こんにちは、みみたまボーイです。
今回は、オレゴンからも車でアクセスしやすい大都市 シアトルの定番歴史アクティビティ「Underground Tour」 を実際に体験してきたので、そのレビューをお届けします。
シアトルといえば、スターバックス発祥の地やスペースニードル、Pike Place Market など、洗練された観光地のイメージを持つ方も多いですよね。
しかし…じつは今のシアトルの街は “旧シアトル” の上に建てられている、という驚きの事実をご存じでしょうか?
かつてシアトルは海水被害や大火事に悩まされ、「こんな場所に住んでられるか! もう1階は捨てて、2階を新しい1階にしよう!」という、まるで冗談のような“街の再構築”が行われました。
その結果、旧市街の一部は丸ごと地下に取り残され、今もその姿が残されています。
そして現在、この“地下に眠る旧シアトル”を歩いて巡れるのが Underground Tour。歴史好きのローカルにも観光客にも人気のアクティビティです。
今回私も参加してきたのですが、地下に広がる旧シアトルは、写真では伝わらない空気感と迫力があり、かなり貴重な体験でした。
果たして、地下に残された旧シアトルの世界はどんな雰囲気だったのか?そして、英語ツアーならではの“意外な落とし穴”とは……?
それでは、早速、いってみましょう!
シアトル・アンダーグラウンドツアーとは?

まずは、シアトル・アンダーグラウンドツアーの概要をサクッとご紹介します。
シアトルには2種類のアンダーグラウンドツアーがある
アンダーグラウンドツアーを開催しているのは「Bill Speidel’s Underground Tour」と「Beneath the Streets – Underground History Tour」の2つ。
私は元祖アンダーグラウンドツアー「Bill Speidel’s Underground Tour」に参加しましたが、ネットでの口コミを見る限り、どちらも同じような感じです。
| Underground Tour | Bill Speidel’s | Beneath the Streets |
|---|---|---|
| 特徴 | 元祖アンダーグラウンドツアー | 歴史にフォーカスしたストレートな説明 |
| 時間 | 75分 | 60分 |
| トーク量 | コミカルな語り+解説の密度が濃い。歴史の裏話なども豊富。 | 落ち着いたトーンのガイドが多い。 |
| Bill Speidel’s | Beneath the Streets |
アンダーグラウンドができた背景
続いて、アンダーグラウンドができた背景について。背景を知ってからツアーに参加した方が、ガイドの話す内容も理解しやすくなると思います。
- もともとシアトル中心部は潮で頻繁に浸水していた。
- 1889年の大火事で街が壊滅し、再建時に“道路を1〜2階分かさ上げ”する計画が採用。
- 旧1階が地下となり、現在の地下歩道群が残っている。
アンダーグラウンドツアーの実体験レポート

この章では実体験をベースに、写真を交えてツアーの雰囲気を赤裸々に語っていきます。
受付〜最初の説明
「ツアー開始の15分前に集合場所へ」と案内があったので、我が家は少し余裕をもって20分前にBill Speidel’s Underground Tourのオフィスに到着。
しかし、この日は冬のシアトルの午前中。気温一桁、更に小雨。到着してみると……ほかの参加者が誰ひとりいない。
ライオンさんちょっと早すぎたかな?
そんな事を思いつつ、15分前になっても誰も来ず…。
ライオンさんまさか我が家だけか?
そんな不安が頭をよぎりつつ、備え付けのシャッフルボードで遊ぶ我が家。

すると開始5分前、ようやくぞろぞろと他の参加者が集まり始め、気づけば15人ほどに(どうやら、みんなギリギリに来るようです……)。
そして時間になると、オフィスの奥にある階段から地下へ誘導されます。
カバさんこんなところに地下への入り口が…!
地下に降り立つと、まずはガイドによるアンダーグラウンドの背景説明。

ただ、この説明……思いのほか長い!
ライオンさん妻は寝てた
ガイドはとてもフレンドリーで、参加者にもどんどん話しかけてきます。
ワシさんHi, どこから来たんだ?
ライオンさんジャ、ジャパン!
ワシさんアンビリーバブル!
そんなどうでもいい会話を挟みつつ、下水関係のジョークを交えた長めの説明が続く(だいたい、うん〇関係のジョーク 笑)。そして、扉がギィ……と開き、薄暗い地下街へ足を踏み入れる瞬間が訪れました。
いよいよ地下へ!

