こんにちは、みみたまボーイです。
アメリカ生活も、早くも5年。
赴任直後はサッパリだった英語も、さすがに5年もいればソコソコ喋れるようになってきます。
しかし、そんな私、今でも週末を挟むと「英語が聞き取り難いな」と感じたりします。
週末は家族と過ごす時間が多く、脳みそが日本語モードになってるんでしょうね…。
月曜、全然ダメ
そんな悩みを解消すべく、先日、週末にYoutubeを見ながらシャドーイングをしていました。
すると、妻が「週末なのに何やってるの?」と聞くので、「月曜日、英語が聞き取り難いから、日本語モードからの脱却」と素直に回答したところ…
月曜、全然ダメ
なんと、隣で聞いていた娘が激しく同意してくるではありませんか。
お前もか!
月曜日に英語が話せない憂鬱は老若男女問わない事が判明!
そんなわけで、今回は現役駐在員でも悩む「月曜、英語聞き取れない」問題の解決策について書いていきたいと思います。
では、いってみましょう。
月曜は鬼門!英語が聞き取れなくなる理由
まず、月曜日に英語が聞き取り難くなる現象=正確には「数日間、英語を話さないだけで英語が聞き取り難く感じる現象」は、駐在員はよく経験するものです。
冒頭分では娘の例を挙げましたが、同じような話を駐在員仲間にしたところ、多くの人が同じ感覚を持っていました。
万人に共通
そんなわけで、この章では月曜日に英語が聞き取り難くなる原因を考察してみましょう。
脳の言語処理の適応性
人間の脳は凄いもので、使用頻度の高い言語の処理能力を高める仕組みを持っています。
つまり、平日は仕事で英語を頻繁に使うため、脳の中の言語処理に関する領域が英語モードで動いていて、英語の音声や文法構造に敏感になっています。
しかし、週末に日本語中心の生活を送ると、脳は完全に日本語モードに切り替わり。
このような短期間の言語使用頻度の変化が、週末明けの英語聞き取り能力に一時的な困難さを生み出しているわけです。
じゃあ、逆に、週末に日本語を話す時に、なぜ何も苦痛を感じないのかと言うと…
母国語だから(笑)!
幼少期から長期的に使っている母国語は脳の深いレベルで神経回路が形成されており、感覚的な「自動化」が進んでおり、使用頻度に関わらず、スムーズに処理可能だそうです。
つまり、私の英語は、まだまだ改善の余地があるという事ですね(笑)。
まだまだかー
母国語と同じレベルで脳の神経回路が構成される日が来るとは全く思えませんが、もっと英語に浸っていくしかないんでしょうね。
言語スイッチングコスト
言語を切り替える際、脳内では「言語スイッチ」と呼ばれるプロセスが働きます。
特に、英語と日本語といった大きく異なる言語の場合、文法構造に再順応するためのエネルギーが必要。
つまり、英語の音の認識や意味の理解を効率化する神経を活性化するために時間を要するわけです。
どれくらい時間を要するかは英語の習得度合いによるのですが、私の場合、30分~1時間くらいでエンジンがかかってきます。
再順応に影響しそうな要因は以下の2つ。
- 英語の習熟度
- 週末の日本語使用量
まず、英語の習熟度は「脳の言語処理の適応性」で書いた通り、非常に重要な要因でしょう。
その次に、「週末の日本語使用量」も影響していると感じます。
家族がいると週末は日本語のシャワーを浴びているようなものですが、家族が日本に一時帰国している時など、ひとりで過ごした週末明けの月曜日は、比較的スムーズに英語に再順応できるからです。
つまり、英語も日本語もあまり使わなければ、月曜日でも大丈夫!
