こんにちは、みみたまボーイです。
アメリカ駐在生活も早5年。先日ふと、「あれ、TOEICとかの資格試験、一度も受けてない!」と気づきました。
最後にTOEICを受けたのは、アメリカ赴任前の10年以上前。当時のスコアは800点。実際にアメリカで生活してみると、「TOEICのスコア≒現地で戦える英語力」と実感し、すっかり試験から遠ざかっていました。
しかし、最近ふと考えたのです。
「もし日本企業に転職するなら、TOEICのスコアがあった方が圧倒的に有利なのでは?」
さらに、一緒に帯同している子どもたちの「帰国子女枠の受験に英検準2級以上が必要」という話を聞き、
「海外駐在中に受けておくべき資格試験って、意外と多いのでは?」と、今さら気づく(笑)。
そこで今回の記事では、海外駐在中に取得しておくべきおすすめ資格について紹介します。せっかくの駐在生活、「何か成し遂げたい!」と考えているあなたの参考になれば嬉しいです。
では、いってみましょう!
海外駐在中に取っておくべき資格試験一覧
まずは、海外駐在中に取っておくべき資格試験を一覧にしてみました。これまで、私の周りの駐在員や家族が受験してきたもの一覧です。
駐在員本人向け資格一覧
まずは、駐在員本人が受けて役立つ資格。アメリカ駐在員なら、やはり対外的に英語力を証明しやすいTOEICが一番でしょうか。
MBAもキャリアアップに直結しますし、オンラインコースもあるので良さそうですが、私には激務の駐在生活と並行して受講できる自信がない(笑)。
- TOEIC(転職時のアピール)
- 英検(スピーキング・ライティングの証明)
- MBAやオンライン資格(キャリアアップ)
- 簿記(財務知識の証明)
- 宅建(不動産投資・転職対策)
帯同家族向け資格一覧
帯同家族向けはこちら。英検が帰国子女枠対策として必要というのが注意点。個人的には、子供たちには漢検も受けさせたいと思っています。
- 英検(帰国子女枠対策)
- 漢検(子どもの国語力維持)
- 保育士資格(帰国後の仕事に活かせる)
- 医療通訳士(英語+医療のスキルを活かせる)
- 日本語教師資格(日本語教育+副業の可能性)
TOEIC
英語力を把握する指標として一般的に知られているTOEIC。この章では、駐在員がTOEICを受けた方が良い理由を書いていきます。
TOEICを受けるメリット・デメリット
TOEICの点数が必ずしも実践で使える英語力を示していない事を、私は身をもって体験しています。しかし、それでも、最近になりTOEICを受けるメリットを感じます。
そう、それはただ1つ…対外的に英語力を証明できる!
駐在員と言っても、じつは英語力は様々で、鳴かず飛ばずの駐在員もいます。転職時、本当に英語が喋れる事を、どうやって相手に伝えるのか…と考えた時、TOEICのスコアがあった方が圧倒的にわかりやすい。
TOEICなんて受けなくても、自分の英語力は把握できているでしょう。ただ、転職などを考えている、もしくは将来転職する可能性がゼロでないなら、一度は受けておくメリットはあると感じます。
デメリットは文法などを改めて勉強する時間がもったいないくらいでしょう。ただ、駐在員がおろそかにしがちな、英語の基礎を再度勉強できると思えば、良い機会とも言えます。
海外でTOEICを受ける方法と体験談
TOEICは「日常生活やビジネスシーンでの英語力を測定する世界共通のテスト」と謳っているだけあり、アメリカでも容易に受講できます。
毎月行われており、私の住むオレゴンでもPortlandで受ける事ができます(TOEICの登録はTOEIC Registerから)。
私の周りの駐在員が受講したところ、隣の席に座った中東系の方が猛烈なスピードで問題用紙に解答し、試験が終わってからマークシートに解答しなければいけない事に気付き、憤慨して帰って行ったそうです。
TOEICの勉強法
駐在員の英語力も人それぞれ…とはいえ、さすがに駐在員として2年以上アメリカで暮らしていればTOEICのリスニング問題に躓く事はないと思います。逆に2年もいてTOEICレベルのリスニングを難しいと感じるなら…帰国した方が良いのではないでしょうか。
そんなわけで、駐在員がTOEICで高得点を狙うなら、ライティングに注力すべき。友人の駐在員が全く勉強せずに受けたところ、リスニングは9割以上取れたものの、ライティングで躓き、まさかの750点。
ライティングを舐めるな!と言ったところでしょうか。
ただ、私、ライティングにはあまり不安がありません。今でも覚えていますが、10年前、安河内哲也さんが書いた参考書が良くまとまっていて、それだけやって400点超えしていたからです。
