在員本人の場合。
と、いうのも、海外赴任って、一般的には先に駐在員本人が赴任して、数か月後に家族が帯同するんです。
本人が先に現地に飛んで、住居などの生活インフラを整えたあとに、家族が来るというイメージ。
つまり、家族は準備する時間が、それなりにある。
そして、海外赴任ともなると現地での生活への不安から、日本食材など、できるだけ多く日本のモノを持っていきたいと思うものです。
しかし、そんな大量のスーツケースを持っている人はいない(笑)。
結局、大量の段ボールなどで荷物を運ぶ人も多いのですが、スーツケースは赴任期間中の日本への一時帰国(この時も大量の食材を運ぶ)などでも使えて、マジで何個あっても困らない。
じつは駐在員本人へのプレゼントのアンケートでも、地味に6位に食い込んでいる(笑)。
2位:文房具
アメリカ、台湾と住んできて、つくづく思うんです。
日本の文房具は世界一
鉛筆、消しゴムを始め、明らかにクオリティが違う。
アメリカの消しゴムとか全然消えない!
帯同する家族、特に子供がいるような人に贈るのであれば、一番喜ばれる実用的なモノは文房具で間違いないでしょう。
消しゴムとか、鉛筆とか、箱いっぱい欲しい。
あと、ノートも異常に高いので、ノートもいっぱい欲しいところ。
日本のハイクオリティでハイセンスな文房具を持っていると、現地の学校でも注目を集めます。
そういう意味では子供が学校で友達と話すキッカケにもなりえる素晴らしいプレゼント、それが文房具。
3位:調理道具
海外にいようが、家では日本料理は作ります。
ただ、海外にいると手に入らない(入りにくい)調理道具があります。
菜箸やおろし器!
箸とかも折れてしまうと、よいクオリティの箸がなかなか見つからなかったり、あっても異常に高かったり。
壊れた時のバックアップという意味でもプレゼントされて困るモノではありません。
海外だと食洗器を使いまくる事になるので、食洗器対応のものをプレゼントしてあげてください。
4位:電化製品
海外だと電圧とかが違うので、家電というのは微妙なところではありますが…
炊飯器だけは別
毎日食べる、我々の生活を支えるものですからね。
変圧器を持っていっても日本の炊飯器を使え!
もちろん、海外でも炊飯器は買えるんです、でも、そんなに期待できません。
私がつい最近、日本人スーパーで見つけた炊飯器がコレ。
これで、150ドル(2万円以上)だと⁉
2個あってもしょうがないので、事前にプレゼントする人に聞いてみた方がいいかもしれませんが、海外赴任を期に買い換えるという人も多いので、もし買い替えるつもりならプレゼントしてあげると、間違いなく喜ばれます。
その他:海外生活にあると助かる便利品
「海外生活に持っていくと助かる便利グッズ」を下の記事でまとめているので、もしこれまでの中に「これだ!」というモノが無ければ、見ていってください。
日用品も多く含まれていますが、プレゼントのアイデア出しの助けになると思います。
まとめ
今回は「海外赴任の餞別で本当に貰って嬉しいプレゼント」を周りの駐在員の意見も踏まえて、まとめてみました。
何度も駐在して思うのですが、物理的な距離は離れていても、自分のことを思ってくれている人がいるというのは、それだけで心の支えになります。
私も昔の仲間を思い出し、何度、心を奮い立たせたことか。
変わらぬ絆を伝えれる素晴らしいプレゼントを、あなたが見つけれることを祈っています。
では、また。
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