友達いないのか…
ほっといてくれ(笑)
聴覚系の一時的なバイアス
英語を勉強していると気づく人も多いと思いますが、日本語と英語ではアクセントのパターンが大きく異なります。
日本語は、どちらかと言うと一定のリズムを持つ音で成り立っている言語ですが、英語は強弱をハッキリとさせるタイプの言語。
週末に日本語を聞く時間が長くなると、聴覚系が日本語のリズムに慣れ、月曜日には英語のリズムにスムーズに再適用できなかったりもします。
月曜に英語が聞き取れず困る事
月曜日に英語が聞き取れない事で、どのような事態に陥るか実体験をベースに書いてみましょう。
- 月曜が嫌いになる
- 時間の無駄が激しい
- 精神的ダメージがデカい
月曜日が嫌いになる
ただでさえ、仕事始まりで嫌いな月曜日。
それに加えて、「月曜日は英語が聞き取り難い」という印象を持ってしまうと、出社拒否レベルで月曜日が嫌いになります。
まさに私の状態(笑)
5年もアメリカ駐在をしている私でさえ月曜日に憂鬱を感じているので、99%を越える駐在員が同じ憂鬱を抱えていると信じています。
時間の無駄が激しい
週のスタートである月曜日。
言語に憂鬱を抱えない現地アメリカ人は、週末でリフレッシュする事もあるのか、月曜日に多くのミーティングを入れがちです。
こっちは再適応に時間が必要な事も知らずに気楽なものです(笑)。
仕方ないので参加するものの、最初の30分くらいは何を言ってるのかサッパリわからず。
やべー、わかんねー
わかったフリをしながら聞き続ける事、1時間。
よくわからなかったところを、ミーティング後に聞く始末。
時間の無駄でしかありません(笑)。
精神的ダメージがデカい
月曜に英語が聞き取れなくて発生する一番のデメリットは、精神的ダメージを受けるところでしょう。
「5年も駐在してるのに、未だに月曜に英語が聞き取れないなんて、自分は何てダメなんだ…」
そんな感じで、週の初めから凹みます。
英語の勉強なんて、凹みの連続で慣れているとはいえ、気持ちの切り替えには時間がかかるものです。
私の場合、だいたい月曜日は凹みに凹み、火曜日から気分一新で頑張る感じですね。
週末を挟んでも英語が聞き取れるための工夫
いつまでも月曜日が憂鬱なのも嫌なので、週末を挟んでも英語が聞き取れる工夫を書いてみます。
週末も英語を取り入れる
まず、当たり前ですが、週末だからといって「日本語漬けにならない」。
短時間でも良いので、英語のYoutubeを見たり、オンライン英会話をしたりして、英語モードを完全オフにしないようにしましょう。
とはいえ、週末まで英語を聞く気力が湧かないのは、当然です。
同じ気持ち
ただ、これをする事で月曜日の英語への再順応スピードは格段に変わるのも、また事実。
私は現実逃避を兼ねて、次の長期休暇で行く観光地の紹介などをYoutubeで見たりしていますね。
今度、Big surにドライブに行こうと思っているので、こういう動画を見てリラックスしています↓
仕事、したくない!
月曜朝に英語でウォームアップ
月曜の朝に30分ほど英語のリスニング、スピーキングをすると、格段に英語の戻りが早いです。
私は5分ほどの短い文章のシャドーイングをしたりしています。
単に聞くだけのリスニングよりも脳の多くの領域を活性化するため、英語の再順応により効果的だと感じています。
シャドーイングでは、聞く+話す+リズムの再順応が同時に行えます。
単に聞くだけのリスニングではこれらの要素が不十分であり、特に「音を再現する」スピーキングに必要な筋肉や神経の活性化が起きません。
適当にYoutubeで動画を探してシャドーイングするくらいでも、結構違います。
私は5分くらいで、サクッとこんなのを聞いて、勝手にシャドーイングしていますね↓
言語スイッチングに慣れる訓練
最後に、私より英語が遥かにできる人から頂いたアドバイスを書いておきます。
交互シャドーイング
何それ?
彼曰く、日本語と英語を短時間で交互に使う練習を日常的に行うと、言語切り替えの負担を軽減できるそうです。
そして、そのために彼が取り入れているのが、「交互シャドーイング」。
英語の短い音声をシャドーイング→日本語の短い音声をシャドーイング→これを繰り返すことにより、脳に「切り替え負荷」をかけ、切り替え能力を高める…という理論。
スパルタか!
意思の弱い私にはとても無理でしたが、もしできたら、一段上の英語力が手に入れられるはずです(笑)。
まとめ
今回は駐在員の永遠の悩み「月曜、英語聞き取れない」について書いてみました。
同僚の駐在員や娘まで、誰しも同じ悩みを抱えて、それでも頑張っているのがせめてもの励みです。
いつか月曜日を愛せる日が来ることを祈りつつ、日々精進したいと思います。
では、また。
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