こんにちは、みみたまボーイです。
アメリカ、台湾で海外駐在を続けて、丸8年を迎えました。
「人生の中で短期間だけ海外で仕事をするのもいいかな」
そんな気持ちでスタートした海外生活ですが、気付けば人生の20%を海外で過ごしています。
アメリカで1年、台湾4年半、そして再度アメリカ3年半というキャリア。
最後のアメリカ3年半の内、直近の1年半は別の会社で働いています。
今回は、そんな駐在員として酸いも甘いも経験してきた私が選ぶ、「海外赴任する前に読んでおきたい本」。
昔読んだ本も、今回の記事を書くに当たって、改めて読み直してみました。
海外駐在経験が豊富になった今だからわかる、本音レビューをご覧ください。
では、いってみましょう。
これまで読んだ海外駐在に関する本
まずは、これまで読んできた海外駐在員に向けた本をまとめてみます。
今回はこの中からの厳選です。
- 日本人が海外で最高の仕事をする方法
- 海外で結果を出す人は「異文化」を言い訳にしない
- グローバルジャパニーズ
- 海外に飛び出す前に知っておきたかったこと
- 海外勤務 決まったらすぐ読む本
その他、「アメリカ生活」に関する本も色々と読んでいるのですが、今回は「海外で仕事をする」ことに特化して選びました。
アメリカ生活についての本はこの記事を読んでみてください。
海外赴任する前に読んでおきたい本
私が読んだ中で「これは、是非、読んでもらいたい…」という本を選んでみました。
これから海外赴任となるあなたの参考になれば嬉しいです。
1位:日本人が海外で最高の仕事をする方法
この本は圧倒的に1位です。
著者の糸木さんは海外生活20年、9カ国に海外赴任。
現場も社長も経験した経験を余すことなく、この本に詰め込んでくださっています。
糸木さんに比べたら私の海外経験は足元にも及びませんが、この本に書いてあることは、いつの時代であっても不変の指針だろうと思います。
つまり、「最後は人」という事。
海外赴任ともなると、最初は「海外の新しい職場で信頼を得るにはどうすればいいのか」と考えると思います。
私もそうでした。
そして、ひとつ、私も陥った事のある「駐在員の宿命、かつ、それゆえに陥りやすい甘え」をご紹介します。
それは、「いつかは日本に帰る」という事実。
海外赴任って、決して楽ではありません。
最初は意気揚々と赴任しても、新しい職場、更に言葉も通じない中で心が折られる事も多々あります。
というか、心が折られてばっかりです。毎日バキバキに折られるでしょう。
そんな時、「どうせ、そのうち日本に帰るし」という気持ちが心を占拠し、「自分の在任期間だけ凌げればいいか」と甘えが生じます。
しかし、現地社員も相手が本気かどうかは、しっかり見ています。
そんな腰掛の気持ちで現地社員との信頼関係が得られるでしょうか?
この本では糸木さんが、どのような気持ちで赴任先での仕事に取り組んでいたか、成功だけでなく失敗事例も含めて書かれています。
海外駐在生活が長くなってきた事もあるのか、自分の事のように読み進め、苦労の後に成功した章を読み切った時には泣いていました。
駐在生活をスタートするに当たって、色々な不安があるでしょう。
でも、不変な事、見失ってはいけない大事な事って何でしょうか?
それを教えてくれる本です。
これから海外赴任される方だけでなく、海外赴任中で悩みを抱えている人にも、ぜひ読んでもらいたいですね。
2位:海外で結果を出す人は「異文化」を言い訳にしない
この本は「異文化とは?」について、冷静に捉えさせてくれる本です。
私はアメリカ、台湾の2か国(日本を入れて3か国)の事情しか知らないのですが、今のところ、それほど「異文化」で困った事がありません。
しかし、巷ではよく「異文化」について語られており、ちょっと違和感を感じていました。
ご存じのように、海外では苦労の連続です(特に赴任初期は)。
そんなとき、「この国では○○だから」といった「異文化」という理由を使って、努力をやめてしまっていませんか?
という、ある意味では駐在員が触れられたくないかもしれない確信を付くのが、この本。
「ビジネス上の問題を、異文化の問題に取り違えてしまう」という、知らないとついつい陥りがちな点について、しっかりと書かれていて、赴任前に知っておくといいだろうな、と感じます。
そして、グローバルに活躍するため肝として「いかに個人としての関係が作れるか」に焦点が当てられているのは、「日本人が海外で最高の仕事をする方法」と同じですね。
3位:グローバルジャパニーズ
1位、2位に挙げた本は、割と大きな視点で心構えを説いている部分が多いのに対して、「グローバルジャパニーズ」は実務で使えるノウハウが載っています。
「赴任前に自分の強みを整理しておく」、「初日に面談の日程を決める」など、より実践的なテクニックが学べる本です。
とはいえ、テクニックだけに特化しているわけでもありません。
本書に書いてある
- 三流の駐在員は成果を残す
- 二流の駐在員は組織・仕組みを残す
- 一流の駐在員は人を残す
という部分で、ハッとさせられました。
「異文化の中で母国語でない言葉を使っての仕事など、ハンディキャップはあれど、それを割引いても成果すら出せない駐在員は三流にもなれない」と、愛のある厳しいコメントで、気合を入れてくれます。
「仕事ができるから駐在員になってる、会社の期待の更に上をいけ」という事でしょうね。
また、「海外赴任=グローバル=日本人らしさを失いがち」となりがちなのですが、「日本人としての核を持ちながら、世界中の人と一緒に協業できる人」というのは、その通りだなと思いました。
その他、2冊
せっかくなので、残りの2冊も簡単にレビューしておきます。
海外に飛び出す前に知っておきたかったこと
企業の話だったので、海外赴任とは少し勝手が違いますが、読みやすくて面白かったです。
海外赴任の心構えとは違いますが、「英語ができるようならない理由(できるようになる方法)」について書かれていた章は説得力がありました。
Kindle unlimitedでタダで読めるので、興味があれば読んでみてください。
海外勤務 決まったらすぐ読む本
海外市場における新事業戦略を企画遂行、継続遂行するためのグローバル人事組織立案に携わった経験を元に書いてある本。
本のタイトルを見て読んでみたものの、私、バリバリの製造業の現場なので、あまり実感を持って読めませんでした(笑)。
まとめ
今回は海外駐在員として長らく生活してきた私が選ぶ「海外赴任する前に読んでおきたい本」を紹介しました。
海外赴任は大きなチャレンジで苦労も多いのですが、その分、やり遂げた時の喜びはひとしお。
私もまだまだ海外生活が続きそうですが、気合を入れ直して頑張りたいと思います。
では、また。
10年前、右も左もわからぬ若造が、アメリカにやってきました。スムーズな生活立ち上げには程遠く、つまづきの連続、いや…全ての落とし穴に落ちた気もします。
しかし、失敗は隠せば汚点。共有すれば財産。
そんな思いで書いたこの体験談。これからアメリカで新たな挑戦の旅に出る、あなたのお役に立てれば、私はとても嬉しいです。
はじめてのアメリカ駐在 [たくみ]
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