こんにちは、みみたまボーイです。
アメリカ生活も早5年。これまで多くの観光地を訪れてきましたが、「いつか行ってみたい」と思いながら足を運べていなかった場所がありました。それが今回ご紹介する 「デビルズタワー国定公園」 。
写真で見た瞬間、「なんだこれは!絶対行きたい!」と思ったものの、有名観光地からは離れており、なかなか機会に恵まれず。特に、Yellowstone国立公園とセットで行こうと考えた時も、その距離に驚き…同じワイオミング州なのに車で約7時間。結局断念。
しかし今回は、Mt. RushmoreやBadlands国立公園の観光と組み合わせて、「ここで行かなきゃ一生行かない!」という覚悟でデビルズタワーまで足を延ばし… 行って大正解!
普段は自然にあまり興味を示さない妻でさえ、「ここは一味違うね」と感動した様子。子どもたちもその圧倒的な存在感に大興奮でした。
この記事では、そんなデビルズタワーの魅力やアクセス情報、訪れる際の注意点をまとめてお伝えします。これを読めば、あなたもきっと「行きたい!」と思うはず。さっそく見ていきましょう!
デビルズタワーってどんな場所?

まずは、デビルズタワーの概要を見ていきましょう。
驚きの地形―溶岩が作り出した自然のアート
デビルズタワーはアメリカ・ワイオミング州にある独特な形状をした岩山。約2億年前にマグマが冷え固まって形成され、その後の浸食によって地表に現れ、今の姿となっています。
現在の姿は、自然が長い年月をかけて彫刻したまさにアートのような地形です。
近くで見ると、岩山全体に垂直方向の割れ目が無数に走っており、その独特な形状が訪れる人を圧倒します。
写真でも十分なインパクトがありますが、実物はその何倍もの迫力。「こんな地形が地球にあるなんて!」と驚かずにはいられません。
ネイティブアメリカンの聖地、その伝説とは?
デビルズタワーは、古来よりネイティブアメリカンにとって神聖な場所とされてきました。彼らはこの地を 「Bear Lodge(Mato Tipila)」 と呼び、岩山の表面に刻まれた縦の溝を「熊の爪痕」と伝えています。この伝説には、熊が岩山をよじ登ろうとしたという物語が込められています。
また、現在でも祈りの儀式が行われており、「祈りの布」を木に結びつける独特の習慣を見ることができます。訪れた際には、木々に巻きつけられたカラフルな布が目に留まるでしょう。
こうした伝統や文化を知ることで、デビルズタワーの新たな一面を感じられるはずです。
「未知との遭遇」で有名に―映画ロケ地としての魅力
デビルズタワーは、スティーブンスピルバーグ監督のSF映画「未知との遭遇」の舞台となっています。
人類と宇宙人とのコンタクトを描いたSF映画の金字塔である「未知との遭遇」のクライマックスの舞台として選ばれた事が、デビルズタワーが神秘的な雰囲気を醸し出している事を証明していますね。
デビルズタワーへのアクセスと準備
この章ではデビルズタワーへのアクセスの仕方を解説します。
デビルズタワーの場所と行き方【地図付き】

デビルズタワーの最寄り空港はサウスダコタ州の「ラピッドシティ」。
ラピッドシティはデビルズタワーまで車で2時間の場所に位置しており、Mt. Rushmoreなどの観光スポットにもアクセスしやすい地方空港。
- 住所:Highway 110, Devils Tower, WY 82714
- 営業時間:公園は24時間開放、ビジターセンターは8時~17時
- Web:Devils Tower National Monument
入場料や国立公園パスは使える?
デビルズタワーは国定公園であり、入場料が必要です。
- 車両:25ドル
- バイク:20ドル
- 徒歩、自転車:15ドル
なんと、アメリカの国立公園で使える年間パス(America the beautiful pass)が使え、このパスを持っているとタダで入れます。ちなみに、私は偶然にも息子が4年生だったこともあり、4th Grader Passを使ってタダで入場しました。
注意!道中は意外と何もないエリア
ラピッドシティからデビルズタワーまで約2時間のドライブですが、道中、ほとんど見どころがありません。
唯一、Spearfish Canyonが見どころとされていますが、まあ、普通の滝であり、敢えて立ち寄るかと言われると…デビルズタワーに直行でしょう(笑)。
デビルズタワー周辺はガソリンスタンドも見当たらなかったので、ガス欠にも注意しましょう。
デビルズタワー観光の体験談

