こんにちは、みみたまボーイです。
太平洋に面して、海岸線が綺麗なオレゴンに住むこと、はや3年。
私、最初はオレゴンコーストのキャノンビーチなど、風光明媚な観光地に行っていました。
でも、ある時、気付いたんです。
潮干狩りができる!
潮干狩りと言うか、貝堀りというか。
英語だとClammingです。
日本の潮干狩りとは違って、100%天然品。
獲れる貝はモンスターのようなサイズ。
準備さえしていけば、子どもでも簡単に取れますし、海は爽快だし、アメリカの潮干狩りはお勧めです。
そんなわけで、今回はアメリカでの潮干狩りについて、貝取りのコツも交えて書いていきたいと思います。
では、いってみましょう。
アメリカの潮干狩り事情
アメリカの海岸線沿いの街で、どこにでもあって美味しいのが「クラムチャウダー」。
東海岸だろうが、西海岸だろうが、クラムチャウダーは絶品です。
もし、日本に帰国することになったら、恐らく一番恋しくなる料理は「クラムチャウダー」で確定でしょう。
そんなわけで、クラムはメジャーな海産物。
そして、海に面するアメリカの州で人気なのが潮干狩り。
英語だとClamming!
潮干狩りはライセンス制
オレゴン州では潮干狩り(Clamming/Shellfish)はライセンス制です。
勝手に海岸で潮干狩りをすると、警察がやってきて怒られます。
大人は年間10ドルでライセンスを買って、潮干狩りを楽しみましょう。
安い…
なお、嬉しい事に、子供はライセンス不要。
私はオレゴンでしか潮干狩りをしたことはありませんが、アメリカの他の州も、きっとライセンス制だと思います。
事前にご確認ください。
- 大人:年間10ドル
- 子ども(12-17歳):年間10ドル
- 子ども(12歳以下):無料
オレゴンのライセンスはオンライン(Oregon Department Fish and Wildlife)で購入できます。
一日の確保量が決まっている
「Razor Clamは一日15個まで」といったように、一日で獲っていい貝の量が決まっています。
貝の種類によっても違うので、イチイチ覚えていられませんが、オレゴンの場合はこのページ(ODFW Shellfish Regulation)でリミットを確認する事ができます。
オレゴン州以外の州でも同様の規制があると思うので、事前に確認してください。
なお、オレゴンの場合は子どもはライセンス不要で貝堀りができて、一日の捕獲規制は大人と同じです。
つまり、大人ひとり、子どもひとりで行けば、Razor Clamなら合計30個まで獲ってもOK。
じゃあ、子供をいっぱい連れていけば…
ぐへへへへ(笑)
警察は割とパトロールしている
「ライセンス制や、1日で取っていい量が決まってるとはいえ、実際チェックされるの?」という疑問はあると思います。
潮干狩りポイントは、広大で、いちいち管理スタッフとかを配置できるものでもありませんので。
実際、海岸に下りたつ時にライセンスを見せるゲートも無ければ、帰る時も車に乗って、そのまま帰れます。
つまり、ライセンスを持たず、規定数量以上の貝を獲ったところで、誰にも見つからない可能性は結構あります。
しかし、そういうルール違反はおすすめしません。
なぜなら、有名な潮干狩りポイントの駐車場は警察の見回りポイントになっているのか、結構な頻度で警察に遭遇するからです。
もちろん、「何匹持ってるんだ?」、「ライセンスを見せろ」と言われる事は稀です。
ライセンスを見せるように言われた経験は、私も1回しか経験ありません。
しかし、もし問われた時にライセンスを持ってなかったら相当ヤバいので、変なズルは考えず、しっかりライセンスを購入しましょう。
アメリカの潮干狩りの準備~必需品
まず、日本の潮干狩りの気持ちで行くと、相当苦労する事になります。
というか、たぶん獲れません。
何と言っても天然の貝ですからね。
20~30cmくらい掘らないといけないんです。
熊手じゃ無理!
