こんにちは、みみたまボーイです。
アメリカ生活も気づけば5年。西海岸の国立公園はほぼ制覇し、ついにアメリカ中部の大自然へと足を伸ばし始めました。
そんな私が、今回訪れたのは、ニューメキシコ州にあるホワイトサンズ国立公園。
青空の下、一面に広がる真っ白な砂漠は、まるで別世界。古くは『パイレーツ・オブ・カリビアン』の撮影地にもなった、写真映え抜群の絶景スポットです。

一度は行ってみたかった!
この記事では、メキシコとの国境の町「エルパソ」からホワイトサンズ国立公園を訪れた私の旅の記録をお届けします。
道中、検問アリ、ソリレンタルを拒否され、最後には砂漠で迷子になりかけた、私のストーリー、ぜひ最後まで読んでいってください。
それでは、早速いってみましょう!
ホワイトサンズ国立公園とは?|白い砂漠の魅力とベストシーズン

この章では、まず簡単にホワイトサンズの概要をご紹介します。
ホワイトサンズ国立公園の基本情報|場所・特徴・アクセス
ホワイトサンズはメキシコとの国境近くに位置しており、最寄り空港「エルパソ」からレンタカーで訪れるのが一般的な方法です。

エルパソから約1時間で到着
- ニューメキシコ州南部、エルパソから車で約1時間半
- 世界最大の石膏砂丘(gypsum dune)
- 太陽光を吸収しにくく、砂が熱くならない → 素足でも歩ける
それほど大きな国立公園ではないので、短時間で観光できます。
ホワイトサンズのベストシーズン|季節ごとの気温と気候
ホワイトサンズを訪れるなら、春(3〜5月)と秋(9〜10月)が気候的に快適で、観光にも最適です。
季節 | 平均最高気温 | 平均最低気温 | 特徴 |
---|---|---|---|
春(3〜5月) | 約24℃ | 約4℃ | 強風の日もあり、寒暖差に注意 |
夏(6〜8月) | 約35〜38℃ | 約10〜18℃ | 非常に暑く、照り返しで体感温度UP。雨季でもある |
秋(9〜11月) | 約27℃ | 約4℃ | 晴天が多く、観光に最適 |
冬(12〜2月) | 約16℃ | 約−5℃ | 雪は少ないが寒暖差が激しい。静かで穴場的シーズン |
ホワイトサンズで楽しめるアクティビティ
ホワイトサンズに行くなら、ソリ滑りが鉄板アクティビティでしょう。また、真っ白な砂漠の中を歩き続けるAlkali Flat Trailも非日常の体験としておススメ!
- ソリ滑り:砂丘の傾斜を使って滑る人気アクティビティ。ビジターセンターで購入・返却可能
- ハイキング/トレイル:
- 人気:Alkali Flat Trail(約8kmのループ)
- サンセット鑑賞:白砂が夕日に染まり、幻想的な風景に
- ピクニック:日よけ付きテーブルあり。飲食物は持参推奨
- ドライブ:Dunes Drive(片道約13km)を車で巡るだけでも絶景
パイレーツオブカリビアンの撮影が行われた場所として有名ですね。
ホワイトサンズ国立公園で予想外の三重苦|検問・ソリ・迷子のリアル体験談

それでは、私が実際にホワイトサンズを訪問した際のリアル体験談を写真満載でお届けします。
ホワイトサンズへ向かう途中の検問|国境警備隊との遭遇
エルパソ空港に降り立った我が家。レンタカーを借りて、意気揚々とホワイトサンズ国立公園までの約1時間半のドライブをスタート。
この時、Googleマップ上で一か所だけ渋滞マークが表示されていて、「なんでここだけピンポイントで渋滞?」と不思議に思いながら車を走らせると…

検問だ!
何も悪いことはしていないのに、検問となるとやっぱり緊張。この地域はメキシコ国境に近いため、不法移民対策として国境警備隊による検問所が複数設置されているようです。
検問では車に乗ったまま、警備隊員に「ビザでアメリカで働いている」と伝え、ビザが貼られたパスポートを提示。問題なく通過できました。
ちなみに私はパスポートを一度更新していて、新しいパスポートにはビザが貼られていない状態。旧パスポートも持参していて事なきを得ましたが、もし新パスポートだけだったらどうなっていたのか…ちょっとヒヤッとしました。
夕方のビジターセンターでソリレンタル失敗

ホワイトサンズ国立公園に到着した我が家は、まず入り口にあるビジターセンターへ直行。

この時、夕方3時半
事前に「ビジターセンターでソリを借りられる」と調べていた私は、子供たちに「ここでソリを借りて、真っ白な砂丘を滑り降りるぞ!」と煽りに煽っていました。
テンションMAXの子供たちを連れて、店内でお目当てのソリを発見。

さっそくスタッフに「レンタルしたい」と伝えると…

5時に閉めるから、今日はもう無理!