それでは、我が家が実際にデビルズタワーを訪れた感動の様子をご覧ください。
実際に訪れて感じた圧巻の風景
デビルズタワーの周辺は広大な平原が広がり、そのど真ん中にぽつんと立つ高さ386mの独特な姿は、遠くからでもすぐに目に入ります。
車を走らせながら遠目に見えたとき、「あれ、意外と小さい?」と思わず感じてしまうかもしれません。正直、少し不安がよぎる瞬間もありました。「これ、大丈夫?ガッカリ観光地なのかな…?」と。
しかし――
車を進め、ふもとに到着すると、その不安は一瞬で吹き飛びます。
目の前にそびえ立つデビルズタワー。その圧倒的な存在感に、自然と口から出る言葉は「すごい…」。
遠くから見えた姿とはまるで別物。頭上を見上げると、垂直に切り立った岩山が天まで届きそうなほど高く、何百本もの柱が並んだような模様が全体を覆っています。この形状が自然の力によって生まれたなんて、信じられないほどの神秘さです。
その場に立って見上げると、写真や動画では到底伝えきれないスケール感と迫力が全身を包み込みます。「このためだけに来た甲斐があった」と心の底から思える瞬間。
デビルズタワー周辺に他の観光地らしいスポットはほとんどありません。それでも、この岩山を目の当たりにするだけで、十分すぎる価値があります。これは間違いなく、他では見ることのできない唯一無二の光景です。
おすすめの楽しみ方―ハイキングや写真撮影

デビルズタワーのお薦めハイキングコースは「Tower Trail」。このトレイルはデビルズタワーの麓をぐるっと一周するコースで、全長約2㎞。所要時間は1時間弱といったところです。
- コース:麓をグルっと一周
- 距離:2キロ
- 所要時間:1時間
Tower Trailより一回り大きいRed Beds Trailもあるのですが、初めて行くなら、デビルズタワーに最接近できるTower Trailでしょう。
周辺の観光スポットもチェック!

デビルズタワーの周辺には、これといった観光地はありませんが、ラピッドシティ周辺には色々とあります。
- Mt. Rushmore(大統領の顔が刻まれた岩山)
- Bad Lands国立公園
- クレイジーホース
Mt. Rushmore(晴れの日に行きましょう)
大統領の顔が刻まれた岩山、Mt. Rushmore。ラピッドシティに降り立つ観光客が必ず行く場所でしょう。
私は雨の日に行ったら、ジョージ・ワシントン君が涙を流し、隣でトーマス・ジェファーソン君が鼻水を垂らしていました(笑)。

翌日、晴天で訪れた様子はこちら↓

Bad Lands国立公園

風と水の浸食によって形成されたカラフルな岩が、あなたを別世界に誘ってくれます。絶景を楽しめるトレイルもありますが、車で回れるビューポイントも多く、気軽に行ける国立公園。
クレイジーホース
ブラックヒルズにある巨大な岩面超克。オグララ・ラコタ族の戦士「クレイジーホース」を称えるために建設中。完成したら高さ170m、長さ195mの世界最大の彫刻になる(予定)。
完成予定時期は…未定!
まとめ―デビルズタワーは行く価値あり!
デビルズタワーは、その唯一無二の景観と圧倒的なスケール感で、訪れる人を魅了する不思議な場所です。溶岩が生み出した自然のアートとしての美しさ、ネイティブアメリカンの聖地としての神秘性、そして映画「未知との遭遇」の舞台としての特別な存在感――どの視点から見ても、他にはない特別な観光地。
アクセスに時間がかかり、周辺には有名観光地も少ないため、「行くべきか迷う」方も多いかもしれません。しかし、ふもとに立ち、あの圧巻の光景を目の当たりにすれば、「ここに来て本当によかった!」と心から思えるはずです。
次回の旅行プランにぜひデビルズタワーを加えてみてはいかがでしょうか?では、また!


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