こんにちは、みみたまボーイです。
今回は駐在員の子どもの英語力について、思うところを書いていきたいと思います。
と、言うのも、うちの子ども(7歳、10歳)が赴任から1年半ほど経っても、あんまり英語を喋れて無かったんですよね。
もちろん、アメリカに来た直後よりは全然レベルアップしてるのですが、流暢に喋れるレベルには全然達していません。
でも、じつはアメリカ赴任前に住んでいた台湾では、子どもたちは中国語を完璧に喋っていたんです。
それも駐在開始から1年ほどで。
そんなわけで、台湾時代と現在のアメリカ生活で、何が違って語学習得スピードに差が出てるのかを考えてみました。
せっかくアメリカにいるんだから、何とか英語も喋れるようになってほしい!
そんな風に思っているあなたの参考になれば嬉しいです。
では、いってみましょう。
【駐在直後~1年半】子どもの英語力向上に役立っていた事

まず、駐在直後~駐在1年半の間に、子どもの英語力向上のためにやっていた事を挙げてみます。
- 現地校に通っている
- ESLに参加(現地校のプログラム)

少ない…
現地校に通っている
私の住むオレゴン州にフルタイムの日本人学校はないので(週末のみ補習校あり)、みみたまボーイの子どもたちは現地校に通っています。
最初は現地校に通ってれば、その内に英語も喋れるようになるだろう…と安易に思っていました。
台湾の時は、この方法で自然と中国語をマスターしていたので。

アメリカではそんな事無かった!
もちろん、現地校での授業や休み時間など、友達と遊びながら英語を学んではいます。
でも、これだけでは十分な英語力は養われない事がわかってきました。
幼稚園児だった台湾時代と違い、小学校になって言語の吸収力は明らかに落ちていると感じます。

明らかに年齢が効いてる
もっと掘り下げると、年齢が進むにつれて「失敗が怖くなる」ため、積極的に会話に参加しなくなる事が原因ですね。
これは、娘自身が認めていました。

失敗が怖くて…
大人も同じですが。というか、大人になってきた証拠でしょうね。
とはいえ、授業内容も完全には理解できていないようで、なかなか心配な状況です。
みみたまボーイの住んでいる地域は日本人が比較的多いため、小学校でも日本人で固まれてしまうのも、英語力向上にはイマイチなんだろうと思います。
現地校に通っているだけでは、十分な英語力は養われない。
ESLに参加している
これも現地校のプログラムの一環ですが、English as Second Languageという、英語を母国語としない子どものためのプログラムがあります。

アメリカは移民が多いからね!
ESLでは、英語がまだ十分に話せない子供に対して、専門の先生が付いて英語を初期から教えてくれます。
アメリカの凄いところは、財政が厳しいと言いつつ、こういった外国人に対するプログラムを維持しているところ。
とても助かる。
みみたまボーイの子どもたちは、このESLの先生の話す英語は「ほぼ理解できる」ようです。
ただ、ESLではない普通の授業についていけるレベルの英語力を身に付けるのに苦労しています。
ESLはかなり効果あり。でも、ESLだけでは十分ではない。
1年半経って、あんまり英語が喋れてない事に気付く

これまで書いてきたように、台湾駐在の経験から「その内に喋れるようになるだろ」と安易に考えていたんです。
そんなわけで、英語についてはあまり心配する事も無く、のほほんと1年半を過ごしてしまいました。
そして、ある時、子どもたちに絵本を読ませてみて気付いたんです。

「Clean」が読めなかった…
誤解が無いように書いておきますが、発音すると「Clean」の意味は分かっていました。
ただ、「Clean」の文字を見て、発音できませんでした=聞けるけど、読めない状態。
「Clean」とか、かなり初期の毎日使う単語ですからね。
聞けてはいるので、まだ良いのですが、「読めないと授業とかで困るだろ!」と危機感を感じましたね。

こいつら、大丈夫か?
そして、真面目に対策を考える事に。
台湾時代に中国語を習得出来た時との違い

台湾駐在時代に子どもたちが中国語を短期間で習得出来た時と、アメリカで1年以上も英語習得に苦しんでいる現状との違いを探ってみました。

違いがわかれば、解決策も見えてくる
- 若かった
- 中国語のアニメを見ていた
- 帰宅後は日本の勉強をしている
- 親も中国語を勉強していた
若かった
今更どうしようも無いですが、ひとつは「若かった」。
台湾駐在を始めた時、娘は4歳、息子は1歳でした。やはり若いと吸収力が全然違う。

どうしようもないけど!
1歳とか4歳とか、間違える事を恐れませんからね。
有り余るエネルギーを楽しい事につぎ込みながら、凄まじい勢いで成長していきます。
「若さ」は確実に語学習得スピードに影響する
中国語のアニメを見ていた
今、思い出すと、台湾生活では中国語のアニメを見ていましたね。
ポケモンとか、日本のアニメの中国語版を見ていました。
最初はチンプンカンプンだった子どもたちも、アニメを見ながら音で中国語を覚えていっていました。
そんな中、7歳、10歳になった今のうちの子供たちは…

