こんにちは、みみたまボーイです。
突然ですが、圧倒的な景色に息をのむ、ブライスキャニオンをご存じでしょうか?
グランドサークルといえば、まず思い浮かぶのは「グランドキャニオン」や「アーチーズ」。壮大なキャニオンや赤土のアーチが作り出す風景は、まさに自然のアートです。
でも、それらに負けず劣らず心を奪われたのが、柱状の岩(Hoodoo)が林立する「ブライスキャニオン」。まるで異世界のようなその景色に、私は2度も足を運んでしまいました。
1回目は、雪の残る初春に展望台からの絶景を堪能。そして2回目は、有名なナバホトレイルを実際に歩き、Hoodooを真下から見上げる迫力の体験へ。
比較的小さな国立公園でありながら、短時間でも大満足の旅になる。それがブライスキャニオンの魅力です。
今回はそんな私の体験を通して、忙しい旅程でも満喫できるブライスキャニオンの楽しみ方をお届けします。
それでは、早速いってみましょう!
ブライスキャニオンの基本情報とアクセス

ブライスキャニオンってどんな場所?
ブライスキャニオン国立公園は、アメリカ・ユタ州に位置する“自然の芸術”。
最大の特徴は「フードゥー(Hoodoo)」と呼ばれる奇岩群で、風と水が何百万年もかけて彫刻した塔のような岩々が広がります。
グランドサークルの他の国立公園では見られない、独特の地形と色彩が織りなす絶景はまさに唯一無二。朝夕の光に染まる風景は、まるで異世界のような美しさです。

行って損なし
それが、ブライスキャニオン国立公園。
グランドサークル内での位置づけと特徴
ブライスキャニオンは、グランドサークルの北西部に位置する、比較的小さな国立公園です。
面積は控えめながら、フードゥーが織りなす景観は他のどの公園とも一線を画し、グランドキャニオンのスケール感やアーチーズの造形美とは異なる、幻想的で繊細な美しさが魅力。
まさに“小さくても強烈な存在感”を放つ、グランドサークルの異端児です。

お薦めできる!
近隣空港からのアクセス方法

最寄りの主要空港は「ラスベガス国際空港(LAS)」と「ソルトレイクシティ国際空港(SLC)」で、どちらを利用する場合でも、レンタカーを利用してのアクセスが一般的です。
私はソルトレイクからレンタカーで行きました。オレゴンから車で行ったこともありますが(笑)。
ラスベガスの場合
- 所要時間:4時間半(約430km)
- ザイオン国立公園を経由するルートが人気
- 都市観光+国立公園の組み合わせに最適
ソルトレイクの場合
- 所要時間:5時間(約450km)
- キャピトルリーフ国立公園を経由しての周遊ルートが王道
- 自然重視の旅におすすめ

ブライスキャニオンを3時間で満喫する方法

この章では、「時間がないけどブライスキャニオンを楽しみたい!」と欲張った私が、実際に3時間で満喫した体験をベースに、おすすめの回り方をご紹介します。
「サクッと行って、しっかり感動」したい人、必見です。
ナバホループ・トレイルとは?(距離・所要時間・難易度)
現地のブログやYouTubeなど、どのメディアを見ても「まずはここ!」とおすすめされていたのがナバホループトレイル。
しかも全長約2.9km、所要時間は1.5〜2時間ほどと、時間が限られている旅でも無理なく歩けそうだったのが決め手でした。
アップダウンはあるものの、整備されていて初心者でも挑戦しやすいのも魅力です。
実際に歩いて感じた絶景ポイント&写真スポット
ナバホループトレイルはサンセットポイントからスタートし、ブライスキャニオンの谷底に降りていくルート。フードゥーを間近に見上げながら歩ける、まさに“ブライスの真骨頂”を体感できるコースです。

まず、サンセットポイントから下り始めると、すぐに現れる分かれ道。「Two Bridges」側と「Wall Street」側に分かれています。
ループになっているのでどちらからでもOKですが、私は「Wall Street」側を選択(特に理由なし)。
このルートでは、まずは壁に囲まれたスイッチバックの下り坂が続き、谷底へと向かいます。途中、岩をくり抜いたトンネルをくぐり抜けながら、思った以上に急な下り。


これ、あとで登るのか…
不安を覚えつつも、絶景に背中を押されて進みました。

谷底に着くと再び分かれ道があり、スタート地点に戻るルートと、さらに長いトレイルへ進むルートに分かれます。ここで間違えると大変なので、標識をしっかり確認して「Two Bridges」側へ。

この登りが短いながらもなかなかキツい!右手に絶景を見ながら登るのですが、正直、景色を楽しむ余裕はあまりなし(笑)。
それでも、8割ほど登ったあたりでふと右手を見ると、目の前にそびえるフードゥーが朝日に照らされて輝いていました。

