こんにちは、みみたまボーイです。
みなさん、「赤毛のアン」はご存じでしょうか?
英語タイトルは Anne of Green Gables。カナダ・プリンスエドワード島を舞台にした、世界中で愛される名作です。
じつは我が家、妻も子どもも赤毛のアンの大ファン。アメリカ駐在になってからというもの、「せっかく北米にいるなら、赤毛のアンの舞台・プリンスエドワード島に行きたい!」と熱烈なリクエストが飛んできました。
とはいえ、私はこれまでの人生で一度も赤毛のアンに触れたことがありません。
ライオンさん全く興味がない(笑)
そんな私ですが、妻からの強烈なプレッシャーに耐え切れず、ついにプリンスエドワード島へ行くことに!
行くと決めたら、どうせなら自分も楽しみたい!と調べてみると、島はロブスターやオイスターなど海鮮グルメの宝庫。さらに、秋の紅葉が美しく、自然もたっぷり。これは期待できそうです。
ライオンさんいいね!
そして出発直前、仕方なく(?)赤毛のアンの動画を見て、気分を高める努力もしてみました。
そんなわけで今回は、赤毛のアンにそこまで愛着のない私と、熱烈ファンの家族が訪れたプリンスエドワード島の旅行記。
文学とグルメ、そして家族の温度差が織りなす、ちょっと不思議な旅の記録です。
それでは、早速いってみましょう!
プリンスエドワード島3泊4日│旅程とポイント

この章では、我が家の旅の流れをざっくりご紹介しつつ、「ここは気をつけた方がいいかも!」というポイントもまとめてみました。
我が家の実際の旅程:3泊4日で巡ったプリンスエドワード島の旅
まずは、私の旅程を書いてみます。3泊4日ですが、実際には初日は深夜便なので5日間の旅行です。
- 初日(移動日)
ポートランドから深夜便でプリンスエドワード島へ。2回も乗り継ぎがあり、疲れる。 - 二日目(実質的な初日)
昼頃にシャーロットタウン到着。人気のアイスクリーム店「Cows」でひと休み。夜はロブスターを堪能。 - 三日目
赤毛のアンの舞台を巡る一日。グリーン・ゲイブルズ・ハウスなど、物語の世界に触れるスポットを訪問。 - 四日目
紅葉や海岸線など、プリンスエドワード島の自然を満喫しつつ、アン関連のスポットを少しだけ巡る。 - 五日目(帰宅日)
長時間のフライトで帰路へ。ほぼ移動のみ。
実際に行って感じるプリンスエドワード島旅行のコツ
旅行計画を立てているとき、「プリンスエドワード島は赤毛のアン以外何もない」という記事を目にして、正直3泊は長すぎるかも…と不安に思っていました。
でも、実際に訪れてみると、自然の美しさと海鮮グルメの豊かさに驚き、3泊4日で「ちょうどいい」と感じました。特に秋は紅葉が美しく、島の空気そのものが心地よいです。
また、赤毛のアン関連の施設―「Green Gables Heritage Place」や「Anne of Green Gables Museum」など―は、じっくり回るとそれだけで丸1日かかるので、アンの世界とグルメを楽しみたい方は最低でも2日間の滞在がおすすめ。
あと、カナダに渡航する際は電子渡航認証(ETA)の申請が必要です。オンラインで簡単に申請できますが、渡航前に必ず取得しておくことを忘れずに。
赤毛のアンの世界を歩く

この章では、プリンスエドワード島で実際に歩いた“赤毛のアン”の世界について、率直な感想を交えながらご紹介していきます。
Green Gables Heritage Place(アンの家やお化けの森)

我が家がまず訪れたのは、プリンスエドワード島の赤毛のアン関連施設の中でも最も有名な観光スポット、Green Gables Heritage Place。
ここは、物語の舞台「グリーン・ゲイブルズの家」を再現した施設で、アンファンならずとも一度は訪れたい場所。赤毛のアンの聖地巡礼の中心地とも言えるでしょう。
- アンの家
- お化けの森(Haunted Wood)
- 恋人の小径(Lover’s lane)
我が家はこの施設だけで約2時間滞在しました。お化けの森と恋人の小径はそれぞれ短めのトレイルですが、両方歩くと意外と時間がかかります。
施設に入ると、まずは入り口横のギフトショップにテンションが上がる妻と子どもたち。
ライオンさんいや、家を見に行けよ…
その後、アンの家を見つけてさらに興奮。これは赤毛のアンにそれほど愛着がない私でも、「おぉ、アニメで見た通り!」とちょっと感動しました。

アンの部屋もアニメで見た通りです。

家の前からお化けの森を歩いていくと、モンゴメリーパークに到着。そこにはルーシー・モード・モンゴメリの銅像があり、物語の背景に触れることができます。

最後は恋人の小径を歩き、再びギフトショップでお土産を購入。家族は大満足の様子でした。
ちなみに私にとっては、「お化けの小道」と「恋人の小径」は…正直、同じに見えました(笑)。でも、ファンにはちゃんと違って見えるようです。
なお、Green Gables Heritage Placeの後に、隣のAvonlea Villageで昼ご飯を食べようと思っていたのですが、残念ながらシーズンオフでレストランは空いておらず(6月〜9月中旬しかあいてないらしい)。
ギフトショップでアンのマーク入り「Raspberry Cordial」を飲んで空腹をしのぐことに(笑)。

Canada Post(アンの切手が買える)

Green Gables Heritage placeの隣にあるのが、Canada post。
ここでは「赤毛のアン」の特別消印を押して手紙を出すことができます…が、私が訪問した時は、なんとカナダポストの従業員がストライキ中で、手紙の受け取り、発送業務をやっておらず。
ライオンさん運が悪い!
ただ、「赤毛のアン」の消印はその場で紙に押してくれたので、それを記念にもらって帰りました。