Youtubeばっか見てる!
テレビでYoutubeを見たり、携帯でゲームしたり。

家で日本語が溢れている!
よく考えると学校から帰ってくると、英語に触れる機会が激減しています。
英語でYoutubeを見てくれればいいのですが、そんな素振りは一切見せていない(笑)
学校以外で英語に触れる機会が少ない
帰宅後は日本の勉強をしている
駐在員の子どもという事で、いずれは日本に帰る事を想定して、日本の教科書に沿った勉強をしています。
日中は現地の小学校に行っているので、おのずと日本の勉強をするのは帰宅後になります。
つまり、帰宅後はYoutubeを見てるか、日本の勉強をしている…
どっちも日本語ベース。
英語もよくわからないまま現地校で授業を受けて、帰ってきたら日本の勉強もして…子どもも大変だろうと思います。
自分だったら、こんな生活、絶対、嫌(笑)
こんな環境に耐え、日々生活している子供たちには頭が下がります。

子供たちは頑張っている!
日本の勉強はやらないわけにもいかないので、ここは時間を削るわけにもいかず、難しいところです。
本当は放課後に現地アメリカ人の子どもたちと遊んだりすると、英語の習得も早くなるんでしょうが。
日本の勉強と並行するので英語学習の時間が確保しにくい
親も中国語を勉強していた
思い返して、台湾駐在時代とアメリカの現在の生活で大きく違うのは、「親も中国語を勉強していた」という事です。
私も妻も、中国語はゼロからのスタート。
家庭教師を付けたり、家で教科書を読んだり、リスニングの勉強をしたりと、親も子どもと同じように勉強していました。
一方、アメリカ生活の今は、子どもの前ではあまり勉強していません。
- 私は困らない程度に英語が喋れるので中国語の時ほど家で英語は勉強していない。
- 妻は、「英語喋れなくても生活はできる」事に気付いて、ほぼ勉強していない。

これかー
思えば、台湾時代は「お父さん、今日こんな中国語を勉強したよ」とか、「お父さん、発音下手だね」とか、子どもたちと中国語についての話を日常的にしていました。

お互い勉強してたから
今は、それが無い。
これに気付き、私の英語力も、まだまだ鍛えるべきところはあるので、毎日1時間(たまに30分)、子どもと一緒に英語の勉強をするようにしました。
子どもと一緒に英語の勉強をしてみた効果…

子どもと一緒に英語の勉強をしてみると、色々な発見があります。
まず、単純に子どもの英語力が明確にわかります。
何ができてて、何ができてないのか明確になるので、効率的に英語力を強化する事ができるのは良かった。
うちの場合、
- 聞くのは問題ない
- 英語が読めない(でも、発音は良かった)
- 知ってる単語量が圧倒的に足りない
という状態でした。
幸い、聞く力は、ソコソコ養われていたというか、私より聞けてるんじゃないかというレベルでした。
ただ、文字にしちゃうと全然読めない、あと語彙力が圧倒的に足りないところが問題でした。
そんなわけで、うちでは以下の2点に集中して家庭学習をスタート。
- 英語の絵本を越えに出して読む
- 英単語の勉強
英語の絵本は、幸い日本から持ってきていた英語の本が5冊ほどあったので、そこからスタート。
読んでみると、意外と私も知らない単語があったり、まさに一緒に勉強している感じです。
うちの娘はとてもシャイな性格で外ではあまり積極的に声に出さない事に、もっと早く気付いて、親が声に出す機会を作ってあげなきゃいけなかなったと反省。

ごめん…
絵本は非常に良かったのですが途中で読み切ってしまったので、そこからはAmazon Kids+を使う事にしました。
古い人間なので、紙の方が好きなのですが、海外にいると欲しい本がすぐに手に入るわけでも無いので、こういうサービスは助かりますね。
最初の一か月無料だし→Amazon Kids+(1カ月無料体験)

子どもは自分用のタブレットがゲットできて喜んでた(笑)
英単語は、妻がもっていた単語帳を使って、本当に基礎の英単語から一日10個くらいを繰り返し勉強。
英語をソコソコ喋れる人ならわかると思いますが、流暢ではなくとも、喋るだけなら基礎的な英単語だけで十分なので、まずはそのレベルを目指して最低限必要な単語を繰り返しやりました。
これを継続的に半年くらいやってみたところ、子どもたちも多少の自信が芽生えてきているのを感じます。
「今日はジュリエットと話してきたぜ」、「パーカーが変な事ばっか言ってくる」と、現地の友達とのやり取りを報告してくれると少し安心します。
正直、子どもと一緒に勉強するのは自分が英語を学習するモチベーションにもなって良かったです。
子どもたちにとっても「親も一緒に勉強している」、「自分だけじゃない」というのは安心感になるでしょう。
親が苦しみながら、それでも諦めずに頑張ってる姿を見せるのは、語学面以外でも良い影響がある気もしますし。
もっと早く手を打ってあげれなかった自分に反省していますが、「子どもは親の背中を見て育つ」を実感する日々です。
まとめ
今回は、子どもの英語力がなかなか向上しない理由を探ってみました。
一朝一夕で言語が習得できないのは、大人も子どもも同じ。
でも、一緒に頑張っていくのが家族のきずなも深まって良いような気がしています。
では、また。

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