こんにちは、みみたまボーイです。
今回は海外赴任における割と大きな悩み「子どもの日本教育」の大きな味方である「日本人学校」について書いてみます。
海外駐在って、いつかは日本に帰りますからね。
家族帯同で赴任した場合、いつかはやってくる本帰国に備え、子どもが日本の教育に後れを取らないようにしなければいけません。
どうやって日本教育をキャッチアップするべきか…
私が赴任する時も、そんな悩みを感じていました。
あなたの選択肢には、当然、現地にある「日本人学校」も入っているでしょう。
ただ、せっかくアメリカにいるのに、あえて「日本人学校」にも通わせるべきなのか…という葛藤もありますよね。
そんなわけで、今回は私がアメリカの日本人学校に子どもを通わせた経験を語ってみます。
これはオレゴン州の話ですが、アメリカ全土でも同じようなものです。
アメリカでの日本教育に悩んでいるあなたに、少しでも参考になれば嬉しいです。
では、いってみましょう。
アメリカで日本教育を受けれる機関
まず、アメリカで日本教育を受けれる機関について、カテゴリーを分けてみましょう。
- 日本人学校(全日制)
- 補習校(週末のみ)
- 塾
日本人学校(全日制)
海外赴任になって、まず調べるのは「日本人学校(全日制)」ですね。
私も海外赴任が決まった時に調べましたし、うちの娘も台湾駐在時代は台北日本人学校(全日制)に通っていました。
まじで、完全日本だった
ただ、アメリカの場合、少し事情が異なります。
広いアメリカの中に日本人学校(全日制)は数えるほどしかありません。
あのカリフォルニア州ですら1校あるだけですが、カリフォルニアって日本より広いですからね(笑)。
あなたの赴任する州に「全日制の日本人学校」があるとは限りません。
私の住んでいるオレゴン州にも、もちろんありません。
「全日制の日本人学校」の一覧はこちら。
所在地 | 学校名 | |
コネチカット | Greenwich, CT | ニューヨーク日本人学校 |
ニュージャージー | Oakland, NJ | ニュージャージー日本人学校 |
ニュージャージー | Englewood Cliffs, NJ | ニューヨーク育英学園 |
ニューヨーク | Purchase, NY | 慶應義塾ニューヨーク学院 |
ミシガン | Novi, MI | 駿台ミシガン学院 |
イリノイ | Arlington Heights, IL | シカゴ日本人学校 |
ジョージア | Atlanta, GA | 聖学院アトランタ国際学校 |
カリフォルニア | Lomita, CA | 西大和学園カリフォルニア校 |
補習校
やばい、日本人学校、無いのか…
と、思ったあなた。
大丈夫。
全日制ではありませんが、週末に日本語教育を行ってくれる学校はあります。
いわゆる「補習校」というやつです。
「補習校」は全日制ではないものの、文部科学省から校長先生が任命されたりしていて、日本のお墨付きをもらっているのが「補習校」。
安心して任せられる
うちの子どもたちも「ポートランド日本人学校」に通っています。
基本的には、毎週土曜日、朝から3時くらいまで近くの現地中学校を借りて授業が行われます。
対象となる強化は「国語」、「算数」のみ。
全日制では無いので、最重要の算数+アメリカではまず教えらえる事のない「国語」に特化させてるんでしょう。
塾
補習校のように、国のお墨付きをもらっているわけではないものの、日本教育を行ってくれる塾はあります。
周りの駐在員の中には「補習校」+「塾」の組み合わせで日本教育を行っている人もいます。
私の住むオレゴンでは以下のような塾があり、あなたの赴任先にも、きっと日本語教育を行ってくれる塾があるはずです。
スポンサーリンク
補習校に通わせてみて~ポートランド日本人学校
うちの子供たちは「補習校」として、「ポートランド日本人学校」に通っています。
塾には通っていません。
平日は現地校もあるので、さすがに子どもたちもシンドイかなと。
ポートランド日本人学校について書いていますが、全米に広がる駐在員ネットワークによると、どこの補習校も同じようなものらしいです。
「補習校」の教育ポリシー
子供が帰国後に、円滑に日本の教育に適応するための教育を行ってくれます。
助かります!
「子女が、帰国後日本の教育に円滑に適応することができるよう、日本の学校における日本国文部科学省学習指導要領に沿った国語・算数(数学)の学力の維持、併せて生活・生徒指導を行うこと」を目的としています。
ポートランド日本人学校HPから抜粋
学費
毎年、少しずつ変わるのですが、みみたまボーイ息子が入学した時の話をします(2021年)。
- 入学金が115ドル、学費は150ドル/M。
- その他、教科書など副教材費が年間で160ドルほど。
高いのか安いのかは人それぞれでしょうが、参考までに。
ちなみに、授業料の支払いは当時は小切手で、支払い頻度は3カ月に1回でした。
郵送するか、日本人学校の事務所まで持っていって支払いで正直めんどくさかったのですが、最近、デビットカードで払えるようになり、非常に便利です。
Good job、先生方!