「色々なメディアで使われている景色はここだったのか!」と、疲れも吹き飛ぶ感動でした。

インスピレーション・ポイントなど、展望台からの見どころも紹介
ブライスキャニオンには、トレイルだけでなく展望台からの眺めも見逃せません。
私は早朝に「サンライズポイント」で朝日を見ようと張り切って行ったのですが、正直なところ、そこまで感動はありませんでした。
おそらく、フードゥーまでの距離がやや遠く、岩の尖った造形美が少しぼやけて見えたからかもしれません。
ところがその後、ナバホループトレイルのスタート地点である「サンセットポイント」に立ち寄ったところ、まさかの“こっちの方が朝日きれいじゃない?”という逆転現象が発生。
谷底に差し込む朝の光が、近くのフードゥーを照らし、岩肌が赤く染まる様子は、まさに息をのむ美しさ。その後、吸い込まれるようにナバホトレイルを開始。
さらに、もうひとつのおすすめは「インスピレーション・ポイント」。ここはやや高台にあり、ブライスキャニオンの“密集したフードゥー群”を一望できる絶景スポット。
どの展望台にも、それぞれの“ブライスらしさ”がある。だからこそ、ひとつでも多く、自分の目で確かめてみてほしいと思います。
初めてでも安心!短時間で楽しむためのコツ
短時間でも充実のおすすめモデルプラン

ここでは、時間がない人でもブライスキャニオンをしっかり楽しめる、おすすめのモデルプランをご紹介します。
サンセットポイントへ直行し、朝日を鑑賞
ナバホループトレイルを歩いて谷底の絶景を体感
インスピレーションポイントやブライスポイントなど、展望台を巡る
これだけで、日の出前から午前10時ごろまでの約4時間で、ブライスキャニオンの魅力をぎゅっと凝縮して楽しめます。
短時間でも「見た」「歩いた」「感動した」がしっかり詰まったプランで、朝イチに行くので比較的観光客が少なくシャトルバスを利用しないで良いのも◎。
訪問時期・服装・持ち物などのアドバイス

訪問時期
ブライスキャニオンは標高が2,400m以上と高く、他の国立公園に比べて気温が低めです。
私は4月に訪れた事もあるのですが、展望台にはまだ雪が残っていて、妻がこけていました(笑)。

落ちたら死ぬぞ(笑)
ベストシーズンは6月〜9月頃。私は2回目の訪問を6月にしましたが、トレイルも快適で、雪の心配もありませんでした。
服装
夏場でも朝晩は冷え込むので、薄手の長袖か羽織るものがあると安心です。日中は日差しが強くなるので、帽子やサングラスもあると便利。標高が高い分、紫外線も強めなので油断禁物です。
持ち物
最重要なのが「飲み物」。
国立公園内には売店がなく、頼みの綱のビジターセンターも飲み物は販売していませんでした。
私は飲み物を持たずトレイルを歩いてしまい、終わったころには喉カラカラ。ビジターセンターに駆け込むも飲み物はなく、国立公園を出てすぐのギフトショップに直行して、コーラを爆買いしました(笑)。
混雑期の駐車場事情と無料シャトルバスの利用法
私は朝イチでブライスキャニオンに到着したので、幸いサンセットポイント近くの駐車場に停めることができました。それでもすでにかなり埋まっていて、「これは9時には満車になるな…」という雰囲気。

駐車場少ない
そんなわけで、ブライスキャニオンでは、4月から10月の間、無料のシャトルバスが運行されています。
シャトルは朝8時から夕方6時(夏季は20時まで)の間、約15分間隔で運行されており、サンセットポイント、サンライズポイント、インスピレーションポイント、ブライスポイントなど、主要な展望台やトレイルヘッドを巡回します。
Park Shuttle – Bryce Canyon National Park (U.S. National Park Service)
シャトルの乗車は公園入場料に含まれており無料。シャトルの現在地は「Bryce Canyon Shuttle Tracker」でリアルタイム確認も可能です。
乗車場所は、公園外の「シャトルステーション(Ruby’s Inn近く)」やビジターセンターなどから乗るのが一般的。
まあ、朝イチで行けば入園料も払わず、自家用車で移動もできて楽ですが(笑)。
まとめ
ブライスキャニオンは、限られた時間でもその魅力をしっかり味わえる、まさに“濃密な絶景体験”ができる国立公園。
幻想的なフードゥーの景観、谷底を歩くナバホループトレイル、そして展望台からの壮大な眺め。これを短時間で味わい尽くせるのがブライスキャニオンの魅力。
“サクッと行って、しっかり感動”
この記事が、これからブライスキャニオンを訪れる方の参考になれば嬉しいです。
では、また。

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