ちなみに、「赤毛のアン」の切手も売っており、購入したかったのですが「現金」でしか買えないと言われ、カナダドルを持ち合わせていなかった我が家は断念。
Anne of Green Gables Museum周辺(輝く湖水など)

Green Gables Heritage Placeの後、次の目的地「Anne of Green Gables Museum」に向かう途中で、作者のモンゴメリさんの生家「Lucy Maud Montgomery Birthplace」に立ち寄りました。
入ろうかとも思ったのですが、大人7ドルの入場料を見て、我が家はそっと引き返しました(笑)。
そして、「Anne of Green Gables Museum」に到着。じつは、ここに行く前は「Green Gables Heritage Place」と同じくらいのメインスポットなのかと思っていたのですが、正直、そこまで見るものはありません。
この施設は、モンゴメリの叔母アニー・キャンベルの家(通称Silver Bush)で、モンゴメリが1911年に結婚式を挙げた場所として知られています。
ライオンさんふーん
とはいえ、敷地の目の前には、「輝く湖水(Lake of Shining Waters)」と呼んだキャンベルズ池が広がっていて、ファンにとっては外せない聖地のひとつ。

ライオンさんただの湖だが(笑)
館内には、モンゴメリの私物や手紙、結婚式で使われたオルガンなどが展示されていて、作者の人生に触れる場所という印象です。アンの家ではなく、モンゴメリ自身の物語を感じる場所ですね。
ちなみに、敷地内ではMatthew’s Carriage Rides(マシューの馬車体験)というアクティビティもあり、別料金で乗ることができます。

「アンがマシューと初めて出会ったあの馬車…!」と期待していたのですが、実際には馬ではなくトラクターが引いていたので、我が家はここでもそっと引き返しました(笑)。
駅舎のモデル地(Elmira Railway Stationなど)
アン関連施設として我が家が最後に訪れたのは、アンとマシューが初めて出会った駅「Bright River Station」のモデル地。
『赤毛のアン』の冒頭で描かれるこの駅は、物語の中でも印象的なシーンのひとつ。ファンにとっては聖地巡礼の重要ポイントですが、実はこの駅、架空の場所なんです。
そこで我が家は、「Bright River Stationのモデル」とされる場所を訪れてみることに。
調べてみると、モデル地には主に2つの説があります:
- Kensington Station(ケンジントン駅)
→ 地理的にAvonlea(Cavendish)に近く、物語の設定に合致するモデル地として有力。 - Elmira Railway Station(エルマイラ駅)
→ 現在はElmira Railway Museumとして保存されており、アニメ版『赤毛のアン』の雰囲気に近い外観が特徴。
両方行ってみましたが、Kensington StationはPubになっていました。

Elmira Railway Stationはミュージアムになっています。

Elmira Railway Stationの方がアニメで見た「Bright River Station」に近かったので、ここが「Bright River Station」と、思い込むことにしました(笑)。
その他の観光地と島の魅力(自然、グルメ)

「赤毛のアン」を目的に訪れたプリンスエドワード島ですが、実際に訪れてみると自然が美しく、またシーフードが絶品でした。
降り立つ前から心奪われたプリンスエドワード島の紅葉

プリンスエドワード島に飛行機で降り立つときに上空から見た紅葉に染まる姿が、とても美しく心奪われました。
また、島内でも、自然あふれるプリンスエドワード島の中を紅葉した木々に囲まれながらのドライブは最高。
あまりに奇麗なので、ホテルのスタッフに紅葉のきれいなショートトレイル(Mooney’s pond)を教えてもらい、家族でハイキング。
紅葉が湖面に映り込み、その美しさに心が洗われたような気持になりましたね。
毎日食べた生ガキと、絶品ロブスター

プリンスエドワード島には、生ガキが食べれるレストランがあちこちにあり、私、滞在期間中ずっと生ガキを食べていました。
私が実際に訪れたレストランを3つ紹介します。どのレストランも美味しく、外れなし。
Lobster On The Wharf Restaurant(シャーロットタウン)
ロブスターが食べたくて訪れたのが「Lobster On The Wharf Restaurant」。
ロブスターがMarket Price(時価)で、ドキドキしながらオーダーしました(笑)。

Sea Rocket Oyster House(シャーロットタウン)
生ガキが食べたくなって行ったのが「Sea Rocket Oyster House」。産地ごとに分けられた生ガキを食べ比べ。

ライオンさんたまりませんなぁ
Blue Mussel Cafe(Green gables heritage place周辺)
Green Gables Heritage Place周辺で食べたのがBlue Mussel Cafe。
ここは「店名にもなっているムール貝でしょ!」ということで、頼んだらボウル一杯のムール貝がやってきました。

なお、近くには「赤毛のアン」に出てくるホワイトサンズホテルのモデルとなった、Dalvay by the seaがあります。

世界一おいしいアイスクリーム屋「COWS」

プリンスエドワード島には世界一おいしいアイスクリームや「Cows」もあります。
“世界一”って言われたら食べるしかないでしょ…ってことで、我が家もCOWSでアイスを堪能。「世界一」かどうかはさておき、濃厚だけどしつこくなく、おいしく頂きました。
まとめ│プリンスエドワード島は行く価値あり
今回は家族の強い希望で行ったプリンスエドワード島の旅行記でした。
「赤毛のアン」ファンはもちろん、それほどでもない私でも島の自然、シーフードに癒され、まさに最高の休暇。
特に、紅葉の中にいると、時間がゆっくり流れているように感じ、日常の忙しさを完全に忘れていました。
それでは、また。



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