入学、編入時に面談あり
入学時に校長先生と、子どもの面談がありました。
初めての面談に子供はビビってましたが、何とか通過。
合否判定基準はわかりませんが、日本語での意思疎通ができ、素行不良でなければいいのではないでしょうか(勘です)。
スクールバスがある
ポートランド日本人学校は近くのMiddle schoolを借りて運営しており、スクールバスが出ています。
いくつかルートがあるので、家から近いルートを選べばOKです。
ただ、スクールバスが出ているのは行きだけで、帰りは自分で迎えに行かなければいけません。
みみたまボーイ家のあるビーバートンからだと、片道40分くらいかかりますね。
まあまあ遠い
授業は土曜日、国語と算数
授業は週に1回。土曜日です。
通常は朝9時~午後3時まで。教えてもらえる教科は「国語」と「算数」。
他の教科はありません。
授業の雰囲気
参観日で授業の雰囲気を見る事がありますが、授業形態は日本の小学校そのもの。
日本の小学校で使用している教科書を使用しますし、あなたが小さい頃に通っていた日本の小学校がアメリカにある、と思ってもらえばいいと思います。
宿題は結構でる
週一回の授業で国語、算数を一定のレベルにするので、それなりに宿題も出ます。
まあ、しゃーない
子供たちは平日に地元の小学校にも通っており、まあまあ大変。
しかし、いつか日本に帰ると思うと、一定のレベルの日本語力は必要ですからね。
また、当然ですが、親のサポートは必須。
うちは、金曜日の夜に泣きながらラストスパートで仕上げています。
もっと、計画的にやればいいのに。まあ、子供だからな…。
学生の雰囲気
駐在員の子供もいれば、親のどちらかが日本人で永住しているお子さんもいます。
家庭環境や、そもそも親が日本人学校に求めているものも違うでしょうが、送り迎えの雰囲気から、みんな楽しそうにしていますね。
現地校だと最初は言語で苦労して、子供によっては馴染むのに時間がかかる事もあります。
そういう意味で、子供にとっては日本語で気兼ねなく話せる友達ができていいのかなと感じますね。
みみたまボーイ家もシャイなので、日本人学校があって良かった。
勉強も重要ですが、集団生活を通じて人との接し方を学ぶ、人間性を磨く。
そういう面での成長の方が大切なのかなとも思います。
勉強だけなら、親が週末にOne on Oneで教えれば済む話。
土曜は家族で遊びにいけなくなる
しょうがないのですが、子供を日本人学校に通わせ始めると、土曜日に遊びに行ったりはできなくなります。
その分、夫婦の時間ができていいのかもしれません。
子連れでは行けないところにランチにいったりできますし。
- 学費は$150/月
- スクールバスあり
- 土曜日に国語と算数の授業
- 宿題も出る
塾について、ちょっとだけ
みみたまボーイの子供たちは通っていませんが、周りの駐在員の中には補習校に加えて塾に通わせている人もいます。
私の周りでは、日本語継承学校、巣鴨Advanced schoolといった塾に子供を通わせています。
日本語継承学校はポートランド日本人学校と近い雰囲気で、子供の自主性を大切に、日本の文化をゆるやかに学べるような環境なのかなと感じます(話を聞いて感じた印象)。
巣鴨Advanced schoolは英検に向けた勉強などもできるようで、目標を定めて勉強するというのは良いのかもしれません。
先日、みみたまボーイの友人の子供が「英検準2級に受かった!」と報告してくれました。
すげーな
目に見える形で結果が出るのは励みになるんでしょうね。
それぞれの地域に塾があるでしょうから、子どもの性格や家庭の教育方針に合わせて探してみるのはアリだと思います。
まとめ
今回はアメリカでの日本教育について、私の子どもが通っている「補習校」をベースに記事にしてみました。
アメリカで日本の教育までキャッチアップしていくのは、正直なところ、親子共に負担は大きいのは確かです。
ただ、同じような境遇にいる家族や、補習校の先生方に支えられ、なんとかキャッチアップできており、感謝の気持ちでいっぱいです。
みなさん、ありがとうございます。
それでは、あなたの子供にとって、最高の学校が見つかる事を祈っています。
では、また。
10年前、右も左もわからぬ若造が、アメリカにやってきました。スムーズな生活立ち上げには程遠く、つまづきの連続、いや…全ての落とし穴に落ちた気もします。
しかし、失敗は隠せば汚点。共有すれば財産。
そんな思いで書いたこの体験談。これからアメリカで新たな挑戦の旅に出る、あなたのお役に立てれば、私はとても嬉しいです。
はじめてのアメリカ駐在 [たくみ]
コメント