こんにちは、みみたまボーイです。
突然ですが、「海外駐在って華やかでかっこいい」「異国で活躍できて羨ましい」…そんなイメージを持っていませんか?私も初めての駐在が決まった時は、「海外で働くなんてワクワクする!」と思っていました。
でも、気づけば駐在生活10年。4年で帰任するつもりが、いつの間にかベテラン駐在員。
思い返せば、10年前は不安いっぱいで始まった海外勤務。最初の1年は英語も話せず、戦力になれず、ただただ精神的に辛い日々。少し慣れてきたら今度は日本と現地の板挟み(現在進行形)。途中、ストレスで蕁麻疹になったことも…。
現実の駐在員生活は、華やかどころかストレスと泥水をすする日々です(笑)。
そこで今回は、10年超のリアルな駐在経験をもとに、「駐在員の実態」を赤裸々に語ります。これを読めば駐在の愚痴がすべて詰まっています!
それでは、駐在員のリアルを暴露していきましょう!
海外駐在員の仕事とは?1週間の流れと1日の流れ

ここでは、駐在員の1週間と1日を具体的に紹介します。特に、日本との時差がどのように影響するかをリアルにお伝えします。
アメリカ駐在員の1週間のスケジュール
まずは、アメリカ駐在員の一般的な1週間の仕事の流れを紹介します。
- 日曜:夕方から日本の仕事が動き出し、メールが増えて憂鬱
- 月曜:米国の仕事も本格的に始まり、忙しさが倍増
- 火曜:日本がエンジン全開で、対応に追われる激務
- 水曜:アメリカ側もエンジン全開となり、いよいよカオス
- 木曜:日本の仕事がピークアウトし、少し落ち着く
- 金曜:日本が土曜なので気楽
- 土曜:唯一、完全休暇が取れる可能性の高い日
時差との戦い!日曜の憂鬱はここから始まる
アメリカ駐在の辛いところは、日曜日の午後から仕事モードが始まることです。日本はすでに月曜朝なので、メールが一気に増え始め、気づけばスマホの通知が鳴りっぱなし。
私の場合、「本当にヤバい時は電話がかかってくる」とわかっているので、日曜12時まではメールを確認し、それ以降は月曜早朝まで完全シャットアウトしています。
日曜12時までメールを見るのは、少しでも月曜早朝のメール処理時間を早めたいという思いから。「じゃあ日曜の夕方から働けば?」という話もありますが、「そこまで仕事に振り切る生活はしたくない…」という葛藤との戦いですね(笑)。
火曜・水曜は地獄、金曜は腑抜ける日
月曜から木曜までは、日本とアメリカの両方に対応するため、夜遅くまで仕事が続くことが多いです。11時過ぎまで働くのも普通ですが…慣れなのか、諦めなのか、もはや何も感じません(笑)。
そして金曜日!
「日本が土曜日=もう仕事しなくていい」くらいの感覚が染みついており、基本的に朝からやる気ゼロ。何なら休みだとすら思ってる。現地の仕事をサクッとこなし、終了する日。
土曜日は貴重な完全オフ!どう過ごしてる?
土曜日は、日本も日曜日なので、唯一、完全オフが確保しやすい日です。
駐在員によって過ごし方はさまざまでしょうが、私は朝は普通に起きて、子供を週末の日本人学校に送り届け、その後、昼寝。だいたい、何もする事も無く夕方を迎えます。
そして、「あ、今日一日、何もしなかった…」という後悔を抱えて就寝していますね(笑)。
1日のスケジュール例(リアルな時間割付き)
せっかくなので、私の一般的な火曜夜~水曜日のスケジュールを紹介します。
- (火)21:00~23:30 アジア顧客との打ち合わせ
- (水)6:00~7:00 EU圏のチームとの打ち合わせ1
- (水)7:00~8:00 EU圏のチームとの打ち合わせ2
- (水)8:00~9:00 米国社内打ち合わせ1
- (水)9:00~10:00 米国社内打ち合わせ2
- (水)10:00~11:00 米国社内打ち合わせ3
- (水)11:00~14:00 空き時間(資料作り)+昼ごはん
- (水)15:00~16:00 日本との打ち合わせ1
- (水)16:00~18:00 アジア顧客との打ち合わせ
- (水)19:00~20:00 日本との打ち合わせ2
- (水)20:00~ 突発的な打ち合わせ
いやー、終わってますね。特に火曜のよるのアジア顧客との打ち合わせ深夜まで働いた挙句、水曜早朝にEU圏の社内ミーティングの流れが、最高に終わってる(笑)。
こういうスケジュールをクレイジーだと理解しながらも実行してしまうのが、日本のサラリーマン駐在員!こういうのを変えていないといけないと思います!
海外駐在の本音!大変なことトップ3