今も当時使っていた参考書が売っているかと思い調べてみましたが、さすがに打っていませんでした(笑)。ただ、同じ著者の参考書で最新版が売っていたので、これを買って勉強したいと思います。
英検(帰国子女枠を考えているなら必須)
続いて、英検。私、最近になり、子供たちが日本の学校に帰国子女枠で編入する際に「英語力を証明するものが必要」という事を知りました。
駐在員たるもの、いつかは帰国。早めに英検を受験して、備えておく方が良いと思います。
英検は帰国子女枠での編入に必要
もちろん、学校によって要求事項は異なりますが、帰国子女枠での高校編入や受験の際に、一定の英語力を証明する手段として英検が求められることがあります。
高校入試や編入試験で、一般的に求められる英検の級の目安は以下。
学校のタイプ | 英検の目安 |
---|---|
帰国生受入のある高校 | 準2級以上(中学卒業レベル) |
インター系 | 2級以上(高校中級レベル) |
英語重視難関校 | 準1級以上(大学入試レベル) |
海外での英検の受け方
アメリカにいても英検は受験可能です。アメリカ各地の日本語学校や補習校で実施される事が多い。
海外での英検受験に当たっては「公開会場」と「海外特別準会場」という2つがあり、ややこしいですが、いずれの会場でも受験する事ができます。だだし、本会場では4級・5級が、準会場では1級・準1級が受験できないので、その点は注意しましょう。
本会場はロンドン、ニューヨーク、ロサンゼルス、ホノルルの4カ所しかないので、基本的には最寄りの準会場で受ける事になると思います。もしくは、一時帰国時に受けるかですね。
私の住むオレゴンでは巣鴨アドバンススクールで開催されています。
英検の勉強法
英検の勉強で最優先は「単語力強化」と言われています。なぜなら、単語力が不足すると長文読解・リスニング・ライティングの全てに悪影響を及ぼすからです。
私が子供たちを見ていても、最難関は単語力だと感じます。日々、ネイティブから英語のシャワーを浴びているとはいえ、同時に子供たちは簡単な英単語で交わす術も覚えていますからね。
リスニングやスピーキングは、苦手と感じる子供もいるでしょうが、曲がりなりにも現地校に数年通った子ども達です。本気になれば準1級くらいの実力(もしくは、その土台)はできあがっています。
漢字検定(目標設定の一助として)
海外で子育てしていて心配になるのが「子供の日本語力」。特に漢字。先日も、娘が日本人学校の漢字のテストで32点を叩き出し、特にダメージも受けてない姿を見て茫然自失となりました(笑)。
漢字検定を受けるべき理由
漢字検定が必須かと言われると、そんな事は無いと思います。しかし、漢字を勉強するモチベーションとしてはアリかなと感じています。
私の5年間の海外子育て経験によると、ただ「漢字を勉強しろ!」と言っても、やりません。そして、海外にいると、どうしても、周りの子供たちの漢字の習得度も高くなりにくく、漢字ができなくても本人に危機感が生まれない。
何かしら目標が必要かと思います。
漢字検定がそれに適しているかはやってみないと分かりませんが、何もしないと現状から脱却できないため、我が家では漢字検定を受けさせる事に決定!
漢字検定の受験方法
海外に住んでいても漢字検定を受ける事ができます(漢字検定海外受験会場)。ただ、自宅で受験できる「漢検オンライン 個人受検」があるので、その方が楽だと思います。
- 会場で受けたいが、予定があわない
- 出願までに合格したいが、もう受験日がない
- そもそも近くに会場が無い(←駐在員はこれ)
そんな時に使えるのが「漢検オンライン」。
タブレット操作さえできれば、子ども1人でも受講できるという優れもの(よくある質問)。タブレット上でキレイな字が書けるか、やや不安ではありますが2か月後に受講するべく、Swichソフトを買って猛勉強中。
まとめ
今回は海外赴任中に駐在員本人、もしくは家族が受講すべき資格試験について書いてみました。
自分自身や、家族の将来を考えると、やはり第一に取り組むべきは語学に関する資格試験でしょう。転職を含めた自分自身のキャリア、また本帰国となった際の子供たちの事を考えると、対外的に語学能力を証明できる資格を持っていて損はありません。
長いようで短い駐在生活。振り返った時に、充実したものだったと思えるようにしたいものです。
では、また。
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