こんにちは、みみたまボーイです。
アメリカ駐在をはじめて、はや4年。
いつの間にか、割と長い期間をアメリカで過ごしています。
今ではあまり苦労する事もなくなりましたが、赴任当初は、ネイティブのアメリカ人が言っている事がサッパリわからず困ったものです。
そんな私、最近、新たに駐在員を含め、周りの駐在員と英語の学習法について話してたんです。
どうやって英語が聞き取れるようになった?
「とにかく聞きまくった(多聴)」人もいれば、「コツコツ毎日しっかり聞いた(精聴)」という人もいました。
ただ、話していて、「本人の英語レベルによって、どっちが重要かは変わってくるよね」という事で話がまとまったので、英語の聞き取りで困っているあなたの参考になればと思い、記事にしました。
もっと言うと、聞き取りにおいても、「一番重要なのは「聞く」ではなく、「話す」では?」というのも割と駐在員の間で意見が一致して面白かったので、駐在員のリアルな感覚を読んでいってください。
では、いってみましょう。
「多聴」と「精聴」
そもそも、「多聴」と「精聴」って何なの?という事でまとめてみました。
多聴とは
多聴とは、文字通り「たくさん聴く」ことです。
英語に多く触れるというイメージでしょうか。
みみたまボーイがよくやっていた「多聴」は英語で映画やドラマを見たり、ラジオ放送を聞いたり。
多聴の主な目的は、英語のリズムに慣れたり、早さに慣れたりといったところだと思います。
家で時間のある時、通学・通勤時間などに聞きまくっている人も多いのではないでしょうか。
「ながら」勉強ができるのが多聴。
精聴とは
精聴とは、英語の一語一語に集中して正確にしっかりと聴くこと。
リスニング教材を聞きながら、一語一語集中して音を拾っていく勉強法。
使用しているリスニング教材に英文がついていれば、それを目で追いながら、正確に聞き取れるまでしっかり聞き込む。
精聴の勉強方法としては、ディクテーションやシャドーイングなどがあります。
正直なところ、「精聴」はとても疲れます。
「多聴」と「精聴」どっちがいいの?
で、どっちをやったらいいの?
と、よく聞かれるわけですが、「どっちか片方やればいい」というものでもありません。
正直な回答は…
両方必要!
とはいえ、まわりの駐在員で話していて、一致した意見があるのでお伝えします。
英語学習初期は「精聴」重視
英語学習初期に「多聴」がダメと言っているわけではありません。
あくまで「精聴」に重点を置いて学習した方がいいだろうという事です。
と、言うのも、「多聴」をするにしても、漫然と聞いているだけでは全く意味がありません。
特に英語学習の初期は、もちろん語彙力も足りませんし、聞き取りなんて全然できないはずです。
この状態で「多聴」しても効果は薄いです。
みみたまボーイもTOEIC800点くらいの時に、当時流行っていた「24」というアメリカのドラマを見まくった事があります。
「24」が面白かった記憶しかない…
英語の勉強になったかと言われると、「全く無意味だった」と感じています(当時は勉強のつもりで見ていたが…)。
駐在員の中には同じように「映画を見まくった」という人もいますが、みんなの意見が一致するのは「当時は、まだそのレベルでは無かった」。
つまり、英語学習の初期は、集中して聞き取る練習をした方が効果的だったという事です。
なお、英語初期に精聴に使う教材は、ネイティブスピードのものより、少しゆっくりスピードのものがお薦めです。
いきなりネイティブスピードは無理!
ゆっくりスピードでいいので、集中して一語一語、しっかりと聞き取り、少しずつスピードを上げていきましょう。
ディクテーションかシャドーイングか
精聴の時、ディクテーションをする人と、シャドーイングをする人がいます。
もしくは、両方する人もいます。
- ディクテーション:聞いた内容を書き出す。
- シャドーイング:聞いた内容を喋る。
これは、好き好きかなと思います。
一長一短。
ただ、私のおススメは圧倒的にシャドーイング。
書き出すのが面倒なだけだろ!
まあ、そうなんだけど…
確かに書き出すのが面倒…という側面もありますが、シャドーイングの良いところは自ら音に出せる点です。
そして、この音に出す(自ら喋る)というのが、じつは聞き取りには一番効果があるのでは?というのが、私の周りにいる駐在員の意見。
自分で音を出せれば、聞き取れる
じつは、聞き取れない音って、自分で発音できません。
逆に、自分で発音できる音は、ほぼ間違いなく聞き取れます。
まあ、自分で喋ってるしね
つまり、「聞き取れるようになりたいなら、自分で同じ音を出してみるのが最短ルート」という事です。
これ、意外と盲点じゃないかと思います。
私より長く駐在している駐在員のひとりが教えてくれて、周りの駐在員一同「あー、確かに」と納得してしまいました。
もう掘り下げると、ネイティブは英単語を一語一語、きれいに発音してはいません。
音と音が繋がったりする
いわゆるリエゾン(Liaison)というやつで、子音と母音、単語と単語が連結して音が変化します。
簡単な例で言うと「Get up」は「ゲット アップ」とは言わず、「ゲラップ」みたいな音になります。
一語一語しっかり発音しろよ…と思ったりもしますが、日本語でも「ありがとうございます」を「あざーす」みたいに言うのと同じ感覚だと思います。
あと、音が落ちる「Reduction」もありますね。
そして、我々、日本人が英語を聞き取れない一番大きな理由は、この音の変化にあるんです。
そ、そうだったのか
では、この音の変化を身に付けるのに、何が一番効果的なのか?
