海外駐在後、みんなどうする?帰任後キャリアのリアルな進路と判断軸

帰任後のキャリアを考える

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こんにちは、みみたまボーイです。

つい先日、8年間の韓国駐在を終えて本帰国した友人から、「転職することにしたよ」と連絡がありました。理由は、日本での新しい役割に魅力を感じられず、「やっぱり、自分のやりたいことに挑戦したくて」とのこと。

実はこのように、海外駐在から帰任したタイミングで転職を選ぶ人は、意外と多いんです。

私自身、10年にわたって海外駐在を続けてきた中で、多くの同僚が本帰国し、その後の進路に悩む姿を見てきました。

肌感覚では、帰任後に転職する人は全体の2割程度。また、転職だけが選択肢ではなく、「再び別の国へ赴任」「国内でキャリアを積む」など、進路は人それぞれ。

この記事では、

  • 海外赴任後に選ばれる代表的なキャリアパターン
  • 転職する人が多い理由とその背景
  • 自分にとって最適な選択をするための判断軸

について、リアルな体験と周囲の事例を交えながらご紹介します。

駐在を経験したからこそ見える世界と、本帰国後のキャリアの“分かれ道”。ぜひ最後まで読んでみてください。

では、いってみましょう!

目次

海外駐在を終えた人がたどる3つの主なキャリアパターン

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まずは、私がこれまで見てきた海外駐在員が本帰国後にたどる典型的なキャリアパターンをご紹介します。

スクロールできます
パターンメリットデメリット
同じ会社で国内勤務・安定性が高く、生活基盤が整えやすい・社内評価が維持されやすい・駐在中の裁量や刺激に比べて物足りなさを感じることも・希望外の部署配属もあり得る
同じ会社で再び海外勤務・海外経験が活かせる・キャリアとして評価されやすい・帰国のタイミングを自分で選びにくい・生活が定まりづらい(単身赴任など)
転職・新たな挑戦ができる・駐在経験を武器に市場価値を活かせる・収入や待遇が下がる可能性も・転職先での再適応に時間がかかることも

同じ会社で国内勤務

まず、一番多いのは同じ会社での国内勤務。私のまわりだと6割くらいは、このルート。元々所属していた部署に帰るパターンがほとんどですね。

赴任を言い渡された時、本人も数年の海外勤務の後、同じ部署に戻る想定をしていたでしょうから、ある意味では最もサプライズのない人事異動と言えます。

同じ会社で再び海外勤務

続いて、2割くらいの人が同じ会社で違う地域に再び駐在員として派遣されます。私はこのケースで、アメリカ、台湾、アメリカと完全にたらい回し状態。

会社から「こいつは海外耐性が高い(=どこでも生きていけそう)」と認識されると、海外拠点を転々とさせられるハメになります(笑)。

転職

意外かもしれませんが、本帰国後に転職する駐在員は少なくありません。

海外での仕事や生活は、良くも悪くも日本とは環境が大きく異なります。日本で過ごしていては気付きにくい事に、ある意味強制的に気付かされ、赴任前とはキャリアに対する考え方が大きく変わる事も。

転職については、次章で更に深堀していきます。

帰任後のモヤモヤと転職を考える理由

Anxiety

この章では、海外駐在員の帰任後のモヤモヤと転職に踏み切るまでの心の動きを、海外駐在3か国目の私が解説していきます。

海外駐在員が本帰国後に感じるモヤモヤの原因

本帰国後に感じるモヤモヤの原因は、主に2つ。

物足りなさ

意思疎通だけで四苦八苦、文化の違いで理解されないことも多々ある中で、必死にこなした海外駐在。帰国してコミュニケーションの苦労がなくなると、何か物足りなさを感じます。

カバさん

お前はMか!

また、海外拠点では少人数で運営する事が多く、若手であっても重要な(タフな)判断を下さないといけない場面も多々あります。

そのような重圧のかかる場面をさばいていた人が日本に帰ると、海外駐在を通じて形成したキャリア、経験を帰国後のポジションで十分に生かせていないと感じたりします。

こうなると、仕事が好きな人ほど転職して、好んで過酷環境に舞い戻っていきます。

カバさん

ドMか(笑)!