- シャベル、もしくはクラムガン
- 長靴
- バケツ(人数分)
- クーラーボックス
- 水(足とか洗う用の水)
- 貝堀りライセンス
シャベル or クラムガン
アメリカでの潮干狩りでは、大きめのシャベル、もしくはクラムガンが必要です。
みみたまボーイは初めてアメリカで潮干狩りに行った時、日本の感覚で熊手で行き、周りのアメリカ人がデカいシャベル、クラムガンを抱えているのを見て、相当な「場違い感」を感じました。
そして、その予感は見事に的中。
熊手じゃ、掘っても掘っても、深く掘れないし、全然ダメでした。
歯が立たない
幸い、その時は最後の最後で砂浜の上に貝が数個あり、なんとか収穫はできましたが、あやうくボウズで帰るところでした。
それから何度も潮干狩りに行った私の結論は、クラムガンが一番お勧め。
圧倒的に深くまで掘れる!
熊手は、もちろん全然ダメです。
シャベルは、貝は取れるのですが、相当拾い面積を掘ることになるので、力を効率的に使えていません。
それに比べてクラムガンは、ピンポイントで深く掘ることができ、最小の労力で貝を掘る事ができます。
クラムガンの唯一の欠点は、買ったところでアメリカでしか使わなさそうな点です。
とはいえ、買っても30~50ドルで買えますし、あるのと無いのでは決定的な差を生むので、私は購入をおすすめします。
長靴
長靴は必須です。
私は最初の頃はビーチサンダルで行っていたのですが、砂浜を歩いていると、かなり粘性の高い場所もあり、ビーチサンダルだと歩けません。
足が抜けなくなる!
しかも、バケツとクラムガンで両手は塞がってますからね。
ビーチサンダルだと、なかなか足が抜けなくて、最悪立ち往生します(笑)。
そんなわけで、アメリカの潮干狩りには長靴は必須。
もっと言うと、かなり多くの人が潮干狩り専用の服(繋ぎ+長靴)で来ています。
こんな感じのやつです↓
バケツ
獲った貝を入れるバケツ、もしくは網が必要です。
家族が1つでもいいのですが、潮干狩りをしていると、みんな好きなところに行って散り散りになるので、ひとり一個あった方がいいと思います。
子どもは喜んで貝を獲りまりますが、一日の捕獲量制限があるのをお忘れなく(ODFW Shellfish Regulation)。
クーラーボックス
確保した貝を入れて、家まで車で帰る間に、貝を入れておくクーラーボックスが必要です。
私の場合、海岸から家まで1時間半ほどかかるので、その間、貝を入れておくためのクーラーボックスです。
水
砂浜によるのかもしれませんが、普通に砂浜に降り立って貝を獲るだけなので、足を洗う場所とかがありません。
道路沿いにトイレはあったりしますが。
アメリカの潮干狩りでは、結構深くまで掘りますし、掘った穴に手を突っ込んだりもします。
そんなわけで、車に乗り込む前に軽く洗い流せるような水があると非常に助かります。
みみたまボーイは、クーラーボックスに一定量の水を入れて持っていっていますね。
で、水は現地で使って、その後、貝を入れる。
貝堀りライセンス
オレゴン州の場合は、オンラインでライセンスを購入すると携帯にライセンスコードが送られてきます。
みみたまボーイはいつも携帯を持って貝堀りしています。
1回しか確認された事ないけど!
砂浜の駐車場に警察がいたり、中にはランダムで選ばれてライセンス提示を要求されている人もいるようなので、しっかり携帯しておきましょう。
貝堀りのコツ
アメリカの潮干狩りですが、砂浜が死ぬほど広いので、手当たり次第に掘っても貝が獲れる可能性は極めて低いです。
更に、かなり深く掘らないといけないので、闇雲に掘り続けるのは厳しい。
そこで、天然の貝の居場所を見つける取っておきの秘策があります。
呼吸穴を見つけろ!
