海外駐在員の心のケア|“ダメでもいい”と開き直る自己肯定感のすすめ

海外生活ー自己肯定感

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こんにちは、みみたまボーイです。

いつの間にか海外駐在生活が10年を超えていました。

アメリカに2度、台湾に1度。言語の壁や文化の違い、現地人との摩擦──駐在生活は、決して楽なものではありません。ときには蕁麻疹が出るほどのプレッシャーに押しつぶされそうになったことも

今でも、ふとした瞬間に、こんなことを思います。

ライオンさん

俺、本当に海外で働いてるんだなー

そんな私が今も海外で働き続けていられる理由は、「自己肯定感が簡単に上がる性格だったから」。失敗しても…

ライオンさん

海外で働いてるだけで俺スゲー

そんな、ちょっとお気楽な考え方。振り返ると、それが、心を守ってくれています

今回は、10年超えの海外駐在経験者として、“ダメでもいい”と開き直ることが、いかに大切かをお伝えします。

海外駐在員・駐在妻・これから渡米する方へ――あなたの心が少しでも軽くなりますように。

それでは、早速いってみましょう!

目次

海外駐在員にとって「自己肯定感」がなぜ必要なのか

自己肯定感の高い人の写真

海外生活のストレス要因(言語・文化・孤独・職場環境)

まず、正直、海外生活ってストレスだらけです(笑)。

言葉の壁は想像以上に大きく、周囲が何を話しているのか、半分も理解できない環境に身を置くことになります。日本では経験しない「わからないことだらけの毎日」は、心をじわじわ蝕みます。

ちょっとした外食ひとつでも、レストランの予約がうまくできず焦ることもあれば、食生活の変化で日本食が恋しくて仕方ない日々も。

10年経っても、毎日のハンバーガー生活には正直うんざり(笑)。

そして、赴任当初は、友人も知人もおらず、孤独との戦い。職場でも、言語の壁と文化的な違いは大きく、日本式のやり方は通用しない場面もしばしば。自分が戦力になっていないと感じるものです。

ライオンさん

これが一番つらい

心の健康を保つための“自己肯定感”とは何か

自己肯定感とは、「ありのままの自分を肯定的に受け入れ、尊重する感覚」のこと。

長所も短所も含めて自分を認めることで、物事を前向きに捉えられ、新しい挑戦にも踏み出しやすくなります。

海外生活は、文化や言語、孤独感など、日々のストレスが積み重なりがち。気づけば、「自分なんて…」と自己否定のループに陥ることもあります。

そんな時こそ、自分の存在を価値あるものとして受け止める“自己肯定感”が大切です。それは心の健康を守る土台となり、ストレスに負けない強さや回復力を生み出してくれます。

自己肯定感を高めるためのちょっとしたコツ

自己肯定感が大切とはいえ、慣れない海外生活では失敗の連続。職場では戦力になれていないように感じ、「何も貢献できていない」という無力感に襲われることもあります。

そんな環境の中で、どうやって自己肯定感を高められるのか…

カバさん

無理だろ

でも、冷静に考えてみてください。

海外で生活し、仕事している自分――これだけで十分すごい!

言葉の壁や文化の違いに苦戦しながらも、生き抜いている自分を誇りに思っていい。私も赴任初期、「俺スゲー」という“自画自賛”で乗り越えていました。

もちろん、冷静に考えると「現地人がこのパフォーマンスだったら、即クビだろうな(そもそもコミュニケーション取れてないし…)」と思う事もあったのですが、そこは…

ライオンさん

俺を駐在に選んだ奴が悪い

究極の開き直りですが、「自分を責めない思考のクセ」を作ることで、心の負担はぐっと軽くなります。

なぜ海外駐在員は「自己否定」に陥りやすいのか

海外生活における挫折

この章では、駐在員が陥りがちな典型的な「自己否定」の要因をご紹介します。

他人と比べてしまう心理(同僚駐在員)

赴任したばかりの頃、周りと比べて落ち込んでしまうこと、ありますよね。

特に周囲にいるのが、現地に慣れた経験豊富な駐在員だった場合。また、自分が誰かの「後任」として赴任した場合は、どうしてもその前任者の仕事ぶりと比較してしまいます。

ライオンさん

比較はお薦めしない

当然ながら、彼らには一日の長があり、現地社員との関係も築けている。そんな中で、やってきたばかりの自分が、同じ効率で仕事をこなすのは無理があります。

それでも、あなたはあなた

今できることに集中して、自分にしか出せない個性や強みで関係を築いていけば、それで十分です。失敗しても誠実に、必死に対応している姿が信頼を生んでいきます。

日本人に多い完璧主義と責任感の落とし穴

アメリカと台湾で駐在した私の経験から言えば、日本ほど業務が“きっちり”している国は少ないと感じます。

日本では業務の進め方が細部まで明文化され、記録も丁寧に残されている。そんな文化に慣れていると、海外での「ざっくり仕事スタイル」に衝撃を受けることもあるでしょう。

ライオンさん

アメリカには無い(笑)

もちろん、会社によって違いはあります。でも全体を見ると、日本の方が圧倒的に“業務の整然さ”が際立っています。赴任当初、私もどこから手をつけてよいか悩むレベル。

特に、完璧主義で責任感が強い日本人駐在員ほど、現地の“曖昧さ”にストレスを感じやすい傾向があります。

「きちんと現地を回さなければ…」という責任感と、現実とのギャップ(しかも自力では解決できない課題)に挟まれ、自己否定に陥るケースも少なくありません。

海外では“思い通りにいかない状況”に慣れることも必要なスキルです。慣れてくれば、現地と日本をつなぐブリッジとして、妥協するのではなく”スイートスポット”を見つけれるようになります。

