アメリカのアリを撃退！即効駆除＆予防対策【体験談つき】

こんにちは、みみたまボーイです。

アメリカ生活も、はや５年。

「アメリカでは大きな家に住めるかな！」という軽いノリで渡米して気付いた事実。

自然も多いアメリカで、害虫との戦いになる事は予想していたものの、まさか「アリ」とは。

しかも、困った事に「アリ」は対応しにくい。

一匹、一匹は小さいものの、数が多く、どこにでも現れる。

しかも、急に増殖するため、気付いたら気持ち悪いくらいのアリの大群が家にいる事も…

私、そんな強敵「アリ」を完全駆除したすぎて、大家を通じて害虫駆除会社にアドバイスまで貰いました。

そんなわけで今回は、私がプロから聞いたアリ駆除方法を「これでダメなら引っ越すしかない…」くらいまで徹底的にまとめてみました。

この記事が、アメリカで「アリ」の被害にあっているあなたの助けになれば嬉しいです。

では、いってみましょう。

まずこれを試せ！即効性のあるアリ駆除方法

「とにかく、まずは家の中からアリを一掃したい！」

そんなあなたが取るべき、即効性のあるアリ駆除方法は「アリの巣コロリ：TERRO」！

アリの種類を見分ける

アリを退治するために、まず、必ずやらなければいけないことがあります。

アリの種類を見分ける！

アリに精通している人が多いとは思いませんが、アリの種類によって、対策も変わってきますし、効く薬も違ってきます。

そして、対策を間違えると、何をやっても全くアリは減らず、苦しみ続ける事に…。

アメリカのアリの種類を写真付きで詳しく解説しているモノ好きなアメリカ人がいましたので、このサイトを参照してください（→How to identify types of ants）

