こんにちは、みみたまボーイです。
アメリカ生活も早くも5年。すっかりアメリカでの運転に慣れた私ですが、つい先日、出張で訪れた日本人の同僚が運転するレンタカーに乗る機会がありました。
運転そのものは問題なかったのですが、彼は踏切の前で一時停止。すると、後ろの車が急ブレーキ&クラクション。危うく追突事故になるところでした。
そう、アメリカの交通ルールは、日本と似ているようで実は全然違うんです。しかも、ルールだけでなく、運転マナーや文化の違いにも驚かされることがたくさんあります。
この記事では、アメリカで運転する際に日本人が戸惑いやすい交通ルールや文化の違いを、「明確に違うルール」「一見似ているけど違うルール」「交通文化の違い」の3つに分けてわかりやすく解説します。
これからアメリカで運転する方、駐在や旅行でレンタカーを利用する予定の方にとって、トラブルを避けるヒントになれば幸いです。
では、早速いってみましょう!
アメリカで明確に異なる交通ルール(日本人が戸惑いやすいポイント)
まずは、アメリカと日本ではっきりと違う交通ルールをご紹介します。
慣れるまでは少し戸惑いますが、ルールの違いが明確なので、実際に運転してみると意外と早く慣れる方が多いです。
右側走行

一番の大きな違いは、なんといっても右側通行。
最初は「うっかり逆走しないかな…」と不安になりますが、実際には車の流れに沿って運転していれば、逆走してしまうリスクはほとんどありません。
交差点で曲がるときは、「右は小回り・左は大回り」と呪文のように唱えるのがコツです。
ちなみに私自身、5年間のアメリカ生活で逆走したのはたった1回だけです(笑)

あるんかい!
赤信号でも右折OK(ただし例外あり)

アメリカでは、赤信号でも右折してOKというルールがあります(日本人にとってはかなり衝撃)。
これは右側通行ゆえに、右折時に他車と交差する危険が少ないためです。ただし注意点として、「No Turn on Red」と書かれた標識がある場合は、赤信号での右折は禁止。
つまり、基本的には右折OKだが、標識での例外を見逃さないことが大切です。

騙されるな(笑)!
もう一つの注意点は、右レーンが「直進+右折レーン」の場合。
この場合、自分が直進したくても、後ろの車は右折したいことがあります。「直進は右レーンを使うな!」と言わんばかりに、後ろの車から猛烈にクラクションを鳴らされますが、焦ることなく…

無視しましょう(笑)
スクールバスや緊急車両は最優先

アメリカでは、スクールバスと緊急車両の扱いが非常に厳格です。
- スクールバスが停車して子どもが乗り降りしている場合、前後両方向の車は完全停止。
- バスの側面に「STOP」サインが出ているときは、絶対に追い越してはいけません。
子どもの安全を最優先する文化が反映されています。
また、救急車や消防車などの緊急車両がサイレンを鳴らして近づいてきた場合も、必ず道の端に寄って完全に停止する必要があります。
日本のように「徐行して避ける」ではなく、アメリカでは“止まる”が基本。
ちなみに、「じゃあスクールバスの横に停車している時に緊急車両が来たらどうするの?」という鋭い疑問が出るかもしれませんが、基本的には緊急車両の方が優先されます。
日本と似ているけど違うアメリカの交通ルール
この章では日本人が最も戸惑うであろう、「日本と微妙に異なるアメリカの交通ルール」について解説していきます。
STOP標識は先着順!アメリカのAll Way Stopとは?

日本にもある「STOP」サイン。意味は「一時停止」で共通していますが、アメリカでは「All Way Stop(4-Way Stop)」という特別な交差点があります。
この「All Way Stop」では、どの方向から来た車も必ず一時停止。そして、最初に停止した車から順番に進行するというルールです。
一見シンプルなようで、問題は「同時に止まったとき」。

どっちが先なんだよ(笑)
そんなときは、お互いに手で合図して譲り合うのがアメリカ流。アバウトだけど、慣れると意外とスムーズ。これもアメリカの懐の深さかもしれません。
ラウンドアバウト(環状交差点)の走り方

日本ではあまり見かけませんが、アメリカではラウンドアバウト(環状交差点)が頻繁に登場します。
この交差点では、すべての車が時計回り(右回り)に進行し、内側を走っている車が常に優先されます。進入前は必ず減速または一時停止し、中にいる車が途切れるまで待つのがルールです。
一度入ってしまえば一方通行なので簡単ですが、出口を逃しても問題なし。もう一周すればOK!

