こんにちは、みみたまボーイです。
アメリカ西海岸、オレゴン州に住んで早5年。オレゴンの観光地はほぼ制覇し、今回はお隣のワシントン州に攻め込んでみました!
そこで目指したのは、ワシントン州を代表する山「マウントレーニア」。あの森永乳業のカップコーヒー「マウントレーニア」の名前の由来でもある山、と聞いたら、日本人として行かないわけにはいきませんよね。
しかしこの山、冬は雪で閉ざされ、夏の短い間しかハイキングを楽しむことができないなど、事前に知っておくべき注意点がいくつかあります。実は私も、何も考えずに突撃してハイキングもできず、雪を見ただけで帰ってきたという苦い経験が…。
OMG!
そこで今回は、そんなマウントレーニアの魅力と私の失敗談をすべてさらけ出し、これから訪れる人が「行ってよかった!」と思えるよう、アクセスのポイントからおすすめトレイルまで、余すところなくご紹介します。
それでは、さっそくいってみましょう!
活火山!マウントレーニアの概要と行き方(注意点)
それでは、さっそくワシントン州を代表する「マウントレーニア」の概要を紹介します!
高さや火山活動
マウントレーニアは、シアトルの南東に位置しており、高さは約4,392メートル!なだらかな傾斜に見えて、じつは富士山より高い!
毎年何人もの登山家が登頂を試みるものの成功率は50%を切るという厳しい山。
また、現役の活火山でもあり、活動は活発ではありませんが、ひとたび噴火がおきるとシアトルをはじめ周辺の都市に大きな影響を与える事は必至。衝撃のシミュレーションもされています↓
名前の由来
マウントレーニア(Mt. Rainier)の名前の由来は…人の名前。この地域を探検していたジョージ・バンクーバーがスポンサーであるピーター・レイニア提督(Rear Admiral Peter Rainier)に敬意を表して名づけたものです。
一方、先住民族の間で使われていた別の名前もあります。先住民族は、この山を“Tacoma” (または”Tahoma”)と呼んでいました。これは「偉大な雪の山」や「水の母」を意味する言葉だそうです。
現在も「Tacoma」は都市の名前として残っていてシアトル空港も、じつは「Seattle-Tacoma international airport」という名前だったりします。
コーヒーのマウントレーニアとの関係
森永乳業の「マウントレーニア」ですが、シアトル発祥の「持ち歩いて飲むカフェラテ」というスタイルを広めるために、このブランド名がつけられました。
そうです、「シアトル文化」を象徴するアイコンとしてマウントレーニアが採用されたのです。
開発段階では「シアトルコーヒー」や「アメリカンカフェ」といった他の候補名も挙がっていたものの、「マウントレーニア」のほうがブランドとしてのインパクトが強く、「自然と都市文化が融合したイメージ」を伝えやすいという理由で採用されたそうです。
マウントレーニアに行けるのは夏だけ?アクセス方法と注意点
続いて、マウントレーニアへのアクセス方法をご紹介。私は何も考えずに突っ込んで、失敗したことがあるので、しっかり確認していってください(笑)。
入園料は30ドル(車1台)で、他の国立公園と同じく年間パスが使えます。
マウントレーニアを訪れるベストシーズン
マウントレーニアのベストシーズンは夏。しかも、7月中旬から8月中旬の1カ月のみ!
この時期のマウントレーニアは涼しい中にも花が咲き、野生動物の活動も活発になる最高の季節。ハイキングにも最適で、かなり混み合います。
私は、数年前の初訪問時、7月上旬に行ったもののハイキングの駐車場まで辿り着き、目の前に広がる銀世界に恐れおののき、滞在時間15分で引き返した事があります(笑)。
夏場のピーク時は予約が必要
ベストシーズンが夏場のたった1カ月という事で、その時期のMt. Rainierは非常に混みます。2024年は7:00am~3:00pmの間に入園しようとすると”A Timed Entry Reservation”が必要でした。
すぐに売り切れるので、1カ月以上前から計画を立てましょう!
A timed entry reservation is required for two areas of the park: (1) Paradise Corridor coming from the southwest (near Ashford, WA) or southeast (near Packwood, WA), and (2) Sunrise Corridor coming from the northeast (via Enumclaw, WA) from 7:00 am to 3:00 pm. *Mt. RainierのHPより
2025年以降も、間違いなくピーク時は予約が必須となるでしょう。時期は毎年変わるでしょうから、訪問前に予約が必要かどうか確認しましょう(→Mt. Rainier Timed Entry Reservation)。
7時より前に行けば予約不要
裏技として、予約が必要な期間でも時間をズラせば入園できます。7:00am~3:00pmの時間でなければ予約はいらないので、私のお薦めは早朝。入ってしまえば、こっちのものです。
3時以降は、そこで入っても、何もできないので…
予約不要になった直後もおススメ
予約が必要な期間が終わった直後の週末とかも狙い目です。まだ混んでいますが、少なくとも予約はいらないのでチャンスありです。
私はいつもコレ
メインは「パラダイス」と「サンライズ」
マウントレーニアの2大観光地と言えば「パラダイス」と「サンライズ」です。
現地のローカルサイトでは他にも綺麗な場所が紹介されていますが、アクセスできる期間が限られている事もあり、そうそう何度も行くチャンスがないので、まずは「パラダイス」か「サンライズ」に行くのが良いでしょう。
パラダイス(Paradise)
- 標高:1,646m
パラダイスは、マウントレーニアの南側に位置し、公園内で最もアクセスしやすい場所。 - 夏には色とりどりの野生の花々が咲き乱れ、「世界で最も美しい場所」とも称される。
- マウントレーニアで最も有名な、スカイライントレイル(Skyline Trail)あり
- 子供連れや短時間の散策がしたい場合は、短めのナチュラルトレイルあり
サンライズ(Sunrise)
- 標高:1,950m(公園内最高地点にアクセス可能なエリア)
- 遮るもののない雄大な景色
- 他のエリアよりもマウントレーニアを間近に感じることができる
- 周囲に人工光が少ないため、夜は星空観察に最適
どちらを選ぶべき?
- 花々や手軽な観光を楽しみたい方 → パラダイス
- 壮大な景色や朝日を体験したい方 → サンライズ
お薦めスカイライントレイルを歩いてみた!
この章では私が実際に子ども(8歳、12歳)たちとスカイライントレイルを歩いた様子をお届けします。花は咲き乱れ、野生動物を間近に感じながら、それでいて険しくもない素晴らしいトレイル。人気なのも頷けます。
子供の足で、往復2~3時間ほどのトレイルです。
子供でも完歩できる美しいトレイル
まずはスタート地点の「パラダイス」駐車場。みんな「パラダイス」に集まるため、メイン駐車場はすぐにいっぱいになり、少し下の第2、第3駐車場に止める人も多い。
元気いっぱいに駐車場を出発!
Skyline TrailのTrail headに到着。旅立つ者たちを鼓舞する言葉が書いてある。
マウントレーニアを拝みながらのトレイル。最初はずっと舗装された道があります。
途中、ちょっとだけ険しい道のり!
ついに目的のPanorama Pointに到着!
荒々しいマウントレーニアの姿を見る事ができます。
動物がいっぱい
道中、そこらじゅうにリスがいます。また、ビーバーもいっぱいいます。時折、シカも現れ、子供のテンションが上がる事、間違いなし。
まとめ
今回は夏場の短い期間しか行けないワシントン州の至宝「マウントレーニア」を紹介してみました。
しっかり準備して、ベストシーズンに訪問してみてください。
では、また!
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