自分で同じ音を出すこと
そうです。
音の変化がある事を頭で知ってても、自分で発音してみない事には身に付かず、聞いた時に即座に理解する事もできない。
最初はネイティブと同じ音を出すのは難しいと思います。
音を繋げてネイティブっぽく喋るのが何か恥ずかしかったりもしますが、とにかく聞こえた音をそのまま真似て口に出してみるのが、おススメ。
そして、それに役立つのが、シャドーイング。
シャドーイングをする時、手元にはスクリプトがあるはずです。
自分が少し聞き取れないくらいのスピードの英語をスクリプトを見ながら、完全に音を真似てシャドーイングしてみてください。
これにより、リエゾン(Liaison)、リダクション(Reduction)が自分のものになれば、その音は確実に聞き取れるようになります。
ついでに、スピーキング力も上がって一石二鳥です。
私が英語を学び始めた頃はシャドーイングの本を買って、付属のCDを聞きまくっていましたが、今ではYoutubeでタダでシャドーイング教材があったりします。
いい世の中になったものです
こういうのとか↓
私は、今でも有名な人の英語のスピーチなどを聞きながらシャドーイングしたりしています。
自分の興味のあるトピックの方が、やってて楽しいですからね。
例えば、ソフトバンクの孫さんのインタビューとかは、スピードもほどほどで聞き取りやすく、シャドーイングしやすい。
本気でやるなら、自分の音に対してフィードバックを得られる専門のアプリとかがおススメです。
Shadowing Club(シャドクラ)もしくは、オンライン英会話で提供されている自習教材(リスニング用)とかも、レベルによってスピードを調整した教材があるのでおススメ。
私は、いまだにネイティブキャンプを受講しているのですが、英会話レッスンも固定料金で受け放題な上に、リーディンク教材も豊富ですし、発音トレーニングもあり、お得です。
なお、ネイティブキャンプは太っ腹で、初回7日間も無料体験できます。
そして、下の紹介リンクから入ると、無料体験だけでなく、1000円Offのクーポンも付いてくるので、私からのささやかなサポートだと思って受け取ってください。
【7月限定】7日間無料体験→プレミアムプランでAmazonギフト券5,000円も貰えちゃう!
\7日無料体験+1000円Off+アマギフ5000円/
英語中級者以上は「多聴」が効果を発揮し始める
ある程度、英語が聞き取れるようになってくると「多聴」が効果を発揮し始めます。
どれくらいの英語力が身に付いたら「多聴」が効果を発揮するかは難しいところですが、駐在員仲間で話していて一致したのは…
流し聴きしても、ある程度意味がわかるようになったら
なんて曖昧な…とも思いますが、みみたまボーイも完全同意です。
言い換えると、ボケーっと会議でに散会していても、たまに気になる言葉があったらハッと気づけるくらいのスキルでしょうか。
「多聴」の場合、基本的には精聴ほど集中していませんし(or 集中できない環境)、どちらかと言うと英語のリズムや速さに慣れる、もしくは退化させないために有効な勉強法だと思います。
もちろん、英語学習の初期にゆっくりスピードのリスニング教材を「多聴」するのはアリだと思います。
ずっと「精聴」ばっかりやってたら、集中力が持たずに死んでしまいますし…。
中級者は精聴も怠るな
自分自身に対して言っているような気すらしますが、英語中級者は、まだまだ精聴が必要です。
海外駐在員の中には「仕事は英語でこなせるが、日常英会話は無理」というレベルを打破できない人がいます。
というか、体感で8割くらいの駐在員はこのレベルです。
仕事はこなせているのでいいのでしょうが、ここから更に1レベル上がるためには精聴が必要だと思います。
わかってるけど必要に迫られないのでやらない…そんな人が殆どじゃないでしょうか。
人間、差し迫った危機にさらされないとやらない…
しかし、本当の意味でネイティブレベルになるためには、まだまだ精聴で「何が聞き取れなかったのか・なぜ勘違いしてしまったのか」を突き止め、苦手なパターンを克服していく努力が必要。
これは多聴では得られない能力です。
ここまでくると、あとちょっとだと思うので、最後のひと踏ん張りですね。
まとめ
今回は「多聴」と「精聴」のどっちがいいの?議論について、まわりの駐在員の間で話した結果をまとめてみました。
英語の聞き取りは、どこまで行っても難しいのですが、少しでも英語を勉強しているあなたの参考になれば嬉しいです。
私もまだまだ勉強途中です。一緒に頑張りましょう!
では、また。
【7月限定】7日間無料体験→プレミアムプランでAmazonギフト券5,000円も貰えちゃう!
\7日無料体験+1000円Off+アマギフ5000円/
コメント