3周したことあり(笑)
踏切で停止しない?アメリカの鉄道横断ルール

日本人にとって、一番やってしまうミスが「踏切前の一旦停止」ではないでしょうか。日本での運転に慣れている人ほど、止まってしまうという皮肉な状況にあります。

体に染みついてるからな
しかし、アメリカでは、電車が来ていない踏切では停止不要。むしろ突然止まると、後続車に追突されるリスクがあります。
私、いまでも止まりそうになるものの、停止する直前で気づいて減速状態で突っ切っています(笑)。
日本とは異なる交通文化
交通ルールそのものではないけれど、日本人がアメリカで戸惑いやすい“交通文化の違い”を紹介します。
運転マナーや車の扱い方など、思わず「えっ?」と驚くような体験もあるかもしれません。
頭から駐車するのが普通?アメリカ式パーキング文化

日本とは真逆で驚くのが、アメリカの駐車スタイル=前向き駐車が基本という点。
バック駐車している車を見かけたら、そのドライバーはおそらく日本人かアジア系です(笑)。
- 駐車スペースが広い:前向きでも余裕で駐車できる
- トランクへの荷物の積み下ろしがしやすい:まとめ買い文化の影響(トランクに入れやすい)
- 単純に楽だから:運転技術に自信のない人でも停めやすい
特にスーパーなどでは、斜めに区切られた駐車枠が多く、前向き駐車がしやすい設計になっています。
私の同僚(駐在員)の中には、前向き駐車が当たり前の斜め枠ですらバックで停める人がいますが…正直、ちょっと迷惑です(笑)。
えっ、これで走っていいの?車検文化のギャップ

アメリカには、日本のような全国統一の車検制度がありません。
車検の有無や頻度は州ごとに異なります。例えば、ニューヨークやカリフォルニアでは毎年車検(State Inspection)が義務付けられていますが、他の州では車検が不要な場合もあります。

私の住むオレゴンも排ガス検査だけ
その結果、信じられないような状態の車が普通に走っていることも。
- サイドミラーをガムテープで固定
- 窓ガラスの代わりにダンボールやビニール
- バンパーが外れかけ、テープで留めてある
- 錆びたボディ、腐食した下回り
- ドアやトランクが閉まらず、ロープで固定
安全意識も整備レベルも日本とは大きく異なるため、慣れるまで不安を感じるかもしれません。
ハザードでお礼はNG?アメリカ流の「ありがとう」

日本では、譲ってもらったときにハザードランプで感謝の気持ちを伝えることが一般的ですが、アメリカではこれはNG行為。
というのも、ハザードは「緊急停止」のサインとして認識されており、誤解を招く恐れがあるからです。

じゃあ、どうすんの?
- 手を軽く挙げる:サンキューのサインとして定番
- 笑顔やうなずき:目が合ったらニコッと微笑むだけでも好印象
- 軽くクラクションを鳴らす:地域によるため慎重に。短く1回だけ「ピッ」と鳴らすのが好ましい

手を挙げておけばOK
文化が違えばマナーも違う。郷に入っては郷に従え、ですね。
まとめ|交通ルールだけじゃない、アメリカ生活のギャップに要注意
アメリカの交通ルールはもちろん、日本とは異なる文化的な違いにも驚くことが多いはずです。
- 前向き駐車が基本のパーキングマナー
- 州によって異なる車検制度と驚きの車の状態
- ハザードを使わない感謝の合図
これらはどれも、日本での常識が通じない「文化の違い」。違和感を持つこともあるかもしれませんが、それぞれに理由があり、郷に入っては郷に従えの精神が求められます。
事前に知っておくだけでも、アメリカでのカーライフや日常のストレスはぐっと軽減できますよ。これからアメリカで生活する方の参考になれば幸いです。
では、また。



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