広大な砂浜の中から効率的に貝を獲るために、貝の呼吸穴を探してください。
目を凝らして見ると、砂浜に穴が開いています。
まあ、正直なところ砂浜にはいっぱい呼吸穴っぽいのが開いているので、呼吸穴のところを攻めれば確実に貝がいるわけではありません。
ヒット率は10%も無いくらいかな?
ただ、闇雲に掘るよりは確実にヒット率が高い事は間違いありません。
プロになると穴の形状を見れば、貝の穴かどうかわかるらしいです。
どういう特徴があるのか聞いたところ…
横に二個ならんでいる小さな穴!
と、言っていましたが、そんな穴、砂浜には結構いっぱいあります。
穴と穴の距離感とかなのか…プロの肌感覚ですかね。
とにかく、「ここだ!」と思った穴に、クラムガンを垂直に降ろしてください。
クラムガンを傾けて掘ると、貝の殻に当たって壊してしまう可能性があるので、とにかく垂直に降ろしましょう。
そして、クラムガンを引き抜くと、出てきた土の中に貝がいます。
掘らなくても貝が落ちている事も…
潮干狩りなので、基本的に干潮のタイミングで行く事になります。
潮が引いていった時、時折、鳥が集まっている場所があったりします。
必ず…とは言えませんが、鳥が集まっているところや、海藻や水が残っているところに行ってみてください。
水面に貝がそのまま出ている!
しかも、結構拾えるんです。5個くらい同じ場所に落ちていたりもします。
掘る楽しみは無いですが、掘っても掘ってもヒットしない時の裏ワザとして知っておくといいと思います。
オレゴン州の潮干狩りポイント
オレゴンコーストの多くの場所で潮干狩りができます。
みみたまボーイは、いつもNetartsbayに行っています。
何度も行っていますが、今のところ一匹も取れなかった…という事は無いですね。
1匹は必ず取れる
Netartsbayの場所
Netartsbayはオレゴンコーストにあります。
オレゴンのランドマークのひとつである「キャノンビーチ」の少し下。
Netartsbayで取れる貝の種類
Netartsbayでは、かなり多くの種類の貝が獲れます。
みみたまボーイがよく獲っているのは「Gaper(ミル貝)」、「Cockle(トリ貝)」あたりですね。
そのほか、Butter Clamもいます。
どれもサイズ感が日本と違っていて、モンスター級です。
大人の手のひらと比較して、このサイズが、だいたい平均的な大きさです。
Netartsbayと一口に言っても広いため、場所によって獲れる貝が違ってきます。
もし、狙いの貝がいれば、この地図を参考にしていってください(→Where to Clam)。
潮干狩りの時期と狙いの時間帯
潮干狩りは夏でも冬でも物理的には可能です。
ただ、冬は寒いし、天気も悪いので、基本的には夏ごろが貝堀りシーズンです。
潮干狩りに行く時間は、もちろん干潮を狙ってください。
オレゴンコーストの満潮、干潮を調べれるサイトはここです(→Netartsbay Tide)。
オレゴン以外の州の場合でも、都市名+Tideで調べると満潮・干潮のタイムテーブルが出てくるはずです。
干潮と言っても潮の引き具合は毎日違うのですが、干潮の値がマイナスになっているタイミングがベストです。
干潮が土日の昼頃で、しかも干潮の値がマイナスだったりすると、かなり多くの人が潮干狩りに来ますよ!
まとめ
今回は日本とはスケール感がちょっと違う「アメリカ潮干狩り」について、必要な装備や貝堀りのコツをまとめてみました。
ただの潮干狩りかと思いきや、やってみると意外と楽しい。子供もハマる。
あなたも是非一度アメリカの潮干狩りに行ってみてください。
ではまた。
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