私も、アメリカから台湾に赴任するタイミングで、ビザ取得のために3か月ほど、日本の部署で仕事をしましたが、張り合いゼロ。まあ、その後、台湾で24時間戦闘態勢のストレス地獄に陥ったわけですが(笑)。

燃え尽き症候群

初めての海外駐在は、誰にとっても大きな挑戦です。

不安まみれの赴任初日から、無我夢中で仕事をする1年目。駐在生活を完走しきった時は、自分自身の駐在生活を振り返り、「やり切った感」は相当なものです。

私自身、過酷な台湾駐在が終わった時は、完全に燃え尽きていました。その後、すぐにアメリカに赴任しましたが、最初の1年は全くやる気がでず、完全に流し運転(笑)。

カバさん

ダメじゃん

1年くらい経って、ようやく気持ちをリフレッシュして、真面目に仕事をするようになりました。

私の場合、次の赴任先が再度海外で転職しにくい環境だったので、転職はしませんでしたが、日本だったら、「この会社ではやりきった」と思って転職した可能性は捨てきれません。

海外駐在員が転職に踏み切りやすい理由

海外駐在員が転職に踏み切りやすい理由についても考察してみたいと思います。

赴任中に転職に対する意識が変わる

一昔前と違って、日本も転職も普通になってきましたが、まだまだ終身雇用の考え方も残っていますよね。

一方、アメリカなど一部の海外では転職が当たり前。見送る側も、「次の職場でも頑張ってね!」と好意的に送り出すことも多々あり、海外駐在を経験すると転職に対するネガティブな印象は少なくなります

むしろ、転職を使って「自分が本当にやりたい事」を達成していく同僚の姿を見て「そういう生き方もアリだな」と考える人も多くなります。そして、本帰国時のモヤモヤと相まって、転職。

視野が広がる

海外駐在では、数少ない同地区に住む日本人と深く交流する機会が増えます。日本時代と比べて、圧倒的に他社との交流頻度も高まりますね。

そして、他社の文化や仕事に対しての理解が深まり、「今の会社じゃなくても、自分の力を活かせる」と、実感として感じ、海外で仕事を回せている自信も後押しし、転職に踏み切る。

私の周りで実際に転職した人の事例

それでは、私の周りで実際に転職した人の事例を3つ挙げてみましょう。

財務関係のAさん(管理職)

アメリカで財務関係の部長として働いていたAさんは、日本への本帰国後、すぐに他社に転職。

日本での新しい役割が「人事」だったのですが、自分のやりたい事と一致しておらず、海外で再度働きたいという希望も相まって、他社に転職。今はベトナムで働いています。

開発業務のBさん(管理職)

台湾で新製品開発部の課長として働いていたBさんは、日本に帰国後、半年で他社に転職。

帰国後も。日本で開発業務の担当課長として働いていたものの、お客さんと近いところでガッツリ顧客と組んで開発したいという熱意から退職。今はアメリカで働いています。

製造関係のCさん(一般職)

アメリカでの駐在を終えて、元々所属していた部署に戻ったCさん。アメリカ生活が肌に合っていたのか、何事もきっちりと管理される日本での仕事に嫌気がさし、転職。

彼はその後、外資系企業に転職したものの、反りが合わず、別の日本企業に再転職しています。常に上手くいくわけではないですね。

海外赴任は「選べるキャリア」を広げる武器になる

海外駐在経験を活かして転職している人。

「今の会社でこのまま働き続けるべきか」「転職すべきか」「次も海外に出るか」。どの選択肢をとるにしても、海外駐在で得た経験は確実に“武器”になります。

語学力は、キャリアの“入口”を増やしてくれる

どんな言語であっても、語学力は転職・異動・昇進の場面で確実にプラスに働きます。

私自身は英語と中国語がある程度話せるのですが、試しに転職サイトに登録してみたところ、外資系企業から複数のスカウトが届きました。やはり、語学は「評価されやすいスキル」だと実感しました。

さらに、語学力を証明するためにTOEICなどのスコアを取得しておくと、より説得力が増します。語学は「できるつもり」では伝わらないため、定量的な裏付けがあると強みになります。

異文化対応力=“どこでもやっていける人材”の証明

海外で数年過ごしていたというだけで、それなりの海外耐性があることは証明できます。

また、海外の職場は、まるで別会社のようなもの。異なる価値観・働き方・人間関係の中で結果を出してきたことは、「環境変化に強い人材」だという明確なアピールポイントになります。

私なんて、日本、アメリカ、台湾、アメリカと、4回転職したようなものです。

海外でのマネジメント経験は“希少価値”

異なる文化や価値観を持つメンバーをマネジメントする経験は、グローバル人材としての希少価値を高めてくれます。

実際にやってみると、「文化の違いがあっても意外と人間同士は似ている」と感じることも多いのですが、それでも、実際に異文化環境で部下を育成・評価・指導した経験があるかどうかで、説得力はまったく違います。

グローバル展開を進める企業にとって、海外チームのマネジメントができる人材は今後ますます重宝されるはずです。

まとめ

海外駐在を終えた後のキャリアには、同じ会社での国内勤務・再駐在・転職といった選択肢があります。

中でも、転職を選ぶ人は、総じて海外経験を活かして、より自分らしい道を模索しています。

まさに、帰任はゴールではなく、新たなキャリアを切り拓くスタート地点

私も、いつか来るであろう帰任に向けて、自分を見つめなおし、進むべき道を定めていきたいと思っています。

では、また。

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