【経験者が語る】マリオットのアンバサダーエリートになる価値はあるのか？

こんにちは、みみたまボーイです。

アメリカ駐在員になって、はや５年。

最近、出張が多すぎて、ついにマリオットホテルの最上級会員である「アンバサダーエリート」になってしまいました。

年間100泊＋23,000ドル使用という、とてつもなく高いハードルを乗り越え到達したアンバサダー。

ここまで到達できる人は、結構少ないのではないでしょうか。

そんな多くの人にとって未踏の地である「アンバサダーエリート」。

• アンバサダーは、どんな特典を受けられるの？
• 毎回スイートルームなの？
• アンバサダーになる意味あるの？

今回は、そんな疑問に、実際にアンバサダーを体験した私が、本音で回答していきます。

では、いってみましょう。

アンバサダーになる価値はある？

この章では「アンバサダーエリートになる価値はあるのか？」という根本的な問いに、率直に回答します。

そして、アンバサダーエリートになるためのハードルの高さもあわせてご覧ください。

無理してなる必要は無い

まず、最初に「アンバサダーエリートになる価値はあるのか？」という問いに明確に回答してみましょう。

私の回答は…

要は、「無理してアンバサダーになる必要は無い」というのが率直な感想。

誤解の無いように書いておきますが、アンバサダーは、他のステータスとは明らかに違う扱いを受ける事ができます。

ひとつ下のチタンエリート（年間75泊で達成）と比べても、明らかに別格の扱い。

チタンには無い、以下のメリットがあります。

上記に加え、チェックイン時にスタッフも「あ、アンバサダーだ！」と気付いた段階で、いつも以上に丁寧に対応して貰えたりします。

そんなわけで、アンバサダーまで、あと３泊とか達成目前なら、一度は達成してください。

ただ、達成ハードルが非常に高いので、アンバサダーになる為に、無駄に何十泊もするのはお薦めしません。

と、言うか、年間100泊するだけで大変ですが、もっと大変なのは23,000ドルもマリオットで消費する事でしょう。

１ドル150円で日本円に換算すると345万円もマリオットだけで使わないといけません。

しかも、税抜きで23,000ドルという事は、税金含めた実質支払額でいったら400万コース。

私も出張で使いまくったから到達しただけで、個人での到達は夢のまた夢。

個人で400万円も使ってエリートを目指す必要があるのか…と言われると、「無理はするな」と言うのが、私の正直な感想(笑)。

達成の最大のハードルは金額！

アンバサダーエリート達成の最大のハードルは明らかに「金額」です。

当然、年間100泊もマリオットに泊まるだけで相当に大変ですが、23,000ドルも使用するのは、本当に厳しい。

年間100泊は、マリオットのクレジットカードがあれば最大25泊の宿泊実績付与されますし、宿泊実績２倍キャンペーン時に泊まれば、意外といける。

ただ、23,000ドルは、上記宿泊実績付与等の裏技も無いため、非常に辛い。

アメリカでマリオットの宿泊料金は一泊250ドルく、一見すると100泊で23,000ドルに到達しそうですが、23,000ドルには税金分を含んでくれないので、、安いマリオットホテルに100泊しても到達しません（Fairfieldに100泊とかでは無理）。