ガイドに続いて通路を進むと、その先には薄暗いゴーストタウンのような地下フロアが広がっていました。
思っていた以上に広い空間で、崩れかけた木材や朽ちた柱、積み上げられた古い残材が当時の面影を色濃く残しています。
そして、地下に降りた後もガイドによる解説は続きます。
当時の街並みを写した写真を前に、シアトルがどのように水害に悩まされ、なぜ現在の“地上の上に街を作る”という大胆な再建が行われたのか——そんな歴史的背景が語られます。
ライオンさんな、長い
しかし、聞いているうちに「普段歩いているシアトルの歩道にある紫色のガラス、“あれって地下の採光用だったのか!”」といった知らなかった街の秘密も分かり、思いのほか興味深い部分も。

その後も、いくつかの地下エリアを回りながらツアーは進みます。
とはいえ……ガイドの話が長すぎて、とうとう我が子が退屈し始め、こそこそじゃれ合いをスタート。
ワシさんそこ、静かに!
と注意される我が子。
オオカミでも、あいつ、う〇こジョークしか言ってないじゃん
そんな子供たちの締めの一言をもって、我が家のアンダーグラウンドツアーは終了しました。
参加前に知っておきたい注意点

最後に、アンダーグラウンドツアーに参加する前の注意点をまとめておきます。
体感時間は長め
所要時間は約1時間ですが、体感としてはそれ以上に長く感じます。
理由のひとつは、ガイドの説明量と“話しかけられるプレッシャー”。「聞き取らなきゃいけない」という気持ちが意外と疲労につながりやすく、気づけば集中力も奪われます。
さらに、アンダーグラウンドエリアは複数に分かれており、地下に降りる → 地上に戻る → また別の地下へという動作を4回ほど繰り返します。
最初の2回目くらいまでは “おぉ、また地下だ!” とワクワクしますが、3回目あたりからは 「あ、またか…」という既視感 が(笑)。
英語力は必要か?
結論から言うと、シアトルのアンダーグラウンドツアーは “そこそこ英語力があった方が楽しめる” ツアーです。
ライオンさんガイドが話しかけてくるから…
自己紹介や軽いジョーク、当て振りなどが頻繁にあるため、少しでも聞き取れないとプレッシャーを感じやすい場面があります。
もちろん、まったく英語ができなくても “地下空間そのものを楽しむ” ことはできるので、雰囲気重視の人なら問題なし。ただし……ガイドのうん◯系ジョークは理解できないまま流れるでしょう(笑)
英語レベルの目安としては、「平均的な日本人旅行者の英語力だと、理解が追いつかない」と感じる場面が多い印象。実際に、我が家も妻はほぼ「何を言っているのかわからなかった」と言っていました。
事前にアンダーグラウンド形成背景を理解しておいた方が良い
アンダーグラウンドツアーをより楽しむためには、事前に“なぜシアトルの街が地下に沈んだのか”という背景を少しでも理解しておくと効果的です。
というのも、ガイドの説明は英語だけでなく、前提知識がないとピンとこない内容が多いんです。
実際、英語を聞き取れている私でも、初見では「そういうことだったのか」と理解が追いつかず、説明が頭に入りづらい瞬間がありました。
背景を少しでも知っておくだけで、
- ガイドの歴史説明が理解しやすくなる
- 地下に残る構造の意味がわかる
- “ただ暗い地下”ではなく、街の成り立ちが見えて面白い
と、ツアーの満足度が確実に上がると思います。
まとめ
シアトルのアンダーグラウンドツアーは、“地下に残された旧シアトルを歩ける”という唯一無二の体験 ができる観光アクティビティ。
ただし、楽しめるかどうかは人によって差が出ます。
- 英語力がある人 → ガイドの話が理解できて満足度が高い
- 英語が苦手な人 → 雰囲気は楽しめるが、内容理解はほぼ無理
- 地下の空気感・歴史的構造物の見応え → とても良い
そして、最後の決め手はうん〇ジョークを受け止められるかどうかでしょう(笑)
雰囲気重視でも、歴史重視でも楽しみ方はいろいろ。あなたもぜひ、シアトルの“地下に眠る街”を探訪してみてください。
それでは、また!



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