ここでは、海外駐在員が感じている苦痛を紹介します。
駐在何年でもツラい!言語の壁
アメリカ駐在員ともなると「英語ペラペラ」と思われがちですが、私の肌感覚では本当に英語がペラペラな日本人駐在員は1割以下。殆どの駐在員(私も含めて)は「頑張ってコミュニケーションを取っている」レベル。
母国語レベルで使いこなすのは、さすがに無理かなと諦めモード。
私が駐在生活の中で経験した言語関係の失敗は採用面接。面接官だった私は、質問に対する返答は理解できても、話し方やニュアンスでの違和感までは掴み切れず。まあ、いいかなと思って採用したら、大失敗。
他の面接官は受け答え時のニュアンスに若干不安があったと言っていましたが、私はそんなの気付ける訳もなく。

避けられない板挟み!本社 vs 現地の戦い
続いて、駐在員のストレス1位間違いなしなのが、本社 vs 現地の板挟み。
あれやれ、これやれと駐在員に言ってくる日本サイド、そんなのできるか!と反発する現地人。間に立たされ、四苦八苦する駐在員。

定番の構図だな
めんどくさくなり、直接話せる場を設けたら、そこでは現地人に伝えず、打ち合わせ後に「さっきのアレなんだけど…」と言ってくるのもお決まりのパターン。
ベテラン駐在員の間では定番のセリフ「OKY!(お前が来てやってみろ!)」は、現代でも有効です。

OKY!OKY!
時差地獄!深夜・早朝対応で体力限界
「アメリカ駐在は時差のせいで生活リズムが崩れる」というのは、もう覚悟の上。
でも、実際にやってみると、深夜も週末も当たり前のように働くことになり、思った以上に過酷です。
特に「海外駐在は固定給なので残業代が出ない」というのがツラいところ。週末働こうが、深夜に呼び出されようが、給与は変わらず。海外駐在=給料がいいと思われがちですが、ブラック労働もいいところ(笑)。
ちなみに、うちの会社では月初に「先月の有給取得日数」を申告するのですが、もし「深夜・週末労働時間をマイナスで申告できるなら、-4日くらいになる」と思っています(笑)。
駐在員に求められるスキルと適性

ここでは、ベテラン駐在員の私が感じる駐在員に向いている人の特徴を書いてみたいと思います。
駐在に英語力はどれくらい必要?リアルな体験談
「駐在員は英語ペラペラで当然」と思われがちですが、実際のところ、語学力ゼロでも何とかなります。
もちろん、英語ができれば駐在生活が楽になるのは間違いありませんが、「TOEIC何点だから大丈夫」とか「英検○級だから安心」といった基準は、ほぼ意味がありません。
私自身、TOEIC800点超えで赴任しましたが、最初は現地アメリカ人の話す内容の2割しか聞き取れず…。会議ではほぼ沈黙、雑談は愛想笑いでごまかす日々。
「これはヤバいな!」と思って、最初の1年は泣きながら必死に勉強した記憶があります(笑)。

適応力とメンタルの強さ(駐在成功のカギ)
駐在員にとって、語学力より重要なのは適応力とメンタルの強さなのは間違いない(笑)。
赴任初期に言いたい事の半分も伝わらず、相手の言っている事の半分もわからなくても耐えきる精神力、日本と現地の板挟み状態でも踏ん張る鋼のメンタル。
責任感も重要ですが、ストレスを適度に発散できる能力、吹っ切る力がないと、駐在ストレスで心が折れるかもしれません。
まとめ
今回はアメリカ駐在員のリアルな日常を愚痴いっぱいに赤裸々に書いてみました。
仕事の苦しさを書き綴ってみましたが、駐在生活では海外生活ならではの楽しみもあります。駐在のメリット・デメリットをしっかり把握し、海外駐在を楽しんでください。
では、また。


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