リッツカールトン等の高級ホテルにばかり100泊すれば到達するでしょうが…

ちなみに、私が到達した時は176泊で24,000ドルとギリギリ到達でした（12月中旬にギリギリ金額を達成）。

ちなみに、今年は半年経過時点で8,000ドルしか使っていないので、アンバサダーは無理かもしれません。

アンバサダー到達の感動の瞬間

アンバサダーエリートを達成すると、マリオットのアプリ上で花吹雪が舞い降ります。

二度と見れないかもしれないので、スクリーンショットを取ってみました。

↓こんな感じです↓

あと一歩でアンバサダー到達できる方、がんばってください！

アンバサダーエリートのメリット

無理してなる必要はないアンバサダーエリートですが、アンバサダーになれば素晴らしい特典が得られるのも、また事実です。

この章では、私がアンバサダーになって良かった事を書き連ねていきます。

アンバサダーの特典をおさらい

アンバサダーエリートの特典は以下の通り。

良かった特典ランキング

数あるアンバサダーエリートの特典の中で、私が良かったと感じる特典を列記しましょう。

トップ５を挙げましたが、１位のラウンジアクセス、４位のポイント75％アップ、５位のユナイテッドのシルバー会員はチタンエリートでも得る事ができます。

そういう意味では、アンバサダーだけが得られる特典は「YOUR 24」と「アンバサダーサービス」の２つです。

一見、チタンとそれほど差が無いように思えますが、いつでもチェックイン・アウトできる「YOUR 24」は使い倒せば相当便利です。

また、「アンバサダーサービス」も、予約だけでなく、様々な要求に対応してくれるので、こちらもイザという時に重宝します。

それでは、私が「YOUR 24」と「アンバサダーサービス」を使った実例を紹介しましょう。

YOUR 24で朝９時チェックイン、夕方３時チェックアウト

家族でニューヨークに遊びに行った際、深夜フライトで朝８時到着でした。

機内でしっかり寝れない可能性もありますし、すぐにシャワーに入りたかったので、事前にアンバサダーデスクにメールして「朝９時チェックイン、夕方３時チェックアウト」をお願いしてみました。

↓こんな感じで依頼して、OKの返事を得ました↓

出張等で、早朝からチェックインしたい事がよくあるので、Your24はマジで便利。

早めにチェックインすれば、ラウンジもずっと使いたい放題。

アンバサダーサービスの対応力が凄い

アンバサダーサービスはYOUR 24以外の要求も、フレキシブルに対応してくれます。

私が一番お世話になり、助かったのが「キャンセル料免除の交渉」。

じつは、一度だけアリゾナ行きの飛行機が雪でキャンセルになり、予定していたホテルに泊まれなくなった事がありました。

その際、直前キャンセルという事で、規定に従い、ホテルから1,000ドルほどのキャンセル料の請求あり。

仕方無い事なのですが、1,000ドルは大ダメージなので「雪でフライト欠航という不可抗力なので、免除にならないですかね？」と、ダメもとでアンバサダーサービスに相談したところ…