アメリカに生息するアリの種類

アメリカは広いので住んでいる地域によって、多く出没するアリの種類にも違いがあるのですが、多くの場合、以下のアリのどれかがです。

特に多いのはOdorous House Ants

一般的に、一番多い家アリは「Odorous House Ants」です。

黒茶色のアリで2,000～10,000匹のコロニーを形成して移動しています。

このアリは腐ったバターのような臭いを発していて、潰したりすると独特な臭いが指について不快。

そして甘いものに引き寄せられる習性があり、食べ物を見つけ次第、群がります。

私の住むオレゴンでも、基本的にOdorous House Antsとの戦いになります。

あなたの家に出ているアリの種類を見分ける時も、まずはOdorous House Antsかどうか調べるといいと思います。

ヤバいのはCarpenter antsとヒアリ（Fire ants）

もし家に出ているのが、アリの中でも危険性の高い「Carpenter ants」と「ヒアリ」だった場合、躊躇せず駆除業者（ペストコントロール）を呼びましょう。

「アリの巣コロリ…」とか悠長な事を言っている場合ではありません(笑)。

アリの巣コロリの使い方

私も色々試してみましたが、アメリカで最高のアリの巣コロリは「Terro」です。

これは、もう揺るぎようがありません。

アリが大量発生したら「Terro」を買って設置しましょう。

「洗剤で殺す」、「お酢をかける」など、色々とアイデアはありますが、一時的には退治できても、数時間後に復活してきます。

その点、「TERRO」は効果が発揮されれば、数カ月はアリは出てこない。

逆に言うと、数か月後にはまたアリとの戦いになる。

しかし、アリがこの世からいなくなることはあり得ないので、数か月も持てば十分です。

うちは、床置きタイプのTerro（以下）を買い溜めており、アリが出たらすぐに置けるようにしています。

壁のコンセントから侵入してくるアリに対しては、粘着テープがついていて壁に貼り付けれるタイプが有効。

アリの巣コロリの効果を証明

まず、TERROをアリがよく出る場所に設置します。

TERROは液体状のアリの巣コロリで、最初は透明なプラスチックケースに入っています。

１時間ほどすると、アリが集まってきます。

数時間すると上の写真の5倍ほど集まってきて、透明なTERROが真っ黒になります。

と、言う事で、TERROを設置後、二日ほどアリが大量に集まってきて気持ち悪いです。

しかし、アリたちが持ち帰ったTERROが効果を発揮する1日～2日後、ピタッとアリが来なくなります。

効かなかったアリの巣コロリ

TERROに行きつく前に、試してみたアリの巣コロリがあります。

これは、全く効きませんでした。

アリが見向きもしない。

特定の種類のアリには効くのかもしれませんが、まずはTERROを試せばいいと思います。

侵入経路を特定して足跡を消す

アリの巣コロリで、狙いのアリの巣を壊滅させた後は、室内に残ったアリの足跡（臭い）を消しましょう。

アリは臭いを痕跡として残しており、他のアリはその臭いをたどってきます。

しかし、残念なことに、アリの臭いは水で拭くだけでは、簡単に消えませんないので、アルコール除菌シートでふき取ってください。

アリが二度と来ない家にする予防対策

初期対応として家の中からアリを駆除したら、次に手を付けるべきは「予防処置」。

一時的な安息に満足せず、将来の不安を消すために、徹底的に対応しましょう。

侵入経路をふさぐ

ドア枠、窓枠、配管貫通部、コンセントなど、とにかく外と繋がっている穴を、できるだけふさぐ事でアリ被害を防げます。

また、家のまわりに生えている植物を伝って、窓や屋根など上の方までアリが登ってきます。

駆除のプロ曰く「階段の役割をしてしまうような植物を、家の周りから一掃しろ」だそうです。

家の周りに防御壁を作る

業者が私に言ってきたんです。

家の周りに、アリの侵入を少しでも抑えるための防御壁を作れと言っていました…

そりゃ、あった方がいいんでしょうが、「石」って…

と、いう話を駐在員仲間としていたら、良いものを紹介してもらいました。

Amdro Ant Blockは黄色い粒上の毒薬で、防御壁の役割を果たしてくれます。

効果を最大化するために、３カ月ごとに撒くことがお薦めされています。

Raid MAX Perimeter Protectionは、スプレータイプで室内で使う事もできます。

これです。

宣伝文句としては「18か月も効果が続く」と書いてありますが、私は心配なので6カ月ごとに使っています。

でも、アリの大量発生は起きていないので、効果アリ。

普段からできる簡単な対策と最終手段

食べたらすぐに片付ける、食べ残しがテーブルの上に残った状態を放置しないなど、小まめなケアがアリの出没を抑えます。

ペットを飼っている人は、ペットの餌に浸かっているお皿なども要注意。

もし、これまで書いた対策でもアリが出没し続けたら、近所のアリ駆除会社に連絡しましょう。

オレゴンだとアリ処理業者としてBug Zapperが有名です（→Bug Zapper）。

アリに限らず、ネズミなどの処理も請け負っています。

あなたの州にも必ずアリを含めた害虫処理業者（Pest Control）がいるはずです。

でも、周りの駐在員はTERROで対応できているので、TERROがあればアリ駆除会社のお世話になる事は無いハズです。