なんだとー!
子供たちから向けられる冷たい視線。
スタッフは「購入ならできるよ」と救いの手を差し伸べてくれましたが、さすがにソリを抱えて帰りのフライトに乗る気にはなれず、泣く泣く諦めることに。
この時痛感したのは、ホワイトサンズでは時間管理が超重要だということ。特に夕方に訪れる場合は、ビジターセンターの営業時間(通常は17時まで)とレンタル受付終了時間をしっかり確認しておくべきです。
これからホワイトサンズを訪れる方は、ぜひ早めの時間帯にビジターセンターへ立ち寄ることをおすすめします!
砂漠のトレイルで軽く迷子に|方向感覚が狂う白い世界

ソリを借りられなかった我が家は、気を取り直してホワイトサンズ国立公園で最も人気のトレイル「Alkali Flat Trail」へ向かうことに。
舗装された道から砂の道へと変わり、目の前に広がるのは一面の真っ白な砂漠。再びテンションが高まります。

「Alkali Flat Trail」の駐車場に到着すると、起伏のある白い砂丘が広がり、何もない空間にトレイルの目印となるポールが点々と立っているだけ。


このポールを頼りに進むんだな
歩き始めて10分ほどで、見渡す限り砂丘しかない世界に突入。意外とアップダウンが激しく、10分歩いただけでもなかなかの運動量です。
途中、大きな砂丘を見つけて興奮する子供たち。よじ登ったり、勢いよく駆け下りたりと、ソリがなくても十分楽しんでいました。

しかし、ここで妻から…

これ、最後までずっと同じ景色じゃない?360°白いだけなんだけど…
という、元も子もない発言があり、我が家は途中で引き返すことに(笑)。
しかしここで問題発生。ポールとポールの間隔が広すぎて、次の目印が見えない。そして振り返っても、来た道のポールが見えない…。
とはいえ、それほど長く歩いたわけではないので「たぶんこっちだろう」と感覚を頼りに戻り始めたのですが、歩いても歩いても駐車場が見えない。
「おかしいな…」と思い、近くの砂丘の上まで駆け上がってみると―

違う方向に歩いてた!
幸いにも、駐車場からそれほど離れていない地点で引き返しを決めていたため、砂丘の上から駐車場の位置を確認できて無事に戻ることができました。
でも、もしもっと奥まで進んでいたら…砂漠で干からびてたかもしれません(笑)。
ホワイトサンズで気をつけたいこと|迷子・暑さ・時間管理

ホワイトサンズ国立公園は、白い砂丘による強烈な照り返しや乾燥した気候のため、持ち物の準備が旅の快適さと安全性を左右します。
日差し対策は万全に|日焼け止め・帽子は必須
白い砂丘は紫外線を強烈に反射するので、日焼け止めをしっかり塗って、帽子をかぶって対策しましょう。
ホワイトサンズの公式ページでも、日焼け止めはSP15以上が推奨されています。
体調管理|砂漠では“飲みすぎ”より“飲まなすぎ”が危険
「Alkali Flat Trail」に行くなら、十分すぎるくらい水分を持っていきましょう。アップダウンが多く、更に日陰がありません。更に周りに誰もいないため、脱水症状になったら…

マジで死ぬよ
- 1人あたり最低1ガロン(約4リットル)の水を持参するのが理想
- スポーツドリンクや塩分補給も忘れずに。
- 水が半分以下になったら、引き返す判断を
迷子・時間管理・通信対策|砂漠での“もしも”に備える
ソリを借りれなかったり、軽く迷子になった私の経験からアドバイスすると…
- トレイルのポールは見失いやすい距離感 → 常に次のポールが見える範囲で行動
- 携帯電話はほとんど圏外 → オフラインGPSアプリの活用
- ソリの貸し出しがある時間に行く
なお、ホワイトサンズ国立公園はアメリカ陸軍のミサイル実験場「ホワイトサンズ・ミサイルレンジ」の敷地内に位置しています。
そのため、軍事訓練やミサイル演習が行われる日は、一時的に公園が閉鎖されます。訪問前には公式サイトなどで開園状況を確認するのがおすすめです。
まとめ|失敗も含めて最高の思い出に
ホワイトサンズ国立公園は、白い砂漠が一面に広がる非日常の絶景スポット。
検問にビビり、ソリは借りれず、そして迷子になるという旅のスパイスも相まって、忘れられない旅となりました。
強烈な日差しと乾燥、そして方向感覚を狂わせる白い世界――。あなたも、そんなホワイトサンズの魅力に触れてみてはいかがでしょうか。
では、また。

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