すぐにホテルと交渉してくれ、キャンセル料完全免除という大仕事をやってのけてくれました。

この交渉は個人では無理だっただろうな、と感じています。

↓こんな感じです↓

ウェルカムギフトをもらえる

これは、それほど凄い特典では無いですが、チェックインの時にギフトを貰えることがあります。

特典に書いてある「選択できるウェルカムギフト」とは別のものです。

ただ、毎回貰えるわけではなく、私の肌感覚ではチェックイン時に50％くらいの確率で貰えるシロモノで、ホテルの厚意なのだた思います。

ギフトは、飲み物＋スナックだったり、チョコレートだったりと色々です。

私がもらったギフトの一例を参考までに載せておきます。

アンバサダー到達のコツ

これまで述べてきたように、アンバサダーエリート達成には「宿泊数」と「金額」の２つのハードルを越えなければいけません。

それぞれ、コツをご紹介しましょう。

100泊達成のコツ

「泊まるだけなのにコツなんてあるのか…」と、思うでしょうが、いくつか小技があります。

まず、マリオットに年間10泊以上するなら、マリオットのクレジットカードを作った方が良いです。

マリオットクレジットカードはホテルで使えば驚異の還元率15％超え（→アメリカ最強。マリオットクレジットカード）。

また、エリート資格達成も楽になります。

と、言うのも、マリオットのクレジットカードを作ると自動で一定数の宿泊実績が付与されるからです。

例えば、私が一番お勧めするMarriott Bonvoy Boundlessの場合、クレジットカードを保有しているだけで15泊の宿泊実績が付与されます。

友人の紹介でカードを作ると３泊の無料宿泊権利（たまに５泊）が付くので、25泊で達成できるゴールドは目の前。

じつは、プラチナエリート（50泊）は割とすぐに達成可能。

アンバサダーの100泊には、ほど遠いものの、クレジットカードで15泊分稼げれば、あとは実質85泊すれば良いだけ。

次に、例年、４月～６月あたりに宿泊が実績２倍になる期間があります（確定では無いですが、ほぼ毎年ある）。

１泊で２泊分の宿泊実績が付くため、この期間に40泊くらいすると80泊分の宿泊実績となり、アンバサダー達成。

もちろん、それほど簡単では無いのですが、上で書いた小技を活用する事で、本当に100泊する必要はありません。

金額達成のコツ

100泊もソコソコ難しいのですが、最難関は明らかに金額です。

税金抜きで、マリオットだけで23,000ドルは相当なハードルの高さです。

こればっかりは、コツも何も、本当に23,000ドル使用するしかありません。

私が感じる唯一のコツは…「全て部屋付けにする」。

• レストランで食べたら、部屋付け。
• クリーニングとか頼んでも、部屋付け。
• 会議室とか使っても、部屋付け。

同僚と一緒に泊まったら、自分が代表して払って、全て部屋付けで処理するなど、涙ぐましい努力を重ねる必要があります。

ちなみに、私がアンバサダーを達成した時は、11月の段階で21,000ドル付近で、最後は無駄にホテルのレストランで食べて、部屋付けにしてギリギリ金額の基準を越えました。

一番コスパが良いエリート資格はどれ？

この章ではマリオットの全てのエリート資格を経験してきた私が、各エリート資格を吟味し、一番コスパが良いエリート資格を紹介します。

ゴールドとプラチナの間の壁

まず、ゴールドとプラチナの間には山よりも高い壁があります。

ゴールドの魅力はポイントが25％加算されるくらいで、あとはどうでも良いような特典です。

特典一覧に「エンハンスルームへのアップグレード」と書いてありますが、微妙に広い部屋になるだけでしょう。

一方、プラチナ以上は「ラウンジ」が使えて「朝食無料」も付いてきて、これはデカい。

特にラウンジにより、朝食、夕食共に無料、ドリンクいつでも飲み放題の快適ホテルライフが確定します。

また、一応スイートルームへのアップグレードのチャンスもあります（ほぼ、無いが）。

よって、せっかくマリオットのエリート資格を得るなら、プラチナ以上を目指すべきです。

チタン vs プラチナ

アンバサダーはあまりのハードルの高さに「なれたら、なったら？」という感じなので、現実的なチタンとプラチナを比較してみましょう。

チタンとプラチナの大きな違いは２つ。

この2点の内、部屋のアップグレード率は、私の肌感覚ではチタンの方が明らかに高い。

ただ、…結局、スイートまでのアップグレードはチタンでも稀で、正直、スイート以外のアップグレードは「ちょっと広い」ていどなので、あまり魅力がありません。

そういう意味ではチタンとプラチナで大きな差は感じませんね。

ポイント付与率が25％違うのは、年間75泊以上するとなると地味に大きな違いを生みますが、そのためだけにチタンになる必要は無いでしょう。

そういう意味では、コスパを考えた一番のおすすめはプラチナエリートです。

プラチナエリートは割と簡単になれる

一番おすすめのプラチナの達成基準は年間50泊。

50泊は、一見難しそうに感じますが、上述したクレジットカードの宿泊実績付与や宿泊実績２倍期間を使えば、割と簡単です。

なにより、アンバサダーのように金額の基準が無くて、本当に達成しやすい。

マリオットカードは紹介ボーナスも凄まじいので、それなりに出張がある人なら作っておいて損は無いです。

私のお薦めは年会費と特典のバランスが最高のBoundlessですね。

	発行元	年会費	通常紹介ボーナス	過去最高ボーナス	条件
Bold	Chase	無料	30,000 Points	60,000 Points	3カ月以内に$1,000使用
Boundless	Chase	95ドル	3 Free Night (Max 50,000×3)	100,000 Points or 5 Free Night (Max 50,000×5)	3カ月以内に$3,000使用
Bountiful	Chase	250ドル	85,000 Points	125,000 Points	3カ月以内に$4,000使用
Bevy	AMEX	250ドル	85,000 Points	125,000 Points	6カ月以内に$5,000使用
Brilliant	AMEX	650ドル	95,000 Points	185,000 Points	6カ月以内に$6,000使用
Business	AMEX	125ドル	3 Free Night (Max 50,000×3)	100,000 Points or 5 Free Night (Max 50,000×5)	6カ月以内に$6,000使用

まとめ

今回はマリオット最上級資格「アンバサダー」を経験した私が、「アンバサダーになる意味があるのか」という禁断のテーマについて率直な意見を書いてみました。

アンバサダーは、まさに異次元のエリート資格。

ただ、本当にハードルが高いので「なれたら、なろう」くらいの気持ちで気負わず狙うくらいがおススメです。

でも、プラチナエリートは、本当に難易度と特典のバランスが良いので、ぜひ狙ってください。

プラチナになると、ホテルライフが一段上がるのを実感できると思います。

では、また。