実力を出し切れず悩む、もどかしさの日々

駐在生活で最も苦しいと感じるのは、自分の実力を発揮できないことかもしれません。

特に言語の壁は大きく、言いたいことの半分も伝わらず、相手の言葉も半分しか理解できない…。「話が通じていない」と思われながら進める仕事は、想像以上にストレスになります。

「なんでそんな事をしないといけないのか理解できない」と、きっぱり断ってくる現地人。進まない仕事。

日本での自分の力が2割しか出せていないような感覚に陥り、「自分はここにいる意味があるのだろうか」と感じるのは、ごく自然な反応です。

でも、それは駐在員みんなが一度は通る道

心が苦しい時は、一人で抱え込まず、遠慮なく助けを求めてください

帰任した前任者、同僚駐在員、誰でもOK。みんな同じ経験しているので、必ず、あなたの気持ちを理解してくれるはずです。

そして、あなたが乗り越えたその時には――次の世代の駐在員に、その経験を返してあげてください。

「自己否定」を乗り越えたエピソードと気づき

困難を克服する

初めてのアメリカ赴任―言語の壁に苦しんだ日々

初めての海外駐在。意気揚々とアメリカに降り立った私を待っていたのは、まったく聞き取れない英語の嵐でした。

初日から周囲の会話が理解できず、完全に出鼻をくじかれた気分。

結局、ほとんど何もできないまま一日が終わり、「この状況で本当に仕事になるのか…」と絶望感に包まれて帰宅したのを、今でもはっきり覚えています。

その後も、何もできないまま過ぎていく最初の1か月

ただただ苦痛で、「俺、このまま帰任かな…」と不安ばかりが募りました。でも、1か月ほど経ったある日、ふとこう思ったのです。

ライオンさん

どうせできないなら、今できることをとにかくやり切ろう!

それ以来、1日ごとに目標を立てて、「今日はこれだけはやる」と自分に誓いながら過ごすスタイルに転換。1日1日、小さな達成を積み重ねていくことで、少しずつ希望が見えてきました。

あのとき開き直れていなかったら、たぶん3か月で強制帰任だったと思います。

自己否定に陥りそうな瞬間こそ、「今の自分にできること」を探すことが、前へ進む一歩になる。

初めての駐在で得たこの気づきは、その後の海外生活でも私を何度も救ってくれました。

台湾駐在時代―極限のプレッシャーと蕁麻疹

アメリカ駐在を終えて次に赴任したのは台湾。英語には慣れていたため言語面の壁は感じませんでしたが、そこにはまた別の「試練」が待ち構えていました。

現地法人トップの日本人と、実務を担う私――日本人は2人だけという代えのきかない環境。顧客からの理不尽な要求に対応しつつ、日本本社との連携も求められ、プレッシャーは常に極限

なんと4年半の駐在期間中に蕁麻疹が3回も出てしまったほどです(笑)。心は折れなかったものの、体は正直だったようです。

特に印象的だったのは、ある大きなトラブルが発生したとき。頼れる同僚はおらず、どうしていいのか全く分からず、完全に孤立した状況。

そんなとき、現地法人トップの方が「俺に任せとけ!」と力強く陣頭指揮をとってくれ、無事に乗り越えることができました。

孤独に思えても、自分を見ていてくれる人は必ずいる。

本当に困ったら、頼ってみる勇気もまた、成長への一歩だと感じました。

二度目のアメリカ赴任―現地社員との軋轢と葛藤

この頃にはキャリアも積み重なり、現場の一兵卒というより管理職として現地チームを率いる立場になっていました。

担当するのは、現地社員のみで構成されたチーム。勤務態度、報酬体系、働く価値観など、すべてが日本とは大きく異なります。例えば、

  • 作業中に爆音で音楽を流す
  • ヘッドフォンでノリノリに仕事をこなす
  • 遅刻が頻繁に起こる

日本的な感覚では「ありえない」と思うことも、彼らにとっては“普通”。文化の違いが生む摩擦は、想像以上に大きなものでした。

そんな中、現地社員との間で深刻なトラブルが発生。

今振り返っても、私自身にそこまで大きな非があったとは思っていません。ただ、言語や文化の違いがある中で、きちんと心を通わせる努力が足りなかった――そう反省しています。

ライオンさん

甘えがあった

その経験を経ながら、ある本で出会った言葉がずっと心に残っています。

愚直に『人』に向き合えば、結果は後からついてきた

日本人が海外で最高の仕事をする方法 - スキルよりも大切なもの

国や文化が違っても、向き合う相手は“人”。

その本質を忘れずに、人と心を通わせる姿勢があれば乗り越えられる――そう気づかされました。

過去にこのトラブルについて詳しく書いた記事はこちら →アメリカ駐在生活で一番の恐怖~現地社員とのトラブルを乗り切れ

まとめ|海外駐在生活を乗り切るための心の習慣

海外という慣れない環境で過ごす毎日は、それだけで十分すごいこと。

「できている自分」をもっと認めてあげていいし、気負わなくてもいい。 完璧じゃなくても、ダメな日があっても大丈夫。

そんな開き直りが心をラクにしてくれます。

自己肯定感は、小さな成功や前向きな気持ちの積み重ねから育ちます。 そして、見えないところで、あなたを応援している人もきっといます。

この挑戦の毎日が、かけがえのない成長に変わることを信じて――無理せず、あなたらしく進んでいきましょう。

それでは、また。

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