アメリカのアリ被害に関する体験談

小さいために、室内で見つけても放置してしまいがちですが、アメリカのアリは放置してはいけません。

尋常じゃないくらい群がってきて気持ち悪い上に、噛んできたり、家や家電にも悪影響を及ぼします。

放置するリスク

アリが及ぼす被害をリストアップしてみました。

食べ物がダメになる

まず、当然ですが、アリは食べ物に群がります。

そして、アメリカのアリは大量に迅速に現れるため、一度アリに見つかれば瞬く間に「食べ物なのかアリなのか」という見た目になります。

かまれる

食べ物は諦めればすみますが、噛まれるって…。

直接的な被害は嫌ですよね。

そして、アリに噛まれると虫刺されと同じように腫れたりします。

腫れるくらいならまだいいかもしれませんが、なんとアメリカにはヒアリも生息していて、ヒアリは最悪の場合、アナフィラキシーショックで死に至ることがあるらしい。

家具や家電がダメになる

アリが家具や家電に入り込めば、故障や品質低下の原因にもなります。

厄介なことにアメリカに生息している一部のアリ（Carpenter ants）は家の構造そのものに被害を及ぼすこともあります。

小さいだけに、どこにでも入り込めますし、大量に現れるので気づいた時には手遅れになっている事も多い。

とにかく、室内でアリを見つけたら早期対処が必要です。

アリ被害の実体験を語る

我が家がどのようなアリ被害にあったか（あっているか）をご紹介しましょう。

これはアメリカ、オレゴン州の実話ですが、アメリカ全土に広がる駐在員ネットワークからアリ被害はアメリカ全土で発生している事を確認済みです。

とにかく、食べ物にアリが群がってきます。

「ご飯を食べている時にテーブルの上にまでアリが這い上がってきて…」とまではいきませんので安心してください(笑)。

とはいえ、床に落ちた食べ残し、食べカスには大量のアリが群がってきます。

テーブルの上に置いておいたコーラ（飲みかけ、蓋はしている）のキャップにアリが群がっていた時は相当ゲンナリしました。

あと、台所のシンク、お風呂場など水回りにもアリは出ます。

現地アメリカ人に聞くと、

と、適当な事を言ってきますが、それくらい、アリは至る所に現れます。

ちなみに、私は一軒家に住んでいますが、アパートに住んでいる友人宅もアリが大量発生。

つまり、一軒家、アパート問わず、どこに住もうがアリは出る。

お菓子食べながらうたた寝して、起きたらアリが体をはってた時は最高に気持ち悪かったですね。

アリは年中出る

ずっとアリが出てなかったのに、急にアリが発生する事が多々あるので、アリの発生シーズンでもあるのかと調べてみました。

Fact is, there is no single “ant season.” Ants may choose to enter buildings at any time of year seeking shelter from the elements, whether that means rain and cold or dry heat. And, of course, food and moisture are always attractants.

ATCO Pesto Controlより

雨が降ったり、極端に暑かったり、寒かったりした時に避難してくるようです。

あと、当然ですが、食べ物（特に甘いモノ）があると、やってきます。

私の経験だと、特に雨の日に大量発生する事が多い。

雨で逃げ込んできた１匹のアリが室内で餌を見つけ、マーキング→次から次へと仲間のアリがやってくる構図です。

害虫その２：「クモ」の駆除手順

私がアメリカで「アリ」の次に家でよく見かける虫、それが「クモ」。

クモは益虫という話もありますが、大量に出てくると、さすがにゲンナリします。

そんなわけで、アリのついでにクモの対策もやっておきましょう。

クモを駆除する３つの手順

Step1：家の中を隅々まで清掃

「クモが出ている」という事は、すでに複数の卵が家の中にある可能性が高いです。

まずは、リビングルームのソファーの下やクローゼットの隅まで、徹底的に掃除機をかけましょう。

掃除中に見つけたクモの巣や、掃除機の中身はすぐにゴミ箱に捨ててください。

Step2：クモの住みにくい環境にする

次の目標は、そもそもクモが家に入ってこないようにする事。

家のまわりに落ち葉や余計なものが無い事を確認しましょう。

クモは暖かい場所、隠れやすい場所に惹かれるので、落ち葉など片付けれるものは片付けた方が良いです。

Step3：クモ除けスプレーをまく

クモと闘っていると、クモが出やすい部屋があると思います。

Step1、Step2を終えたら、クモの多く出る部屋については、殺虫剤を投与して確実にクモを殲滅しましょう。

アリ対策で使えるRaid Max Perimeter Protectionはクモにも有効です。

まとめ

今回はアメリカで最も困る害虫「アリ」の対策について書いてみました。

残念ながら、アリはいつでも現れますが、対策もできます。

まずは、家の周りにAmdro Ant BlockやRaid Maxを使って防御壁を作り、できる限り侵入を防止しましょう。

そして、万一、アリが出てきてしまったら、即「TERRO」で全滅させる。

あなたのアメリカ生活が少しでも快適になれば嬉しいです。

では、また！